子どもの感情管理:年中の男の子のケーススタディ
療育相談ミーティング
フォレストグループでは毎朝全教室を繋いで、よりよい療育や保護者対応の方法を教室を越えて相談しています。
ある教室からの相談
対象となるのは年中の男の子で、現時点では特定の診断名はついていません。この子はすぐに怒ったりすねたりする傾向があり、勝ち負けに強くこだわりを見せます。特に勝てない時や先生から注意を受けた時、または自分の思い通りに事が進まない時に怒りやすねる傾向があります。この男の子のIQは比較的高く、交渉して折衷案を出そうとすると、「自分の意見が聞かれないなら協力しない」という態度を取るため、対応に苦慮しています。
他の教室からのアドバイス
IQが高めで言語能力も優れている年長さんにはメダル制度を導入しています。
個々の子に合わせたお約束を設定し、「負けたくない」という気持ちに応えつつ、メダルを奨励として用います。
うまくできた場合は金メダル、修正を経て成功した場合は銀メダルを与えています。
金メダルを目指す意欲が子どもの柔軟性を促し、行動の改善につながっています。
子どもの好きなものを活用して課題に結びつける工夫もしています。
IQがそれほど高くない年長さんで、思い通りにならないと不機嫌になる子に対しては、個別の興味を取り入れたアプローチが効果的でした。
工作が好きな子には、作品を持ち帰ることをご褒美に設定し、それが良い行動への動機付けになっています。
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