気怠さの権現【歌詞】

月が欠けてく

何もしたくない

目覚めたくもない

気怠(けだる)い闇の中

ひとり、孤独を味わう

何の躊躇(ためら)いもない

悪夢を見るのも

心が燻(くす)ぶるのも

別に興味も無い

なのに心臓が破裂しそう

動脈が毒々しい


カラフルなパラダイスはいいから

私に何の意味も無い

ネガに焼き付けた最後の楽園

赤く紅を行く当てないど無いのに引いてみる

それだけで安堵する

惚れた腫れたも何も要らない

嗚呼、消しても消しても頭の雲は消えない

堕落してくのは私の性(さが)


地獄の沙汰も金次第

なら破産しちゃう?

全財産は私の体くらい

体に流れる液体はどす黒い

心拍数測っても無音なのは何故?

贅沢な景色は私には何の意味も持たない

海の底に堕ちてく

重力の彷徨(さまよ)う低音で奏でる音楽

沈んでく沈んでく


太陽が渋るの

私の戯言(たわごと)は煩(うるさ)い

なら

何もしたくない

項垂(うなだ)れたまま

憂鬱な雨の中

割れたグラスで手を切る

それも

何の躊躇(ためら)いもない

予知夢を見ても

明日晴れるのも

別に興味も無い

メンタルが刺々しいのよ

雨宿りしてる心


ちょっと目立たない平穏がいいな

平和なんてちょっと退屈

アナログの夜は楽しくて儚く

夜風に当たりに窓を開ける続くのは永遠の闇

それは安寧秩序

安定剤の代替品に価(あたい)する

嗚呼駄目だ、微睡(まどろ)みの品は私に与えられた付与(ふよ)

墜落してくのは私の体


三途の川も金次第

通行料が高くついちゃう

全財産は私の体くらい

この体で良ければ献上するわ

心音が高鳴っていくのは何故?

奇麗な光景は私には何の意味も持たない

狭い部屋で独り

心の引力の比重が大きい音楽

沈んでく沈んでく


嗚呼、全部置いてきて

独り善(よ)がりを楽しむ

なんて気怠(けだる)い

項垂(うなだ)れたまま

死んだように眠りに墜(お)ちる

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