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Todd Haynes「CAROL」2016

for her
AUTHOR : Sara Inui(tentative)
フォーラム仙台

キャロル

どんな人におすすめか?

まず、以前の記事にも書かせて頂いた通り、
「トッド・ヘインズ監督は、マジョリティーでは無い側、つまり、立場の弱い側の人物を主人公に選ぶ場合が多い、特に歴史的な背景により許されなかったり、まだ、価値観が現代に追い付いていなかったりする問題、今もなお、続いている問題に対して、映画という作品を通して、あなたは決して一人ぼっちではないよ。と、優しく微笑みかけ、美しい映画を見せてくれる
 また、同時に、彼自身が、作家のオスカー・ワイルドに影響を受けていることもあり、個人主義的な思想も随所にみられる。それが、登場する主人公達に強さやたくましさを与えている」という、箇所は共通している

 本作に関しては、すべてが完璧…トッド・ヘインズの過去作の全てが、この作品の為の布石だったのかと思える程の完璧さ。主演女優、脚本、サンディ・パウエルによる衣装…観終わった後に、恋をしたくなるような映画。
 原作のパトリシア・ハイスミスの小説も完璧で、彼女自身の偏見とか差別に屈せず、自分自身の生き方をしたい!という強い意志は、本当に純粋な気持ちと愛を見せてくれる。また、この映画のファンになった女性たちが、キャロルごっこをするという現象が話題になり、映画の本来のコミュニケーションを再確認させてくれた作品だった

監督

トッド・ヘインズ

  • ベルベット・ゴールドマイン

  • エデンより彼方に

  • キャロル

予告動画

OFFICIAL SITE

http://carol-movie.com/

DVD


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