雨はどうやって観測するの?
普段のニュースで雨量が報道されると思いますが、
どうやって観測しているか、みなさまご存知ですか?
雨の量を観測するには、雨量計や、気象レーダーを使います。
雨量計による観測
雨量計は、設置地点その場所の雨量を、精度よく観測します。
点での観測とも呼ばれます。
雨量計には、アメダスのほか、高速道路や国道沿い、
ダムなどいろいろな場所でお目にかかれます。
フェンス内の水色の円筒が雨量計です。
山形県の月山ダムに、雨量計に触れる展示がありました!
内部には、シーソーの形をした「転倒ます」という部分があります。
内部の中央付近にある銀色三角形が「転倒ます」です。
そこに、1mm分(機種によっては0.5mm分)の雨水がたまると、
水の重さで左側の「転倒ます」が倒れます。
それと同時に、「1mm(機種によっては0.5mm)の雨が降った」と
電気信号で記録されます。
うーん。難しいと思われた方もいるかもしれません。
「ししおどしと同様」と考えていただいてかまいません。
ししおどしも、雨量計と同様、次の特徴があります。
・一定量の水がたまると、重さによって転倒する。
・一定時間に何回転倒したかを記録することで、水の量がわかる。
気象レーダーによる観測
気象レーダーは、設置地点から数百km先までの雨量を、広範囲に観測します。
面での観測とも呼ばれます。
遠くの雨雲に電波を発射し、跳ね返ってきた電波を受信するため、
見通しの良い高い山やビルの上に設置します。
また、広範囲をカバーするので、雨量計よりも数は少ないです。
東北地方では、気象庁が、仙台管区気象台と秋田地方気象台の屋上に設置しています。
また、国土交通省の設置地点は、こちら(国土交通省ウェブサイト)。
てっぺんの白いドームの中に、電波を送受信するアンテナがあります。
貴重な中の様子😍は、こちら(国土交通省ウェブサイト)。
一方で、こちらもてっぺんのパラボラアンテナで観測しますが、
ドームがなく、むきだしです!😆
近くで見ると、アンテナがくるくる回っていました。
近くの観測点に行ってみよう
雨量の観測方法は、気象予報士試験の主に専門知識で出題されます。
近くの観測点に行ってみると、親しみを持って問題を解けると思いますよ!
なお、レーダーの問題はこちら(第59回専門知識2)。