
フランスの挨拶指導
先輩「日本ではさ、挨拶指導ってあるね。そんで、しっかり挨拶をしないと叱られるやん?挨拶できないとダメな子っていわれてるんよ。でもさ、フランスは違うんよ。挨拶しない子は普通の子、挨拶する子は挨拶ができる子。別に叱ったり、指導したりせんよね。」
パリ日本人学校で3年間教鞭をとり、子供を現地校に通わせていた経験のある上司から、フランスの教育について色々教えてもらいました。
挨拶をすることが当たり前だという日本の常識が、フランスでは非常識だと知り、衝撃を受けたのを覚えています。フランスの私立小学校が毎週水曜日が休校日(公立校は午前授業)だと聞いた時くらい衝撃でした。
よくよく考えると、強要された挨拶って違和感がありますね。
学生時代に大変お世話になったサカイ引越センターは軍隊ばりの規律のある職場でした。全員が手本のような分離令をして挨拶をするよう叩き込まれています。毎朝、社是・社訓をみんなで叫びあうという朝礼をしていたので、今でも社是・社訓を覚えています。
社是「誠実を旨とし、顧客への心のこもったサービスをもって、地域社会に貢献し、社業へのたゆまぬ発展に努力する」
今思うと、素敵な社是ですね。でも、心のこもったサービスをすることと、地域社会への貢献が、朝の社是をみんなで叫び合うこととどのように関係しているのか不思議です。しかし、実際に引っ越し業界No1を維持し、どこの引越し屋よりも安く、親切、丁寧な会社だと内部にいた私も思うので、日本社会でのみ有効な朝礼システムなのかもしれません。
話は戻りますが、フランスの小学校の特徴をまとめてみました。
・係活動や掃除当番、授業前の起立しての挨拶、健康チェックは無し。
・学校はバスや車で行くのが一般的。
・決まった鞄がない。
・昼休みは2時間設けられ、家で昼食を食べる人もいる。年間144日程度。
・下校は16時頃
日本の常識が、世界の非常識とよく言いますが、世界の教育を知ると、日本の教育について「?」がつくことが多々あります。その「?」をしっかり見つめ直し、アップデートしていくことが、社会の目的達成のための教育から、子供達の幸せのための教育に変換させるポイントだと思います。