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【相談内容】
次年度年中さんの男の子にはASD傾向があります。彼は絵本が好きで、それに固執する傾向があります。彼が教室に来るときは絵本をしまっておくのですが、他の保護者たちは彼が好きな絵本があることを知っています。一冊の絵本を持っていれば、他の課題にも取り組むことができますが、保護者は彼の固執心をどうにかしたいと考えています。この場合、どのように対応すればよいでしょうか。

【各教室からのアドバイス】
・この問題には、彼が動きたいという欲求と、絵本を手放すということという2つの課題があります。まずは彼の動きたいという欲求を解消することで、彼が絵本を持っていることにフォーカスできるようになります。
・絵本を奪ってしまうことは支援にはなりませんし、また絵本自体も変えることはできません。なので、彼が絵本を持っていても問題ありません。むしろ、絵本を有効に活用することが大切です。
・保護者はまだ障害を受け入れることができていないように思われます。障害を受け入れると、彼が絵本を持っていることが特性の一部であり、それが仕方のないことだと理解できます。
・彼が以前できなかったことが少しずつできるようになると、保護者の欲求も高まってきます。ですから、保護者とスタッフの双方が彼の発達をゆっくり見守る視点を持つことが重要です。
・具体的なアプローチとしては、「自尊感情を高め、視野を広げる支援に取り組んでいきます。将来的には絵本を手放せるようになると思います。大人になっても絵本を持ち歩く人はいないですよね」と伝えることが考えられます。

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