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お試し未来

2拠点生活の意義は、普段の生活とは異なる「他の暮らし方」を体験できるところにあるのではないでしょうか。

それはもしかしたら、「パラレルワールド?」とも思えるくらいの全く異なる世界を体験すること。そしてその体験から、新しい生き方を発見することかもしれません。

今日は、2拠点生活の意義についてお話をしようと思います。

今朝、福岡の自宅で三つ折りのマットレスをたたんでいて気づいたことがありました。
日によって、素早く三つ折りできることもあれば、うまく折り畳むことができずに中途半端に膨らんだ状態になることもあったのです。
いつもなら、その中途半端なままで「まあいいや」と置いておくのですが、今朝は違いました。なぜか〝おかしいと思ったらやり直す〟という思考回路が働いて、マットレスを折る箇所を上下で入れ替えてみたら、見事に素早い折り畳みに成功。そうか、マットレスの上下に注意して折る箇所を一定にすれば、同じ素早い折り畳みができるのだ! と気づいたのでした。

つまり、事実を確かめる。そして、おかしいと思ったらやり直す。
すると、本当の事実が見えてくる、というわけです。
ちっちゃな発見ですが、ここには見逃せない気づきがあります。

この方法を応用したら、例えば、
テレビから同じようなドラマが流されるのはどうしてなのか? と考えるのです。そして次に、それがおかしいと思ったらやり直すのです。
やり方は簡単です。
その時間を別のやり方で過ごしてみるのです。
テレビを見ていた時間に他のことをする。
例えば、今まではしなかったペットの世話をする。植物に水をやる。掃除をしたり片付けをする。すると見えてくるものがあるのです。

これは時間の使い方の〝やり直し方〟ですが、時間という視点で考えると、2拠点生活はその最たるものだと思います。もう一つの人生の可能性を〝やり直す〟ように、ほぼ同時間帯で実験できる。つまり、〝試せる〟のですから。

2拠点生活は、まさに『お試し未来』なのです。

自分の他の暮らし方、生き方、人生を試してみて、好きな方を選ぶ。
すると、それが自分の未来になっていく。

もちろん、どんな未来を選ぶのかは、自分次第です。
ただ間違いなく、2拠点生活はいろんな未来の可能性を気軽に体験できるという特色があります。

最近、都会での暮らしに心と体がちっちゃな悲鳴を上げそうになっているのに気づきました。
中途半端な生活環境に矛盾を覚え、見えないガラスの壁を感じ、いつまでも仲がよくならない人の群れにまぎれて息をしているのに疲れているようなのです。
ところが、由布の森に来ると、氷点下の外部と薪ストーブで暖かすぎるくらいの室内というはっきりとした生活環境です。そこは、心に抵抗を与える壁はなく、一切が見えている世界。自然に仲がよくなる人々の集まりがここにはあって、心の中も暖かくなっていきます。

気づくことが大切だと考えるようにしています。
気づくには、見ることが大切です。 
注意深く目を凝らして、事実を、事実と事実の間の関係を見ることが大切です。一瞬過去を振り返って見ることもアリだと思います。昨日の動作と今日の動作の間にある明らかな違いが見えてくることもありますから。

見て、気づいて、やり直す。
これが、原理原則。 
その繰り返しです。 
トライアンドエラーということもできます。
挑戦に向かってジャンプ! チャレンジするのです。

今朝、おかしいと思ったらやり直す〟という思考回路が働いたのも、2拠点生活をするようになって、この「見て、気づいて、やり直す。」というチャレンジ精神に満ちた原理原則が〝ごく自然に〟作動したように思えます。

毎日すこしずつチャレンジ。
するとまた新しい発見がある。 
それは新しい選択へとつながるはずです。
なぜなら未来は今、選択されているのですから。

2拠点生活という『お試し未来』。

普段とは全く別の世界で生まれる気づきから、新しい動きが生まれ、新しい選択肢が生まれます。

お試しは試されていることでもあります。
お試しにチャレンジするとき、目に見えない大いなる存在から、それに相応しいか、そこに相応しいか、その生き方に相応しいか、試されているのです。

僕は、2拠点生活をこんな風にとらえています。

というわけで、朝から車を走らせ由布の森へ。
予定外の行動に、気分は爽快!
この日は焚き火を楽しみました。

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桑原あきら
「小さな居場所」づくりを啓蒙するセミナーを全国で展開しています。