海上警報、大丈夫??【第59回-実技1-問1(1)前編 気象予報士試験の解説】
第59回気象予報士試験の実技1を解説していきます。
全ての記事を無料で公開します。
1人でも多くの人に、気象について興味を持ってもらえたらうれしいです。
問題
気象概況に答えて、状況を思い描こう!
4月の低気圧が主役の問題です。
三陸沖の高気圧はしだいに日本を離れ、
黄海にある低気圧と、東シナ海にのびる停滞前線が
存在感を発揮しそうですね!
問1では、現在までの気象概況に答えることで、
当時の状況を頭の中に思い描いていきましょう!
なお、問題文で指定されていない図は、見る必要はありません。
①②黄海の低気圧
黄海にある1008hPaの低気圧に注目します。
低気圧は、①30ノットの速さで、②東南東に進んでいます。
②は、南東なのか東南東なのか迷ったかもしれませんね。
しかし、東経125度を基準に、図を反時計回りに回転させると、
南東というよりむしろ、南東と東の間=東南東と判断できます。
③④⑤海上強風警報
次は、海上警報の状況を問われます。
黄海の低気圧をみると、[GW]とあります。
すなわち、GALE WARNINGなので、③海上強風警報ですね。
また、発表基準は、最大風速が④34ノット以上、⑤48ノット未満です。
上の表は、暗記しましょう。
ここで1点×3問=3点を必ず稼ぐことで、合格に近づきます。
⑥海上濃霧警報
日本海や黄海、東シナ海をみると、FOG[W]とあるので、⑥海上濃霧警報です。
まとめ
いかがでしたか?(^▽^)/
とっても基本的なところですが、侮ることなかれ!
合格するためには、人よりも点数を稼がねばなりません。
そして、人よりも点数を稼ぐためには、
だれでも正解する基本的なところで失点をしないことが重要です。
実技試験の第一歩。焦らずにがんばっていこうね!
出典など
※ 本記事における解答や解法は、個人の見解であり、(一財)気象業務支援センターとは関係ありません。