レクレアティーボ・ウエルバ:25-26シーズン
25-26シーズン:逆境を乗り越え、ついに優勝!
前シーズンの昇格逃しから1年。25-26シーズンは、期待と不安が入り混じるスタートでした。チームには新たな変化と試練がありながらも、結果的にクラブの歴史に新たな1ページを刻むシーズンとなりました。今回は、その激動のシーズンを振り返ります。
戦力の変動と新たなスタート
シーズン開幕前、チームには多くの移籍話が飛び交いました。ミゲル・ロマンとホルヘ・パディージャが契約解除条項を行使し、一時は移籍の噂も流れましたが、最終的には両者とも残留。さらに、MFアントニオ・ドミンゲスも退団希望を撤回し、チームにとどまることに。ベテランDFアントニートの引退や、優秀だったルベン・セラーノの退団など痛手もありましたが、主力選手の多くが残ったことでチームは一体感を保つことができました。
守護神GKルベン・ガルベスがグラナダやバジャドリーからのオファーを受け、2部に移籍。代わりにバレンシアからブルガリア世代別代表GKダビド・バシレフを獲得しました。しかし、開幕直後にバシレフが大怪我を負い、GK事情は再び混乱。第2GKアドリ・ビクトーレスが守護神の座に就くことになり、ビクトーレスの能力に不満を抱いていたドミンゲスの発言もあり、チーム内の雰囲気は一時不安定でした。
そんな中、チームはDFの補強に力を入れ、レアル・マドリードBからフアン・ロドリゲス、セビージャBから左SBパブロ・ペレス、バジャドリーからキケ・リオスを獲得しました。また、控え選手としてニル・ガリードを迎え、戦力を厚くすることでシーズンの厳しい戦いに備えました。
驚異のスタートと選手たちの活躍
予想順位8位とされていたチームでしたが、開幕戦でグラナダBに勝利し、勢いに乗ります。特に注目されたのはMFパブロ・エボラ。初スタメンで5得点を叩き出す衝撃の活躍で、一躍チームの新たなヒーローとなりました。この勝利を皮切りに、チームは予想を大きく上回る快進撃を続けます。
ビクトーレスは、守護神としてプレーを続け、最終的には25試合で10試合を無失点に抑えるなど、チームの期待を裏切らないパフォーマンスを見せました。彼の守護神としての地位が確立されたことで、GK問題も徐々に収束。シーズン途中にはデポルティーボからアルベルト・サンチェスを補強したものの、結局ビクトーレスがゴールマウスを守り続けました。
また、冬にマンチャ・レアルから加入した右SBホセ・クラスも大活躍し、守備陣を支えました。一方で、フアン・ロドリゲスはセンターバックながら謎の5得点を記録し、攻撃面でも貢献。パブロ・ペレスは左サイドバックとして10アシストを記録し、攻守にわたって不可欠な存在に。さらに、ホサベドも8アシストを記録しつつ、出場時間を巡る葛藤もありましたが、その存在感を見せつけました。
ベテラン勢の活躍も目覚ましかったです。イアゴ・ディアスは11ゴール5アシスト、アントニオ・ドミンゲスは10ゴール6アシストと、豊富な経験でチームを支えました。ブライアン・ペーニャは5ゴール14アシストでプレーメーカーとしての役割を果たし、ユース出身のアウレリ・チャコンも終盤戦で6ゴールの大活躍を見せ、未来への希望を感じさせました。
FW陣では、キャプテンを任されたホルヘ・パディージャが14ゴールを挙げ、チームを牽引。多くの決定機を外したものの、最終的にはその存在感を示しました。さらに、控えFWシモが12試合で10ゴールという驚異的な決定力を発揮し、チームの得点力を底上げしました。
そして、歓喜の優勝へ
シーズンを通して勢いを保ち続けたチームは、なんと最終的に優勝を果たしました!メディアの予想を大きく裏切る結果に、サンティ・カソルラからも祝福の言葉が寄せられるなど、クラブ全体に喜びが広がりました。さらに、クラブ史上最多得点記録を更新し、攻撃的なサッカーでファンを魅了しました。
自身の評価も、シーズン開始時の☆半分から☆☆に上昇し、大きな飛躍を遂げたといえるでしょう。チームからの信頼を勝ち取り、クラブの未来を託される存在となりました。
次なるステージへの期待
25-26シーズンは、クラブにとって一つの転機となりました。苦難を乗り越え、チーム全体で勝ち取った優勝は、これからの新たなステージへの弾みとなります。次のシーズンでは、さらなる高みを目指し、選手たちがどのように進化していくのかが楽しみです。次回は昇格後の挑戦についてお伝えしていきます。
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