【読書メモ】嫌われる勇気
【読書メモ】嫌われる勇気 岸見一郎ダイヤモンド社
2021.10.29
NHK100分で名著のオンデマンドを見て、いたく感心し、読み始めたアドラー心理学。
3回目を読んでいる最中です。今は「つまり自分で言うところの何なんだ?」を突き詰めながら読んでいます。
毎週木曜の6:10〜#はたらくらす のオンライン勉強会で選択理論心理学を学んでますが、いろいろ共通点も多く、予備知識のある今、この本に出会えて良かったと感謝しています。
「相手はコントロールできない、コントロールできるのは自分だけ」毎週、朝の勉強会で繰り返し学んでますが、この本の中では「課題の分離」って言葉でそれを説明しています。
本の中で「ライフスタイル」って言葉が出てきます。自分が(大抵は知らずに)決めた思考や行動の傾向。これを、幼少期の記憶を思い出しながら考えてみました。
自分のライフスタイル
自分の中で(知らずに)決めていたライフスタイルは、
「自分は、自分が嫌った人以外の誰からも嫌われず、周りから称賛・注目される自分でありたい」
だったと思い当たりました。
サッカーも走るのもとにかくスポーツ全般優秀で、学校でも人気者で、自己にも厳しい兄。
「○の弟」っていろんな知らない人から言われる事は、当時は嫌じゃないと思っていたけれど、知らず劣等コンプレックスを抱いていたようです。それから厳格で頑固で恐ろしい父には、逆らわずぶつからないように生きてきました。
勝てない勝負は初めからしない。だから兄とは違う道、例えば突拍子もない事を真顔で言ってみたり、奇抜な格好をしてみたりする事で、人の気を引こうとしてたし、逆に興味を示してくれなさそうな人は、軽蔑したり嫌ったり。
もしくは自分をどう思ってるか分からない人には、自分からは話しかけられない。
言えなかった言葉
「一緒に帰ろう」
とか
「一緒に遊ぼう」
とかが言えなかった。
考えてみれば、言えない理由は、拒絶され自分が損なわれるのを恐れて、チャレンジする前に初めから逃げているから。
これらの行動は、自分が決めたライフスタイルからしてみれば、ごく自然で当たり前で正しく、一貫した行動だった、って事が分かりました。
歳とともに、自分にも秀でるところが見つかり、幸いにも腐って引きこもることもなく、兄への劣等感も消えていったのに、ライフスタイルは相変わらずそのまま。
人の評価(称賛・注目)を気にして、人がどう思うかだけに頼って生きている限り、自分の行動はいつも他者次第だし、生き方も窮屈。
自分がこれまでしてきた、人が考えないような事を思い付こうとする事自体は「着想」って強みそのも。決して悪くない。
新しいライフスタイル
いかに他者から
"自分のことを"
よく見られるか、
注目を引くか、
ではなくて、
「自分は人に(社会に)どれだけ貢献したか」
に集中して、
その貢献は相手に何も求めず、
感謝されたら善し、
されなくてもまた善し、
自分の選択した行動は、自分自身が称賛したらいい。
相手が自分の事をどう思うかは相手が決めることであって、自分の課題ではない。
「課題の分離」ですね。
そんな気付きをこの本から得ました。
是非お勧めしたい本のひとつです。