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金現珍(キムヒョンジン)経営者が見るべき映画【42 世界を変えた男】|株式会社z-one代表が語る映画の紹介


・はじめに

株式会社z-one代表取締役の金現珍(キムヒョンジン)です。
今回は、私が大好きな映画の中のひとつで、経営者としての価値観を学んだ「42 世界を変えた男」の紹介をします。

・経営は常識との戦い

「42 世界を変えた男」は、史上初のアフリカ系アメリカ人メジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を描いた伝記映画です。

彼がメジャーリーグでデビューした1947年、アメリカはまだ人種差別が盛んな時代でした。
特に格式を重んじるメジャーリーグはその意識が顕著であり、アフリカ系アメリカ人がプレーすることはもってのほかとされていました。
ジャッキー・ロビンソンがプレーすることとなるドジャースの経営オーナーであるブランチ・リッキーが彼の獲得を明言した時、前例がないと言って、彼以外の経営オーナーは大反対しました。
しかし、市場拡大や有望選手の獲得を目的として、アフリカ系アメリカ人のプレーを認めさせるに至りました。

私自身も、経営の世界で「できるはずがない」、「非常識だ」と言われることがありました。
そのようなとき、いつも奮起して突破してきました。


・経営は信念

この映画で印象的なのが、ブランチ・リッキーの経営者としての決断と行動です。
映画では、ブランチ・リッキーがアフリカ系アメリカ人の獲得という前例のない決断をするときに、「決めた!」と言って覚悟を決めるシーンがあります。

私自身も経営において、日々決断を迫られます。
新規の営業をかけるとき、大阪を中心に経営する媒体の拡張をしたとき、思い出すと数え切れません。
何かしらの決断をし、そのたびに経営を拡大させてきました。
映画のこのシーンに遭遇したとき、いつも経営者として最善の決断と行動を選択しているかどうか、立ち返りました。

ブランチ・リッキーには、信念がありました。
経営の側面としては新規市場の開拓、選手層の拡張、そしてアフリカ系アメリカ人をメジャーリーグでプレイする土壌をつくることでした。

大学野球出身のリッキーは、学生時代ピッチャーでした。
そして、バッテリーを組んでいたアフリカ系アメリカ人のチームメイトが試合や日常生活で差別を受け、才能がありながら野球を断念した苦い過去がありました。

メジャーリーグにアフリカ系アメリカ人がプレーし、そして差別をなくしたい。
そんな思いを持った時に出会ったのがジャッキー・ロビンソンでした。

アフリカ系アメリカ人の多いジョージア州出身のジャッキー・ロビンソンは、才能とリーダーシップに秀でた選手でした。
そして、差別に対して毅然と立ち向かい、抗議をする男でした。

そんな彼の評判を聞き、リッキーは契約を結びました。
そして、共にメジャーリーグにおける差別を無くすべく、前人未到の挑戦を始めるのです。

・経営とは良き理解者との出会い

人種差別が当たり前の時代、ジャッキー・ロビンソンがプレーすれば、対戦ボイコットの通告、苛烈なヤジ、ブーイングは当たり前。
ホテルの宿泊が拒否されることもありました。
それは、シーズンが進んでも変わることはありませんでした。

理不尽な扱いにジャッキーが心折れそうなときに、リッキーは叱咤激励し、彼に言いました。

【やり返さない勇気を持つこと】
【自分のやるべきことは何か】
【フィールドで結果を出せ】

リッキーも経営者として、多くのバッシングを受けてきました。
しかし彼の信念が揺らぐことは決してありませんでした。

ジャッキーもこの経営者の元だからこそ、自分の目的に立ち返り、実力で世間の評価をひっくり返すと心に誓うのでした。

そのほかにも、多くの理解者に恵まれました。
家に帰れば、愛すべき妻がいました。
コミッショナーやリーグ会長は、対戦拒否をしたチームや選手に出場停止処分を科すと発表しました。
監督は、優秀な選手であれば誰でも使う、抗議するものはチームを出てほしい、と語りました。
キャプテンのピー・ウィー・リースは、彼が入団して来た日に真っ先に握手をし、のちに大親友となります。

そうして、ジャッキーは本来の実力を発揮し始めます。 


・経営とは巻き込み力

ひたむきにプレーで魅了し、結果で示していくジャッキーの姿に、最初は同じチームで難色を示していたチームメイトも味方となっていきます。

相手チームベンチからのヤジに抗議し、守備時にブーイングが鳴りやまないときは彼の元に寄り添いました。

試合後のシャワーも一緒に浴びるようになりました。

そんな仲間に恵まれ、ジャッキーは1年目で新人王、盗塁王を獲得しました。

のちに首位打者、MVPも獲るスーパースターとなり、多くの人に夢と勇気を与えたジャッキー・ロビンソン。

ひどいヤジを飛ばした相手チーム監督を非難する新聞記事が出るなど、差別に立ち向かう姿は世の中を巻き込みはじめます。

その後、メジャーリーグにはアフリカ系アメリカ人以外の各国出身の選手が増え、
変革の時を迎えます。

ここに、ブランチ・リッキーとジャッキー・ロビンソンの夢がかなったのです。


・まとめ

「42 世界を変えた男」は、経営に通じる要素がたくさん詰まっています。
経営を志す方々、特にゼット世代(Z世代)には一度見て欲しい映画です。
ジャッキー・ロビンソン、ブランチ・リッキーという2人の主人公のみならず、彼らを取り巻く仲間にもスポットライトが当たるのが印象的です。

ジャッキー・ロビンソンの背番号42は、彼に敬意を表してメジャーリーグ全球団の永久欠番となっています。
唯一背番号42を付けられる日が、彼がデビューした4月15日です。
この日は、「ジャッキー・ロビンソンデー」と銘打たれ、選手、コーチ、審判が背番号42を付けて試合をします。

最後に、ジャッキー・ロビンソンが残した名言でこのnoteを締めます。

A life is not important except in the impact it has on other lives.
他人の人生に影響を与えられないのであれば、人生なんて意味がない。

私も株式会社z-oneの経営を通じて、多くの方の人生に影響を与えます。
これからも映画からの学びを発信し続けます。
 

【署名】
株式会社Z-ONE 代表取締役 金現珍(キムヒョンジン)

【リンク】
株式会社Z-ONE HP


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