マッチングアプリ廻戦~上玉・玉砕編(桜子ちゃんアートアクアリウム編④)
源「グラミーだ。町田その子の小説「夜空に浮かぶチョコレートグラミー」のグラミーですよ!意外と普通の魚だなあ。」
ゆみ「読書お好きなんですね。」
全世界女子「知るか。」
源「このカサゴおいしそうだなぁ。」
ゆみ「えっ?」
源「あ、仕事初日に金髪で来た○○(職場の早弁男子)ってやつがいるんですけど、沖縄行ってカサゴ食べたらしいです。」
「へー。」
全世界女子「水族館で、魚を食べる話をするな。お前、動物園でパンダ美味しそうって言ってんのと同じだぞこのサイ○パスが!」
源「おおお、熱帯植物園のにおいがする。」とおもむろに嗅ぎ始める源。
櫻子ちゃんもマスクを下げ、一緒にかぎはじめる。
全世界女子「お台場のおしゃれなアートアクアリウムで植物のにおいかいでるのお前くらいだぞ。デート相手として最悪だ。来世からやり直・・・
???「やめて、源のライフはもう0よ!!」
櫻子ちゃん「あ、これは優性遺伝ですね。」
急に櫻子ちゃんが、水槽の中で白く舞うものを見て急に語りだした。
「わー、ウニの精子みたいですね。受精の瞬間雪みたいに降ってくるんですよ。めっちゃきれいです。」
うっとりと眺める櫻子ちゃん。え、かわいい。
源「生物学的なのやってたの?」
櫻子ちゃん「はい。私、ネズミ解剖してました。」と満面の笑みで答える。
しばらくすると、みんなのアイドルチンアナゴがいた。
「チンアナゴのガラスはマジックミラーになっているんです。」
「なんで?」
「チンアナゴはとても臆病なので、私たちが見えると引っ込んで商売にならないそうですよ笑」
いろんな生物の知識を教えてもらって、俺はもう櫻子ちゃんに釘付けだった。
(この子なら、キムタクと工藤静香のマングースの話を分かってもらえるかもしれない・・・)
4 名言おみくじコーナー
さすが、和のアートアクアリウムとだけあって、絵馬がずらっと並んでる場所があった。一つ絵馬を選んで裏をめくると、今その人が必要なことが分かるらしい。
「お互い、目をつぶって、一つ選んでみようよ。」
俺は、
「勇気を持て。」
的なことが書いてあった。神様!承知しました!
櫻子ちゃんが選んだ札の裏には
「とりあえず、仮で。」
・・・・おいwwwクソ絵馬・・・。空気読めよwww
キープを連想して、源氏苦笑。なぜかゆみちゅわんも話題を逸らして、別のものを探し始める。
5 17時です。ご飯屋へ向かう
アートアクアリウム会場を、通り過ぎようとしたところ、特別展の前で、急に、櫻子ちゃんの目がキラキラし始めた。
源「え、ちょっと寄ってく?」
櫻子「え、、、あ、、、いや。
・・・・こ、今回は、、、やめときます!」
いや、絶対行きたいやん。
源「いや、行こうよ!(こっちも日没の夜景時間まで稼げて好都合だ)」
○○○展編に続く!