東京リベンpairs~太陽ちゃん3回目横浜夜景編~2000(÷2)時間後の俺へ~
源「テニスの大会があるから、17時に馬車道駅で待ち合わせで!」
大会当日。俺は絶対勝てると侮っていた大学生君にボッコボコにされた。
いつもなら、やけ食いして、温泉に行って、○○見てふて寝するルーティンだが、今日は太陽ちゃんとの、横浜イルミデートだ。
1回戦で負けたので、昼ご飯を食べてシャワーを浴びてもまだ13時半。
よし、時間まで寝よう。
1 ゴミアラサー寝坊
そう、時間の余裕はあったが、ド田舎から大都会みなとみらいまでの時間は計算していなかった(先にやっとけ。)
ゴミアラサー「ごめん!15分遅れる!泣」
太陽ちゃん「大会ありましたもんね!ゆっくり来てください。ピアノが聞こえる場所で待ってますね。」
2 馬車道到着
音を頼りに太陽ちゃんの場所を探った。
どこからかポロンポロンと素人の演奏が聞こえる。
(2階か!)
2階に行くと、ストリートピアノ。マイナーな場所にあるので、自由に弾ける感じ。おお、いつか弾きてぇ。ピアノの位置から、太陽ちゃんの場所を当て、横浜赤レンガ倉庫に向かった。
3 混みすぎて草
もうね、どこもキラキラしてて、歩いてるだけで楽しいのよ。
源「ホットワインとか探してみない?(酒弱いんだからやめとけ)」
いい感じのカフェ到着。
太陽ちゃんは、ホットカフェラテ、源氏、ホットワインは自粛し、目新しさに負け、変な色の冷たいスムージー購入。(なんで?)
4 象の鼻パーク
太陽ちゃん「そういえば、夜ご飯何食べますか?」
源「いやー、実は、混むと思って予約してるんだよね!」
太陽ちゃん「え、そそそうなんですか!嬉しいです!どんなお店なんですか?」
源「え、えーとそれが沖縄料理屋さんなんですよね!」
説明しよう!
巷のマッチング戦士は混んでるとわかってるのだから、普通2週間くらい前に予約するであろう。
しかし、俺氏ゴミアラサーなので、当日の電車で【みなとみらい いい感じのイタリアン】で検索したが、全滅していたのだ。
太陽ちゃん「え!私、沖縄料理屋すっごく好きです!!(いい子か。)どれくらいかかるんですか?」
「んー、2km笑」
太陽ちゃん「え?笑」
説明しよう!
巷のマッチング戦士なら夜ご飯の場所まで、デートコースを立てるであろう。しかし俺氏ゴミアラサーなので、何も考えずに、「象の鼻ってかっこいいからいこう!」ってノリで遠回りしちゃったのだ。
5 沖縄料理屋
おばちゃん「これ、向こうのお客さんから。青森の人なのよ。」
なんと、リンゴのサービスが。
青森の人を見つけると、背中を向けてちびちび泡盛を飲んでいる。
おばちゃん「この人、恥ずかしがり屋なのよ。図体とか顔は怖いけど、いい人なのよ~!」
ちょっと嬉しそうな強面おじちゃん。なんかこういうのいい。
おばちゃん「おいしかったでしょ!また二人で来てね。」
「はい、来ます。」
また、二人でか。笑 果たして来ることはあるのだろうか。
6 22時半~山下公園の青いベンチ
源「めっちゃ船の夜景綺麗!」
太陽ちゃん「ねー、きれいですねー!」
しばらく船に見入る。
太陽ちゃん「源さんはどういう人がタイプなんですか?」
源「えー、あー、お互いの価値観を認め合ったり、楽しんでいける人かなあ。」
太陽ちゃん「それ、すっごい分かります。・・・・今、ほかにやり取りしてる人はいるんですか?」
源「ニコニコちゃんやで。3日後にデートするよ。」
太陽ちゃん「誰よその女!(バシッ)」
というのは嘘で(いくらポンコツでも言わない)、
源「あー、太陽ちゃんだけだよ!」
太陽ちゃん「え!私もなんですよね・・・・!」
しばし沈黙。
こんな夜遅くでも、船が行き来して、夜景の一部と化している。
(え、これなんか待ってる感じだよなぁ・・・。え、これなんて言うんだっけ・・・?)
源「えーっと、3回太陽ちゃんと会ってみて、結構気が合うと思ったし、3回とも楽しかったんだよね!」
太陽ちゃん「え、ほんとですか!うれしいです。」
源「んーと、だからさ、もしよかったら、1か月お試しで付き合ってみない?」
・・・・・・・・・・・
実は、この時23時。
そう、終電のことを考えていなかったのだ。
そして終電を調べると23時11分。
源「ちょっと早歩きできる?」
太陽ちゃん「はい。できます。」
歩きながらグーグルマップでルートを確認。
こ、これは・・・笑
源「ごめん、太陽ちゃん。絶対間に合わんわ・・・笑 あとはなんとか桜木町まで歩くか、タクシー拾って、横浜経由で帰る手もあるけど、いちかばちかなんだよね…笑 あのう、俺多分手を出さないんでホテル泊まりません?」
太陽ちゃん「私も実はそう思ってました。泊まりましょ!」
そしてふと通知センターを見ると、そこでマッチングご指導女子から一通、いや10通くらいラインが来ている。
マッチング女子A「もしや、ホテル泊まってないですよね?」
B「絶対手を出すなよ。」
A「出したら終わり。」
B「せめて、太陽ちゃんだけでも終電で返せ。」
太陽ちゃんもド田舎住みなんだよなぁ・・・。
6 アパホテルの攻防。
アパホテルでいい思い出なんてない。できれば二度と泊まりたくなかったのだが、しょうがない。
腹立つやつ「あー、今繁忙期なんで、高くなりそうですね~」
おもむろに電卓を打ち出す。お前それ演技やろ。最初から決まってるやろ。
38500円ですね。
源「え?」
38500円ですね。
ぼったくりやないかーい!!
ただ、ここでここ以外を探すのも悪手じゃろう?ってことで、クソぼったくりホテルで手打ちにした。
すでに時刻は12時。天然温泉的なのがあるのは、まあいいかって感じだった。
部屋に荷物を置いた後、
源「温泉どれくらい入りたい?」
太陽ちゃん「私、30分くらいで大丈夫です。12時半くらいですかね?」
源「そんくらいでいいの?ま、早く上がったほうが部屋戻る感じでいいんじゃない?ゆっくりしたかったらゆっくりする感じで!」
源氏、しっかり温泉堪能した結果、12時45分に部屋に戻るゴミプレー。しかし、太陽ちゃんの姿はなかった。
(ま、ゆっくり入ってるんやろ。)
夜中1時 まだ太陽ちゃんは戻ってこない。
(ま、ゆったり入ってるんやろ。)
1時15分 戻ってこない。
(あれ、風呂で寝ちゃった感じかな?この辺で少し焦りだす。)
1時30 戻ってこない。
さすがにおそくね?
なんとなく最悪の状況を想像する。
え、帰った?
太陽ちゃんの荷物をふと探すと、バッグは風呂に持っていってたらしく、置いてあったのはマフラーだけだった。
でもさすがにこの時間に帰らないよな・・・?もしかして、ほかの男に取られた?めっちゃ飲んでたし。それもないと思うけど。
手持ち無沙汰で見れる番組を探す。
ま、最悪A○見てシ○って帰るか。(ポンコツゆとりアラサー)
って悠長に待てるはずもなく、いてもたってもいられなくなって、温泉の階まで降りると、