こうなりたいが見つからなくて苦しい新卒入社のみなさんへ

今回は、自分はこんな仕事をしたい、こんな人になりたい、という明確な目標が見当たらず不安に思っている新卒の皆さんに向けて書いてみようと思います。

かく言うわたし自身、内定期間漠然と「仕事ができる人になりたい」という目標があったものの、明確にいつまでにどんな分野、どんな業務で仕事ができるようになりたいのかは不明瞭でした。

この原因は、「経験していないから想像がそもそもできない。」ということにあります。

1.目標が立てられない訳
SHOWROOMの前田社長の書籍にも書いてあり、私も同意見ですが、

そもそも見たことはあるけど、やったことがない
聞いたことはあるけど、経験したことがない

そんな仕事は、どんな苦労があって達成感がある仕事内容なのかを理解できるわけがないのです。

知っていることと、経験していることは、大きな差になります。

ただ知っているだけは、なんの意味もなく経験したことがあるからこそリアルに想像ができるようになるのです。

例えば、自転車の乗り方。
マニュアルや動画を見てイメージできても、乗れないですよね。
バランスはどう取るのか、こんなとき転ぶという経験を小さな頃皆さんが練習して身につけたからこそ乗れるようになったのだと思います。

この経験を踏まえた上でリアルに想像ができるようになると初めて、その仕事が今後のあなたの目標の選択肢に入るかどうかを考えられるようになるのです。

つまり、一年目にできません、やれませんと言わないで仕事を引き受けなさいと言ったアドバイスを以前したのには、

自分のやりたいことや、得意なことの選択肢を見つけられるようにするために可能性を広げなさいという意味もあったのです。

たくさんの仕事を、経験してみて
もっとやってみたいこと、この仕事ならずっとやっていられると思える仕事、得意な仕事が初めて見つかります。

2.やりたいこと、得意を見つけたら
いつまでにどんなことを成し遂げたいのか、を決めます。
いつまでに、に関しては目標の大小にもよりますが、期日がなくては実行しないため必要です。

どんなことを、に関してはできるだけ詳細に考えるために自分を振り返ってみます。

例えば、あなたが営業という仕事が自分が好きな仕事だったとします。

3年以内に独立できるようになりたいと目標を立てるとしたなら、

なぜ独立したいのか、どんな風に思ってもらいたいのか、どんな側面から人の役に立ちたいと考えてるのか、譲れない価値観は何か、営業という仕事をしていく中で絶対に達成したいことは何か

などの多角的な視点から自分を客観的に見直します。就活生の時の自己分析に近いイメージです。

この部分がいちばん難しいと思います。
同期はどんな考えなのか、仕事ができる先輩はどんな考えなのか、たくさん話をきいて、その度に自分を客観的に考えることでヒントが見つかるかもしれません。

3.達成のためには定期的に振り返る
こうした具体的な目標に対して、どのくらい何をできているのか、を振り返ることを習慣にしましょう。

やりたいことが明確になっても、行動ベースでそのために実行すべきことができていなければ達成できない目標になってしまうからです。

4.目標はなんでもいいからまずアウトプットすることから
不明瞭でも、漠然とした目標でもよいから今すぐ始めた方がいいことが一つあります。
それは、目標を紙に書き出すこと。

常に目に触れるところに置くことで意識し、近づいていきます。
また不明瞭だったとしても、ふとした時に振り返るきっかけになります。

その他わたしは過去にコミットするためにやってきたこととしては、
①アウトプットの場としてSNSを活用する
②絶対に達成したいことほど言いふらす
ということです。

自分が自分に甘い側面があることは小さい頃からよく言われていたことなので、コミットできない性格ということは知っていました。
それを逆手にとって、こんな取り組みをしているということを他人に言ったり発信したりすることで習慣にできた取り組みが沢山あります。

例えば、月に2冊本を読むことが一番の成果です。2冊と聞くと仕事ができるビジネスマンに比べたら少ない方ですが、継続しなかった頃の自分に比べたら大きな成果だと言えると思います。

紙に書くのはもちろんですが、周りに言ってやること、何度も自分に言い聞かせることになり有効な手段だと言えます。

5.おわりに
なんとなくやりたくないことから逃げたくて環境を変えるという転職者をこれまでたくさん見てきました。でも、結局そういう人は、他の会社も全部その理由でやめるから成長しないんです。
目標がないことが大きいなと感じたので、こんなアウトプットしてみました。
今目標がないから考えることを先延ばしにするのではなく、少しずつでいいから考えて見つけていくことが大切だと感じています。
社会人になったのに見つからないなんてと悲観せずに、ぜひゆっくり少しずつ考えてみてください。

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