生命体【歌詞】

何で生きてるか時々忘れるんだ

ガムシャラに生きて

怠惰的(たいだてき)に生きてるとさ

すべてを切りたくなったり

すべてを消去したくなったり

すべてを花束にしたくなったり

すべてが光だったり

そのすべてが血肉と共にこの体を巡り巡ってつくってる

壊して、創って、壊して、創ってを繰り返して


細胞は分裂を繰り返してDNAを増やしてく

同じ自分の細胞で同じ自分をつくってく

そして出来た新しい自分は別次元、別人とかでも無くて

ただ、過去の自分+新しき哉(かな)自分って感じで

古いものはたまに捨てたり、引き出しにしまったり

記憶の扉は軽くてアクティブだったり、重くてネガティブな残念賞だったり

未来の引き出しを広げるためにも知ることが必要で、キャパオーバーしないためにも簡単な言葉で言葉を小さくして入りやすくする

服を小さく畳んで整理整頓するみたいに

時々腐らないように防虫剤も入れとかないと


自分の色は何色ですか

って聞かれても、色んな感情のカラーを持ってるから一概(いちがい)に決められない

絵の具で描(えが)いた絵は枠からはみ出して描(えが)いてた

自分の可能性も計り知れないから色んな自分に出会っては恋をする

お気を付けて、稀(まれ)に深淵(しんえん)に落ちるから

お気を付けて、稀(まれ)に真剣にしてて前が見えなくて自分や誰かを傷付けてるかもしれないから


テンションがハイになって

突然、気分が乗らなくて

何でも楽しくて仕方ない

何も上手く行かない

自分を責めたり、撫で撫でしたり

誰かを想い、心安らいだり

色んな自分が色んな自分を受け入れて、たまには否定して

面白い自分を褒め称(たた)えたり

そんなことをしてて

生きてることを息することを忘れてたり


生きてる実感がする時、きっと心臓の音がドクドクと毒々しく鳴ってる

生きてることを忘れてる時、きっと眼前の光景を呆然(ぼうぜん)と見ている時

別に意味など無かったり

結果的に意味が有ったり

時代から逸(はぐ)れてみたり

道を逸(そ)れてみたり

ショートカットしてみたり

宇宙(そら)は青くて小さな光の集合体が今に落ちてきそう

感動して生命に火が点(つ)いたり

感動しなくても人間的に冷え切ってる訳でないから生きていけるし

何処にでも居(い)るようで居(い)ない

そこに居(い)たり、やっぱ居(い)なかったり

そんな存在感で星を眺めてた


世界に魔法は無くても音楽という錬金術が或(あ)って

その錬金術は等価交換で唯一無二の物語を語る生命体

その瞬間、空間が広がる

心は生きてることを忘れてしまう

けど心臓の音はドクドクと高鳴って体は生きている


生きてる、生きてない

生きたい、生きたくない

心と体は繋がってて

心と体は離れていて

繋がること、繋がれないこと

花咲く日々、生の感触

生きる、生きて、生きる、生きて

何を思うのだろう、感じるのだろう

薔薇色の最期(さいご)には餞(はなむけ)を


新しき哉(かな)、自分に花を贈ろう

新しき哉(かな)、人生に逃げ場をつくろう

どちらも必要な居場所だから

生きてく理由(わけ)をたまには忘れることも大事だろう

あなたが生きてく理由(わけ)とは何ですか?

理由は必要ですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?