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マスカットの相棒を探し求めて。

マスカットの季節ですね。(もう終わりかけだけど)
私の好きな3大果物は「いちご・白桃・マスカット」。ようやくマスカット食べ納めした。思ったより長い期間だったな、、、。もはや旬とは(笑)

その前に、1つ関して言わせていただきたい。

「なぜ、今年は(私が食べたいと思ているものに限り)マスカットとぶどう(巨峰やピオーネなどの黒ぶどう類)を合わせているものが多いんだ⁈私はマスカットオンリーを求めているのに。」

確かに、マスカット自体甘みが濃いが単調ゆえにマスカットオンリーだと飽きてしまうのは分かる。ただ、それをぶどうと合わせるのが納得いかないのである。どうせなら、マスカット単体で、主役のマスカットを最後まで飽きることなく食べられる工夫を見たかった。

イクアリーのクレープもペイサージュのパフェもマスカットとぶどうの組み合わせだったのだ、、、。とはいえ、食べないことには新たな発見はできない。

前置きが長くなったが、食べてきたマスカットスイーツを振り返っていこう。マスカットスイーツ備忘録。


パフェ

ペイサージュのぶどうパフェ
サロンベイクアンドティーのマスカットパフェ

正直、どちらも見た目以上の驚きはなかったかな、という感想でしかない。美味しいけどね。見た目はきれいなんだが、味の方が無難というか私が求めている感じではないぼやけた印象。組み合わせとしては間違っていないのに。

この2つのパフェ食べて分かったのが私はぼやけている味を好まない、ということだ。特にクリームが中途半端に感じて。

サロンベイクアンドティーのマスカットパフェは、柚子ソース・エルダーフラワーやカモミールジュレ・マスカルポーネアイス、どれも期待していたし、好きなパーツなのに良さを感じなかった。でも絶対美味しい組み合わせのはず。

ペイサージュの果物は良いものを使っているのが一口で分かるくらい美味しい。上に刺さっているリーフパイも良き。間違いなく見た目は大優勝。

ここからは良い発見はできなかったかな、、、。でも、美味しいことには変わりはない。あと相変わらずこの2店舗のスイーツは見た目が私好みで好き。かわいい。こういう魅せ方があるのか、とデザイン面で勉強になる。

クレープ

イクアリーのぶどうクレープ


アフタヌーンティーラブアンドテーブルのマスカットミルクレープ

クレープはどっちも当たりだった。最後まで美味しかった。

先にミルクレープの方から。正直見た目だけなんだと思っていたが、クリームがコクがあるけどあっさりしていたからパクパク食べられた。ボリュームあるように見えるけど、意外にペロリといけてしまう。ただ、この1回で十分満足したかな。それにしても、クリーム美味しかったな、、、。

イクアリーのぶどうクレープ。もうね、イクアリーのクレープについて語っていたらここでは収まらないくらい、毎回の組み合わせがすごい。今回のぶどうクレープに関して言うなら、まず、ぶどうが美味しい。もうね、誰が食べても美味しいって分かるレベルでとても美味しい。そういえば、桃のクレープの時も桃美味しかったしな、、、。あと、クレープの中にグラニテ(シャーベットのような氷菓)って入れられるんだ、クレープにひんやり冷たいという物理的な食感入れられるんだ、とそこに驚きだった。ラズベリーガナッシュも甘酸っぱさが良いアクセントになってた。静岡茶のジュレもマスカットと合う気がした。そしてここもクリームが美味しい。チーズ風味を感じるエペスクリーム。美味しい。定番のバニラシャンティも美味しいのに他のクリームも美味しいとは何事。

テリーヌ

and Cの白ぶどうとダージリンのチーズテリーヌ
(飲み物は透明なクリームソーダ)

夏に出てたand Cの白ぶどうとアールグレイのチーズテリーヌ。ちょうど京都に行く予定があったので終了する手前で食べることができた。ここも味は裏切らないよね、、、。美味しい。上は白ぶどう(マスカットだと思うけど)と白ワインのゼリーでさっぱりと、下はダージリンが効いたチーズテリーヌ。ゼリー・テリーヌ単体で味わっても良し、一緒に食べても良し。素朴かわいい見た目には、それ以上の美味しさが詰まっている。チーズとマスカットの相性の良さだけでなく、アクセントに紅茶を入れてもいいかも、という発見も。

(なお上記のスイーツは食べた時系列は順不同である)
これで一通りマスカット食べ納めのはず、だった。


ミルフィーユ

やっぱ期待は裏切らなかった。アフタヌーンティーティーリビングのマスカットミルフィーユ。9月に巨峰のミルフィーユが出た段階で諦めていたが、今年も出してくれた。昨年逃したので嬉しい。2種類出たのでせっかくなら両方食べることに。

モンブランミルフィーユ
マスカットづくしのミルフィーユ

モンブランミルフィーユは、うーん、正直好みではなかったかも、、、。そもそもモンブラン食べないからな、、、。栗や中のラズベリーソースとマスカットの相性を知れればな、と思っていたが、これは上のモンブランとしたのマスカットミルフィーユが別々のものに思えてしまった、、、。1皿で2つのスイーツが食べられたと思えばお得感はあるけどね(笑)(あと、栗はクリームより甘栗とか甘露煮とかの方が私は好きなんだと認識)

マスカットづくしミルフィーユはレモンクリームの爽やかさがパイの香ばしさを中和して思ったよりさっぱりといけた。モンブランよりはこっちの方が好きかな。

どちらにも言えるのだが、期待は裏切らなかったけど、マスカットの味が弱いせいか味の印象が弱かった。あと、見た目も去年のやつの方が好きだったな、、、。

今度こそ、食べ納めのはずだった(2回目)。


クレープ(2回目)

友人が頼んだレモンクレープ

まさかの、10月下旬にレモンのクレープ(という名の隠れマスカットクレープ)がイクアリーから出たのだ。秋にレモン?って思ったけど、これがいい意味で裏切ってくれた。

トップにも中にもマスカットがちりばめられている。最後は和梨で締める。友達に少し分けてもらったが、マスカット×ぶどうのクレープとは違った爽やか美味しいクレープだった。レモン要素が爽やかさと美味しさだけを純粋に引き出して、心地いい余韻が口に広がった。クレープと和梨って意外だった。フランボワーズも入っているらしいのだが、そこは感じなかったな、、、。

私が食べたトッピング増し増しのホットクレープ

いや、それ以上の発見が私が頼んだクレープの方にあって。リンゴシナモンのホットクレープにフランボワーズジェラートと季節のフルーツ(マスカットと和梨)とクリームチーズ(クレープの中に入っている)、とトッピング増し増し。

まず、和梨とマスカットの相性がとてもいい。甘さ・みずみずしさ・爽やかさの系統がどことなく似ているというか。

そこに、フランボワーズジェラートの甘酸っぱキュンな味わいがマスカットとも和梨とも相性が良く、お口の中がフルーティーになった。クリームチーズとの相性はもちろん良き。

肝心のクレープは美味しいに決まっているので以下省略。クレープ食べながら一口ごとに、「美味しい、美味しい、、、」て言いながら食べてたもんな、、、。あまりにもいい組み合わせを見つけてしまったよ、、、。

総評

マスカット単体で最後まで飽きずに美味しく食べるのってやっぱ難しいのだと痛感した。ぶどうなりレモンなり何かしら足したり、クリームを工夫したり、桃やいちご以上にスイーツにするのが難しい。マスカット使うだけで華やかさは出るけど、やっぱ単体で食べた方が美味しいのかと思ってしまったけど。それでも、いくつか発見はできた。

まず、和梨とマスカットの組み合わせ。これは良かった。みずみずしさと甘さの系統が似ているからこそ調和がとれた。洋梨でも合うんだろうけど、和要素取り入れたいので、やっぱ和梨かな。

実は果汁工房果琳で和梨とシャインマスカットのスムージーが販売されていたのだが、それが爽やかでごくごく飲めて美味しかった。何より途中で飽きなかった。(イクアリーのクレープ食べるまで、まさかのこのスムージーが今期のマスカット優勝となるところだった、、、笑)

私の中で和梨が盲点だった。

レモンとの組み合わせも悪くなかった。甘いマスカットをレモンが爽やかにしてくれる。ただ、私自身レモン味が好きというわけではないから、もし私が工夫するならそこに柚子ピールを足す、とかしてもいいなとは思った。

レモンの爽やかさと似て非なるが、クリームはチーズ系が味にメリハリが出て美味しいと感じた。これは取り入れたい。チーズのコクと爽やかさがマスカットの甘さや爽やかさとマッチしていた。昔、ジョアのマスカット味を飲んだ時、最初は美味しいと思ったのに飲んでいる途中でスパッと飽きた、その感覚が忘れられなくて。ヨーグルトとチーズの違いって何なんだろう、、、。桃の時はヨーグルトもチーズも合っていたのに。

フランボワーズもアクセントに良かった。たぶんカシスでもいけそう。甘酸っぱさがマスカットの華やかさを消すことなく上乗せする感じで。ただ、色味的にうまく調整しないと色が喧嘩しそう。クレープのように中で加える分にはいいが、パフェのように見える部分となるとガナッシュとか加工して少しパステルカラー調にするとか?カシスは紫が強ければそのままでもいける?

イクアリーのぶどうクレープにあった緑茶との組み合わせは今後研究していきたい。緑茶のジュレで涼やかな感じにしてもいいだろうし、抹茶系のサブレとかでもいいだろうし。紅茶でもいいけど、和の要素加えるなら日本茶かな。

だから、今のところのマスカットを主役にするなら

  • 序盤は和梨でみずみずしさを

  • クリームはチーズ系でコクと爽やかさを

  • フランボワーズで甘酸っぱさを(中盤以降)

  • 緑茶含めたお茶系を組み合わせるのもあり?

  • 場合によっては柚子もあり、、、?

  • (今回はなかったけど)もしかしたらライチも合うのでは、、、?

  • (個人的には)ハーブで飾り付け、アクセント入れたいな、、、。

序盤の構成はなんとなく、こういう組み合わせかな、みたいなのは頭の中ででき始めた。でも、パフェやクレープにした時の中間・下層に当たる部分で「これ凄くいい構成・組み合わせ!」みたいな発見は今回できなかった。かろうじてフランボワーズかな、、、。でもそれは素材だから、マスカットを飽きずに引き立てる方法は他にもありそう。来年はそこを重点的に研究したい。

マスカットは私の中では、知的な雰囲気に仕立てたいのよ、、、。マスカットの爽やかな味と色をどことなく知的に。理想はね。

それで、結局どこが優勝かって?もちろんイクアリーのクレープとさせていただきます。

(余談なんだけど、旅する喫茶で一時期マスカットのカッサータが出ていたらしいんだよな、、、。それは食べてみたかったな、、、。)

長くなりましたが、自己満足マスカットスイーツ備忘録にお付き合いいただきありがとうございました。次は秋冬のりんご、もしくは冬春のいちご編でお会いしましょう。(?)