#5 櫻の木のマモリビト ~櫻坂3期生曲特集①~
こんにちは。
多摩川車庫前です。
本日もnote、出庫します🚎
【2/12 本日の1曲】
♪マモリビト/櫻坂46 3期生
(センター:小島凪紗)
前回の記事で、『櫻坂46の3期生楽曲については、別途noteを書こうかと考えています。』と書きましたが、今回から早速『櫻坂46 3期生楽曲特集』として、それを実行してみたいと思います。
ということで、初回となる今日は、自分が3期生を推し始めるきっかけとなった7thシングルの1曲『マモリビト』を紹介していきます。
【櫻坂46 『マモリビト』 歌唱メンバー一覧】
歌唱メンバーは、3期生11名。
7thシングル表題曲『承認欲求』の選抜メンバー4名を全員3列目に配置し、1・2列目をBACKSメンバーで構成するという、櫻坂46の期別曲ならではとも言える大胆なフォーメーションが組まれ、センターは小島凪紗ちゃん(以下、なぎちゃん)が務めています。
フロントは石森璃花ちゃんと向井純葉(いとは)ちゃんの“むかいしもり”ペアでセンターのなぎちゃんを挟むような形になっており、特に璃花ちゃんは初めてのフロント選出でした。
前回の記事をご覧になった方であれば、この3人の並びを見て、ふと気付くことがあるのではないでしょうか。
そう、私の推しメンと贔屓メンバーです(笑)
【曲について】
作曲・編曲はHiro Hoashi氏。
この方は、乃木坂46『僕だけの光』の作曲もされており、よく聴いてみると、両曲の共通点のようなものも感じられます。
一番分かりやすいものとしては、両曲とも裏で同じメロディーラインやコードを繰り返す、というところでしょうか。
『僕だけの光』では、イントロからアウトロまで、分かりやすく同じメロディーラインが繰り返されています。
『マモリビト』においても、その要素は存在しており、イントロのメロディーラインはサビなどでも同じものが使われています。
ただ、こちらはどちらかと言えばコードの繰り返しの方が分かりやすいかもしれません。
ギターとベースの音色を中心に、色々な音が各所に散りばめられていながらも、構成は至ってシンプル。
それでいて、ひたすらに飽きさせることのない美メロ。
それが、この曲の良さだな~と思います😌
個人的に、間奏のギター・ベースソロ、ラスサビ明けのメロディーラインがめちゃくちゃ好きです。
●ガラスの割れる音
この曲は、ガラスがパリンと割れる音から始まります。
この音の意味について、聴きながらふと考えてみたのですが、歌詞やMVの内容から、3期生11人それぞれが『自分の殻を破る』という意味が込められているのかもしれないな、なんて思いました。
●音像から思い浮かぶイメージ
私がマモリビトを最初に聴いた時から、頭の中に思い浮かぶイメージは、『一本の大きな櫻の木があって、そのまわりを3期生11人で円になり、手を繋ぎ合いながら歌っている』というもの。
そのイメージに一番近い受け取り方をされているのが、この曲の参加メンバーの一人、小田倉麗奈(れいな)さん。
一人ひとり、受け取り方もその表現のしかたも異なりますが、こうして自分なりの気持ちを伝えてくれるのも、楽曲推しとしては嬉しいものです。
“守りたい相手がいるから、生きていける。”
今の自分も、まさにそうかもしれません。
なお、曲については、Crahsさんという方のチャンネルでも詳細な分析をされているので、特に作曲方面に興味のある方はぜひ。
【歌詞について】
作詞はおなじみ秋元康氏。
個人的に、この曲からは秋元氏の作詞家としての真髄を感じています。
そこに凛と聳え立つ
一本の木が見えるか
風が木漏れ日を揺らしてる
あの頃から憧れてた
意志を持って生きること
激しい嵐に打たれても
大地に根を張って…
先人はこの場所を祀って
私たちを待っていてくれた
名もなき者 その夢はここから始まる
とても重い その責任を
今 この腕の中に受け取った
美しいその歴史と
傷だらけのその日々も 全部
この聖地でみんなで誓おう
そう 今度は私たちの番だ
若く 強い後人が
次にやってくる日まで
誰一人 ここを動かない
[マモリビト 1番]
ポイントとなるのは、
・先人はこの場所を祀って 私たちを待っていてくれた
・とても重いその責任を 今 この腕の中に受け取った
・若く 強い後人が 次にやってくる日まで 誰一人 ここを動かない
という3つのフレーズ。
『マモリビト』というタイトルや歌詞の背景には、古くから存在する『桜守』(さくらもり)と呼ばれる人々の姿がある、と私は考えています。
他の植物に比べ、弱くデリケートな樹木であるといわれる『桜』。
特にソメイヨシノなどの人工品種は、最後まで人間が関わらないと生きながらえることができないのだそうです。
そんな桜の木を守る人々が『桜守』。
例えば、東京の上野公園にある桜並木や、不忍池の近くに一本だけ存在する吉野桜、さらには、千葉県印西市(旧・印旛村)に存在する名所『吉高の大桜』などの樹齢が800年を超えるような桜の木も、『桜守』の方々によって今もなお、守られ続けています。
マモリビトは、代々受け継がれてきた桜守の姿や役割と、櫻坂46のこれからを背負う3期生の姿を重ね合わせた1曲ではないか、と思います。
私はマモリビトだ 櫻の木のマモリビト
その一人に選ばれて 誇りに思う
さあ 手と手繋ぎ 確かめ合おう
[マモリビト 2番Cメロ]
そのことを象徴するような歌詞がこちら。
個人的に、この部分のパフォーマンスが好きで、後に紹介するMVでの石森璃花ちゃんの表情、ライブでのなぎちゃんの強い覚悟を感じる表情には、強く心を動かされます。
夜の空を見上げれば
数多の星が輝く
暗闇の中に
ここからは見えない星たちよ
同じように努力してるのに
咲く花と咲かない花はなぜ?
報われない今生も 神は見ている
一番大事な役目とは
そう ここに自分も並んでること
この世に生まれてきた
意味や理由(わけ)も分かるだろう
次の代までは動かない
[マモリビト 2番]
秋元氏の歌詞においてはよく言えることですが、この曲もまた2番の歌詞がめちゃくちゃ良い。
マモリビトが収録されている7thシングルは、櫻坂46としては初の乃木坂式選抜が導入され、3期生も選抜メンバーとBACKSメンバーに分かれました。
桜の花においても、緋寒桜や河津桜のような早咲きの桜もあれば、八重桜のような遅咲きの桜もあります。
それと同じで、アイドルにも早いうちから選抜として花咲かせるメンバーもいれば、ゆっくりと花を咲かせるメンバーもいます。
乃木坂46の2期生楽曲『ゆっくりと咲く花』にも
自分なんかどうせダメだ、と思わずに
頑張ってみよう 誰かがきっと見ててくれる
とあるように、今はたとえ苦しい状況であったとしても、見ていてくれる人は必ずいるよ、という前向きなメッセージがここには込められているように感じます。
そして、選抜とBACKSに分かれても、一人ひとりが櫻の木のマモリビトとしてそこに並んでることが一番大事な役目だ、とこの曲では伝えています。
私のようなアイドルを推している者以外の人にも、この歌詞は響くものがあるのではないでしょうか。
いつか ここで過ごした日々を
ふと 思い出すこともあるだろう
仲間たちがいたから
いつも微笑んでいられたと思う
[マモリビト ラストサビ]
私がこの曲の中で特に好きな歌詞がこちら。
ライブでは、なぎちゃんが歌詞に合わせて仲間たちに向かって振り向くシーンがあるのですが、ここでいつも泣いてしまいます😭
振り向くなぎちゃんも、目を合わせるメンバーも、みんな優しい表情をしてて。
あれは涙腺が持たんて😭😭
自分には何ができるのだろうか
一点の曇りもない 真っ新な心で
自分には何ができるのだろうか
ただ そのことだけを考え続けていこう
[マモリビト 2番Dメロ]
マモリビトの“ミマモリビト”の一人として、自分も大事にしていきたい。
そう思う歌詞です。
【MVについて】
監督は新宮良平氏。
楽曲としてもそうでしたが、このMVもまた、映像作品として『シンプル・イズ・ベスト』の極み。
櫻坂46の数ある映像作品の中で、このマモリビトのMVが、自分の中で一番好きな作品です。
このMVにおいて使われているのは、メンバーのパフォーマンスと、背景のセット、差し込む光の加減、ただそれだけ。
余計な演出などは一切入れない、そんなシンプルな構成だからこそ、メンバーがパフォーマンスに込めた感情がストレートに伝わってくるMVとなっています。
そして、この光の加減こそが、歌詞に込めたられたメッセージやストーリーをより印象づける役割を担っており、前半は暗かった映像が、ラストサビに向かってやわらかい光が差し込んでいき、メンバーの表情も一緒に明るくなっていきます。
このMVもまた、葛藤とそこからの解放を描いているわけです。
その中で、特に印象的なパフォーマンスをしているのが、センターの小島凪紗ちゃん。
最初、ほぼ何も知らない状態でプレミア公開を見た時、なぎちゃんの感情むき出しのパフォーマンスに衝撃を受けました。
もちろん、11人全員の表現力・パフォーマンス力の高さにも。
その時以来、自分はなぎちゃんのパフォーマンスが大好きで。
ライブで披露を重ねる度に、表情や感情の込め方もどんどん磨かれていって。
ミニライブで見た、あの強い覚悟を感じさせる表情は、今でも忘れられません。
MV、2サビ明けの間奏のシーン。
仲間たちへと振り向くなぎちゃんの目線には、どんな景色が、どんな未来が見えているのだろう。
私が一番好きなあのシーンを見るたび、そんな風に考えてしまいます。
自然とそうさせるだけのものが、なぎちゃんにはある。
今は少し振り切りすぎてしまうところはあるかもしれないけど、曲によって色んな表情を見せるなぎちゃんのパフォーマンスが、一人でも多くの人の心に留まってほしいと願います。
MVでもう一人印象的なのは、私の推しメン、石森璃花ちゃん。
特に『櫻の木のマモリビト』のシーンは、私も含めきっと多くのBuddiesの方の印象に残っていると思います。
さらに、個人的には2サビ前の向井純葉ちゃんとのペアダンス~なぎちゃんのソロダンスへと向かう流れも印象的で。
あのシーンはライブで見ても毎回カッコええ…!と感じます。
璃花ちゃんもまた、なぎちゃんとは違うベクトルで感情表現が上手いメンバーの一人だな、と☺
ラストサビの純葉ちゃんの優しい表情も好きです♪
11人全員、その一人ひとりにスポットライトを当てるようなソロカットも多く、3期生みんなで前に進んでいくぞ!という想いを感じる作品です。
想いは、人を動かす。
【なぎちゃんと『マモリビト』と『僕だけの光』の関連性】
先ほど、『マモリビト』の作曲者は乃木坂46『僕だけの光』も作曲されている、というお話をしましたが、同じHiro Hoashi氏の曲が選ばれたのは、ただの偶然ではないんじゃないかと個人的には思っています。
昨年11月25日に、千葉県のZOZOマリンスタジアムにて開催された、櫻坂46『3rd Year Anniversary Live ・ 土生瑞穂 卒業セレモニー』において、土生瑞穂さんがメンバー一人ひとりに向けてメッセージを届けるシーンがありました。
そこで、土生ちゃんがなぎちゃんにかけた言葉を聴いた時、私がふと思い出した曲が『僕だけの光』。
僕だけの光 手に入れたい
そう 他の誰も持っていない
心が放つもの
未来照らすのは自分自身
君だけの光 きっとあるよ
忘れてる場所を思い出して
力が (Hey!) 眠ってる (Hey!)
いつだって 夢は眩しいだろう
[僕だけの光 ラストサビ]
自分らしさとは何か?を追い求める姿を描いたこの楽曲。
その内容と、土生ちゃんがなぎちゃんにかけた言葉が、私の中で重なって聴こえたのです。
その時、『なぎちゃんがセンターのマモリビトと、僕だけの光が同じ作曲者なのは、きっとなるべくしてそうなったんじゃないか』と考えました。
もちろん、私の中での受け止め方なので、確証はどこにもありません。
でも、偶然という言葉では片付けられない何かがあるんじゃないか、と感じさせるものが、この2曲の間にはあるような気がします。
【3期生の“マモリビト” 小島凪紗】
マモリビトのセンターを務めるなぎちゃんは、3期生にとってのマモリビトでもあるように感じます。
私も先日見返した3期生ドキュメンタリーの中で、小田倉ちゃんのことを心配する姿。
共感性の高さからか、なぎちゃん自身が体調を崩してしまいます…
さらに、メンバー一人ひとりの成長を一緒になって喜んで、一緒になって涙するような、温かい人柄の持ち主。
櫻坂チャンネルでの『新参者 LIVE』の裏側に密着した動画でも、千秋楽のWアンコールを終え、舞台袖で涙する山下瞳月ちゃんの背中をそばでさすっていたのが、なぎちゃんでした。
月刊『ENTAME』3・4月号の中嶋優月さんとのインタビューによると、円陣の際には『声出し番長』として、3期生の気持ちを一つに束ねる役割も担っているそう。
新参者の千秋楽公演での『皆さ~ん、こんなぎーー!!』というコール&レスポンスや、先日のBACKS LIVE『それが愛なのね』での強めの煽りも印象的でした。
そんななぎちゃんだからこそ、マモリビトという楽曲のセンターを任せられたのかな、と思います。
●なぎちゃんの“マモリビト” 石森璃花
3期生全員を温かく見守るなぎちゃん。
その姿をお姉さんとして支えているのが、私の推しで3期生最年長の璃花ちゃんであるように感じます。
璃花ちゃん推しの自分にとって、なぎちゃんは“相棒”のような存在で。
最近では“りかなぎ”で推し始めてる節があるぐらい、大きな存在になりつつあります。
お互いがお互いを支え合いながら、3期生の精神的支柱としてみんなを見守っている。
自分には、そんな風に見えています。
なぎちゃんが3期生愛を爆発させているこちらのブログでも、璃花ちゃんについてこう綴られています。
いい関係性ですよね😌
なにが言いたいかというと、りかなぎ最高。(笑)
【あとがき】
ということで、今回は『櫻坂46 3期生楽曲特集』の第一弾として、7thシングル収録曲から『マモリビト』を紹介してきましたが、如何だったでしょうか。
3期生の強い覚悟と意志を感じる楽曲とMV。
一歩間違えれば重しになってしまうようなメッセージ性の強い歌詞ですが、それを上手くパワーに変えているのが、今の3期生なのかな?と思います。
選抜制が始まったこのタイミングだからこそ与えられた、大切な1曲。
きっと、時を経るごとに歌詞の聴こえ方も変わってくることでしょう。
これからの3期生の活動も楽しみです。
ちなみに、私が石森璃花ちゃんを推し始めるきっかけとなった『マモリビト掘り下げブログ』も、最後に添えておきます。
今の3期生が送る応援歌、皆さんにも届くことを願って。
では、本日はここまで。
次回はどの曲なのか、お楽しみに。
See you next time…🌸
~ご購読、ありがとうございました。 多摩川車庫前、終点でございます~
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