シャニマスのコミュ全部読む【Part12】
はじめに
にじさんじ甲子園と友人の影響でパワプロを買ってしまいました。283高校でひたすらシャニマスのキャラを育成してるんですが、キャラメイクも楽しければ、ポジションを当てはめてそれぞれの関係性を考えるのも楽しくて結構ハマりそうな感覚があります。
シャニマスの話に戻ると、フェスイベの告知が来ていて恋鐘が報酬だったのですが、なんかデカい洗濯機といいエプロン姿の恋鐘といい寮付近での話な気がしないでもないです。フェスイベのロゴも、うさぎは恋鐘にしてもタコって千雪のイメージがあるのでなんかその辺の話があったりするのかなーとぼんやり予想しておきます。
概要
・全カードのコミュを少しずつ読んでいく。
※ただし自分の持っているカードに限る。
・コミュを見て感想を書く。ある程度まとまったらnoteにアップする。
※多い、少ない、正しい、間違ってるは気にしない。思ったことを書く。
・絞込み機能の「リリース順」「昇順」を使い、サポート→プロデュースの順番で見ていく。
※ただし【283プロのヒナ】など同時実装のカードは適宜ユニット順序を整理して読む。
この企画の記事は下記リンクのマガジンにまとめているので、最初から読みたい方はこちらから読んでいただけると嬉しいです!
今回見たカード
・【彩りファッションドール】大崎甜花
・【先生のお時間】桑山千雪
・【秘密のがんばり】大崎甘奈
【彩りファッションドール】大崎甜花
ファッショナブルチャレンジ
「うん...か、かわいいね...?」
(よくわかんないけど...なーちゃんも、千雪さんも...おしゃれだなぁ...)
自分がファッションのおしゃれさとかダサさみたいなものにいまいちピンとこないタイプの人間なので、甜花の感想に何となく共感できるな。ただ【お日様染めのマリーナ】とか【氷上バンビーナ】を見る限り普通に私服がおしゃれで可愛い。自信ないだけでセンス自体はあるんじゃないでしょうか。
「...甜花ちゃん、どうしたの?
甘奈がプリン食べちゃったときの顔してるよ?」
「暗い顔」を「甘奈がプリン食べちゃったときの顔」って表現するの、シナリオ陣のキャラクターを描くセンスがありすぎる...。セリフとして単純に可愛い上に、読者に2人の関係性を一言で提示出来ているのが凄い。個人的にかなりお気に入りのセリフです。
「ふふ、そうね~。甜花ちゃんは今のままでも、充分かわいいですよ」
「そうね~。私も、甜花ちゃんのお役に立てるようがんばっちゃいますよ」
なんかちょくちょく千雪さんの敬語が出てくる。千雪さんから大崎姉妹への敬語、冗談めかして言ったり会話の流れで使ったりはあれど、ここまでがっつり敬語を使うのはこのカードだけなので、かなり貴重なシーン。
可愛くなるため、アイドルらしい私服を買うのを手伝ってほしいと2人に伝える甜花。甜花は自分のダメなとこをダメと認めて直そうとするし、そういうときにきちんと人に頼る勇気がある子で、そういうところがかっこいい。ただこの段階では「可愛くなりたい」よりも「みんなの足を引っ張ってはいけない」という思いの方が強そうな気はする。
試着室ファッションショー
「甜花ちゃんから服を見たいって言うことなんて
なかったから、ついつい盛り上がっちゃって...」
大崎姉妹、ずぶずぶの関係でお互いのこと大好きだけど、それはそれとしてお互いの趣味に関してはそこまで興味ないのが面白いというか、最初に知ったとき意外さを感じました。その辺の割り切り方は高2らしいというか、それぞれ独立した人間なんだなって感じます。
逆に甜花と趣味のゲームで繋がっているのが霧子なんですよね。霧子とゲームはちょっと意外な取り合わせですが、ポケモンやってる姿とかは割と似合う気もします。樹里とゲームをやっていたこともあるみたいで、アイドル同士の会話で明かされた高2組の関係性は気になる部分が多いです。
イラストのシーン。ドールっぽいワンピースを選ぶ甘奈と落ち着いたカーディガンを選ぶ千雪さん、それぞれの好みがはっきり出てますね。「落ち着いたカーディガンも合ってると思いますよ?」とか千雪さんが甜花たちに敬語使ってるの、今見るとやっぱり違和感がすごい。
ほっと一息、甜花の気持ち
「だって甘奈たちはファンのみんなも見れないような
色んな服を着てる甜花ちゃんが見れてるんだよ!?」
圧がすごいし、言ってることが完全にただのオタクだ。
「こないだも、いっぱい服、見てくれたのに...甜花、ちゃんと選べなくて...」
「私たち、いろいろ言い過ぎちゃったんじゃないかしら...?」
甘奈と千雪さんに服を見繕ってもらっているのに、なかなか決断できないことに申し訳なさを感じている甜花。人に色々言われすぎると自分の思考が鈍ったり、何をしたいのかよく分からなくなってくることありますよね。
甜花の場合「自分はダメな子だからおしゃれなんて無理」という風に、服を選べない原因を全て自分自身に帰着させてしまっています。実際には甘奈と千雪さんがいろいろ言い過ぎてしまったというのも原因の一端なので、2人が甜花の責任感を引き取り、その上で「全部似合っていたから大丈夫」「イメージが違ったら仕立て直してあげる」と甜花自身への肯定と、甜花の選択への肯定をすることで甜花は過剰な自己否定から解放され、気になった服があったことを口に出せるという...。この流れめちゃめちゃ好きだし、やっぱシャニマスライターくんがっつりカウンセリング勉強してますよね??
これは脱線なんですけど、many screensの果穂もちょっと似たところがあります。放クラの面々に死神の演技を絶賛されることで、果穂自身が考えることなく「これでOK」と思考停止してしまうという。「何も考えてなかった」という後悔は、果穂だけじゃなく放クラ全員のものでもあるんですよね。
甜花的ビフォーアフター
「こないだの服...家で着てみたら...びっくり、されちゃった...」
「ママの反応、面白かったよねー。いつもと全然印象違ったもん!」
フリルのブラウスときれいめのスカートの甜花、確かにいつもと全然印象が違うだろうな。甜花の選んだ服に該当する衣装は今のところカードとしては無いのですが、今回の経験がPカードにおける甜花の私服に大きな影響を与えてるのは間違いなさそうです。
「あの...あのね、もし...。もし、ふたりが服を選ぶときに...」
「よかったら...今度は、甜花が手伝いたい、な...」
甜花が勇気を出すシーン、好きすぎる...。そして甜花がやっぱり怖くなって発言を引っ込めようとする前に「甜花ちゃんに服を選んで欲しい」って伝えてくれる2人...。そしてこの約束は【ブルーミングハート】桑山千雪に繋がっていくんですよね~。
「アイドル、とか...おしゃれになるのも、大事、だけど...」
「楽しかった、から...また、みんなでお買い物...
してくれると、うれしいな...」
「ファッショナブルチャレンジ」では「みんなの足を引っ張ってはいけない」という義務感とか焦りが強かった甜花ですが、2人との買い物を楽しんだことでいい感じに肩の力が抜け、自分のしたいことを口に出すことが出来ました。「○○しなければならない」から「○○したい」への転換はシャニマスにおいて繰り返し描かれてきたテーマですね。
【先生のお時間】桑山千雪
千雪におまかせ♪
「ご、ごめんなさい。手順通りだとこうなるわよね...!」
「私、自分でもいつもびっくりしちゃうの...気にしないでね」
パーツごとに作っているため、体がバラバラのクマのぬいぐるみを見て驚く千雪さん。人が作っているのを不意打ちで見てびっくりするのはともかく、自分で作ったクマのパーツを見てびっくりしちゃうというのは大分謎ですが、作業時は集中していてあまりそういうことを意識せず、作業が終わったときに体がバラバラのクマのぬいぐるみを見て驚いてしまうとかそういうことかもしれません。
「甘奈といっしょにやるもんねー」
「う、うん...がんばる...!」
甜花、裁縫分かんないけど甘奈に聞いてちゃんとやろうとするの偉い。ダメな子ではあるけど宿題サボったりするタイプのダメさではないんだよな。
「自分が気に入った布とかボタンを使うと、
作るときにもっと楽しくなるの」
千雪さん、流石に趣味が雑貨づくりなだけあって頼もしいですね。確かに材料こだわると愛着が増しそうだし良いアイデアだ。
材料を買いましょう♪
「素敵でしょう?私、お店ごと全部欲しくなっちゃうの」
「ち、千雪さん...そんなに買うの...!」
ユーモアがいかつい。というかめちゃめちゃ買い込んでるし、あながちユーモアでもなくマジで言ってるんだろうな。千雪さん、テンションが高くてかなり子供っぽさが出ています。
「本当に好きなものを選んでほしいの」
この言葉を聞いて『薄桃色にこんがらがって』を少し思い浮かべました。普段はほんわかしていて、自分の意見を強く主張することのない千雪さんですが、自分の好きなことに対してはまっすぐ気持ちを伝えています。テンションの高さといい、趣味に関してははっきり我を出せている感じがしますね。
世界にひとつだけ♪
「甜花ちゃん、甘奈も手伝う!」
「ううん、甘奈ちゃん、大丈夫よ」
甘奈が甜花のことを好きすぎて色々手助けをしそうになるんですが、それが行き過ぎると甜花自身の発想が消えてしまうという、【彩りファッションドール】にも近いやりとりですね。その辺の不健全さがPや千雪さんなど人との関係が増えていく中で解消されていくのはなかなか自然な流れです。
イラストのシーン。星の柄と縞々の生地という特徴からして、左下にある水色のクマが甜花お手製なのかな。千雪さんのメガネ姿がめ(↑)っちゃ似合ってます。今更思ったんですがアルストって全員目の色が同じなので、それがまた家族感を増してますよね。あと甘奈の私服が可愛すぎる。ローマ字のブレスレットも似合ってます。ちょっと露出が多すぎる気もしますが...。
「最高のクマさんたちには、お仕えする騎士がいなきゃね」
千雪さん、GRAD見てても思ったんですけどこういう雑貨作るときに、その背景にある物語みたいなものを考えるのが好きなタイプなんですよね(雑貨は割とそういうとこあるか?)。そういう意味では霧子とかなり相性良かったりするのかもしれません。
三匹のクマさん♪
2人は千雪さんのクマを作ってきて、千雪さんはクマのための制服を作ってきます。アルストのユニットとしてのテーマは「お互いを想い合っている」というところにあるのかな。
「えぇ、本当に好きだから、忙しくても、忘れられないのかも...」
千雪さんの"好き"の気持ち、『薄桃色にこんがらがって』でもGRADでもずっと軸としてあって、その軸が最初のSSRからきちんと提示されているのを見て、甘奈の「なんか...なんか、すごいね」にかなり感情移入しました。
「きっと...それに気づくまでは、「ない」って思うのね」
「大丈夫よ、甘奈ちゃんもすぐに気づくわ」
甘奈、なんでも上手にこなせる子ではあるんですが、根本的なところで自分にいまいち自信がないために色々と思い悩むことが多い印象です。自分の色が見えずに悩む甘奈とそれを励ます千雪という構図、完全に「シャイノグラフィ」のAメロの歌詞とリンクしてて、常々思いますが「シャイノグラフィ」の歌詞、最高すぎます。
【秘密のがんばり】大崎甘奈
姉妹の自主レッスン
2人でダンスの自主練をする甜花と甘奈。へこたれそうになる甜花をうまく励ましながらレッスンを続けています。
「うん!いつもレッスンのとき、ダンスしてるとこ撮るでしょー?」
「客観的に見たら、なんでターンがずれるか分かるかも?」
こういう発想がスムーズに出てくる辺り、やっぱり要領が良い子です。スケジューリングが上手なこともあり、プロデューサー気質なところがあるような気がします。
「...うん。やっぱ甜花ちゃんはかわいーなぁ」
(このかわいさをみんなに知ってもらえるように、
甘奈がもっと頑張らなくっちゃ...!)
なかなか歪んだ発言というか、この時点ではアイドルが目的ではなく手段なんですよね。ただ甘奈のアイドル志望理由が甜花のかわいさをみんなに知ってもらうため、なのでこの辺はしょうがない。
2人のWING編と甘奈のGRADを読んだ方には頷いてもらえると思うのですが、「アイドルが目的ではなく手段だった」「自分ではない誰かのためにアイドルになった」「なんでもそれなりにできるが、それ故失敗に対する恐怖が強い」という点で、実は円香と非常に共通点が多いキャラクターです。2人のやりとりが非常に見たいのですが、公式でそれが見られるのは何年後なんだという感じ。あままど二次創作、お待ちしております(他力本願)。
Sleeping Face
「甜花ちゃん、ひとりで頑張ってたんだ...」
驚きと共に寂しさや不安が感じられるセリフです。「最高にかわいー甜花ちゃんが甘奈を必要としてる」というのが甘奈の自己肯定のための重要なピースになっていて、甜花が一人で輝きはじめることでそれが崩れることを予感させている気がします。
イラストのシーン。改めて見ると非常に美しいイラスト。黄昏の中で輝く夕日が、事務所で1人ダンスをチェックする甘奈や、甘奈が来る前に1人でダンスレッスンをしていた甜花のアイドルとしての輝きを暗示しているようです。
同じく夕日を描いた【意地っ張りサンセット】とは、右向き/左向き、屋外/屋内、明るめの色調/暗めの色調、夕日に向かっている/夕日に背を向けていると、かなり対比が重ねられています。手を取り合って前に進む大崎姉妹と、ぶつかり合いながら切磋琢磨する樹里と夏葉の関係性も対照的ですね。
Step by step
「ううん、ちょっと気になることがあったから
眠りが浅くなっちゃっただけかも」
(なーちゃん、甜花のために...)
甘奈の強がりをすぐに見抜く甜花、ちゃんとお姉ちゃんしています。
(甜花のためになーちゃん...頑張ってくれてるんだ...
だから、甜花も...)
「...甜花、頑張る!」
甘奈の頑張りを見て、申し訳なさで萎縮するのではなく「だからこそ頑張る」という方向に持っていけるのが甜花の強さですね。
「甘奈、本当はちょっとだけ頑張ったんだ...」
「ご褒美に、今日は、
甜花ちゃんのお部屋で一緒に寝ていい...?」
かわいい~~~。【秘密のがんばり】、甘奈のしっかりものとしての頼もしさを見せつつ、甘奈の妹としての甘えんぼな一面、甜花の姉としてのかっこいい一面まで描けていて、大崎姉妹の関係性を1枚でしっかり表現しきってるのが凄い。イラスト、コミュ共にかなり完成度が高い感じがします。
おわりに
はじめにを読んだ方にはバレてると思いますが、かなり書き始めが遅かったために前回からちょっと期間が空いてしまっています。遊びに行ったりパワプロやったりと予定外のことが続いたのはあるので、また週1投稿に戻せるよう頑張ります。
ついに初期実装された40枚のサポートカードを読み切った(!)ので、次からはプロデュースカードを読んでいこうと思っています。Pカードは選択肢もあって分量が長いため、どのくらいのペースでいくか探り探りになるかと思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。
次回読むカードは
・【ほわっとスマイル】櫻木真乃
・【柔らかな微笑み】風野灯織
・【金色の元気いっぱいガール】八宮めぐる
です。改めて並べるとめぐるのカード名の違和感がすごいな。2人が形容と笑顔の組み合わせで来てるのに急にどうしたんだ。