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シャニマスのコミュ全部読む【Part14】

はじめに

出ましたね~シャイニーカラーズの画集!!SR含む色んな衣装の名前や、イラストレーターさんのコメントが載ってる上、紙に落とし込むためか色彩などに細かく調整が入ってたりして、軽く読んだだけでもかなりワクワクしています。
そして限定樋口...。何となく来るかもな、とは思っていましたがバッチリ来ましたね...。内容的にも非常に興味深いコミュで、円香の視点を通してプロデューサーのことを改めて考えさせられるものでした。

概要

・全カードのコミュを少しずつ読んでいく。
 ※ただし自分の持っているカードに限る。
・コミュを見て感想を書く。ある程度まとまったらnoteにアップする。
 ※多い、少ない、正しい、間違ってるは気にしない。思ったことを書く。
・絞込み機能の「リリース順」「昇順」を使い、サポート→プロデュースの順番で見ていく。
 ※ただし【283プロのヒナ】など同時実装のカードは適宜ユニット順序を整理して読む。

この企画の記事は下記リンクのマガジンにまとめているので、最初から読みたい方はこちらから読んでいただけると嬉しいです!

今回見たカード

・【柔らかな微笑み】風野灯織

【柔らかな微笑み】風野灯織

ダウンロード (36)

君のことを教えてほしい

オーディション会場に向かう灯織とプロデューサー。灯織は話しかけられても淡泊な反応を返していて、その原因にはオーディションに対する緊張があるんでしょうね。視野がオーディションのことに限定されていて文字通り周りが見えていない感じ。

「趣味...音楽鑑賞でしょうか」

灯織朝コミュ③

つらすぎる。「話しかけられることが嫌」なのではなく「話しかけられて対応した結果相手を傷つけてしまうのが嫌」なのがさらにおつらい。

「……灯織ちゃんはどうかな?どんなのが好き?」
「私は、そういうのよくわからなくて。
 真乃みたいに、好きって言えるものはないの。」
というやりとりが【天然色ピクニック】にあるように、初期の灯織はこれといって好きと言えるものが無く、何より自分を好きになれない女の子です。そんな灯織がWINGの優勝を通してたくさんのものを好きになれる、という展開になっていくのですが、こういったキャラクター理解の前提として、この朝コミュ③の「好き、というよりは趣味なだけです」というセリフは結構重要な感じがします。

「私のほうこそすみません...。少し、言いすぎました」
「いや、いいんだ。正直な意見をぶつけてくれて嬉しいよ」
誤解されやすい灯織をそのまま受け止めてくれるプロデューサー。共通コミュの「クールで真面目な女の子」では「この人にプロデュースを任せて大丈夫」かを不安視していましたが、このやりとりを経て「改めて」よろしくお願いしますと言うんですよね~。このコミュの前半と後半で「プロデューサー」という呼びかけのニュアンスが違っててそこも良い。

ガチャ演出。プロデューサーへの信頼が芽生えはじめた瞬間という感じで、場面の切り取り方が初期イルミネの中で一番好きですね。
「この道の先には...いったい何があるんでしょうか?」というのは、期待にも不安にもとれますね。灯織の中には「この道は本当に、昔見たアイドルのような輝きへと繋がっているんだろうか」という不安があり、それが焦りを生んでいるのかも、というようなことをこのセリフを聞いて何となく思い浮かべました。

支えていきたい

夜遅くまでステップの練習をしている灯織。信頼を得ているおかげか諫言もきちんと受け入れてもらえますね。

「あ、いえ...仕事が楽しい、というのがよくわからなかったので...」
それはそう。
ここは【淡雪の戯れ】でも触れられていくテーマですね。灯織はアイドルへ憧れてこの世界に入ってきた分、「アイドルはこうでなきゃ」っていう思いこみが結構強い印象。

灯織

自分で決めたことだからな

「真剣になれるから楽しい...って言ったらいいのかな?」
ここちょっと雛菜のWINGに近いとこないですか?「だって雛菜の『楽しい』って、『楽をする』ってことじゃないだろ?」っていうセリフが頭に浮かびます。

灯織のためだからな

「...そう、なんですか」ってとこ照れが入ってて可愛い~。頑張ったことが灯織の結果につながるってセリフ、円香の信頼度セリフの対義語やん。

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やりがいのある仕事だからな

「...それは、よくわからないです」のとこ、灯織の照れが可愛いPart2。プロデューサーの言動、基本的にド級のブラック会社社員のそれなんだよな。

幸福に満ちる

(本当は、灯織の息抜きが目的なんだけど...そういうと断られるからな)
共通コミュの「とっておきのおまじない」でも肩の力を抜くために占いの話を振る(しかもそれが大当たりする)というくだりがあります。灯織編のプロデューサーは言動の裏の気遣いみたいなものをモノローグで説明してくれることが多いな。

好きなものがなかなか見つからない灯織に、誕生石の青い石をあしらった髪留めを勧めるプロデューサー。「付けて見せてくれるか?」って言うのなんかカップル感凄くない?

灯織1

灯織らしくていいと思うぞ!

「ああ、澄んだ青色が綺麗に輝いてて、灯織のイメージにぴったりだ」
もうなんか口説いてないかお前?

よく似合ってるぞ

「これでステージの上の灯織はもっと輝けるな!」
ってセリフがギャップなく受け止められるのは灯織らしいというか、生粋のアイドルだなって感じ。このコミュ全体、外野から見てると個人的で親密なやりとりに見えるんですが、灯織は「アイドル」をしててプロデューサーは「プロデューサー」をしてて、この2人はそういう意識をあんまりしてないんですよね。そこがむしろお似合い感強いけど。

衣装にも合わせやすそうだ

この回答が一番仕事のニュアンスが強いですね。まあ元々はそういう話だったので一番順当な流れという感じ。

かつて夢見た眩しい姿

「大切なもの...プロデューサーからもらった髪飾りと書いていいですか?」
ダメすぎて草。そう書いたとき周囲にどう見られるのかという意識が薄いの、自分に自信がないことと繋がっていそうです。

「...中学生のとき、学園祭にアイドルが来たんです」
「あんな風になれれば、自分でさえ嫌いな私でも
 何かを好きになれるんじゃないかって思ったんです」
『Star n by dew me』や『くもりガラスの銀曜日』、GRAD編にもつながる灯織の原点ですね。
『Star n by dew me』ではめぐるが葛藤を乗り越え、ステージで輝くという流れですが、灯織の中ではかつて自分が憧れたアイドルと同じような舞台に来たものの、そこで一番輝いていたのが自分ではなくめぐるだったということに思うところがあったりして、一つのイベントに対して様々な視点、角度から掘り下げていくのが丁寧だし、キャラクターが生きてるという感じがして凄く好きです。

「それだけ、この話が灯織にとって大切なものだってことだよ」
このプロデューサーのセリフ、好き。自分にとって大切なものほど簡単には扱えないというのはありますよね。千雪さんにとっての『アプリコット』であるとか、冬優子にとってのアニメであるとか、大切であるからこそ大事にしたいという気持ちはシャニマスでも時おり描かれている印象です。
【ギンコ・ビローバ】の中でも「大切だからこそ人には話せない」というニュアンスのお話があり、初期のカードと最近のコミュがこういう部分で繋がるのが面白い。

灯織2

絶対に勝とうな

「絶対に勝とう」とか「絶対に大丈夫」っていう言葉は状況によっては「無責任」みたいな受け取られ方をすることもあると思うんですが、灯織はきちんと激励として受け取っています。
この辺は灯織とプロデューサーが信頼関係を結ぶことができたということでもあり、灯織が自分の中の不安を払拭することで、気楽にというかある程度ファジーにそういう言葉を受け入れられるようになったということでもあると思います。端的に言えば余裕が出てきたという感じでしょうか。

「...最後まで、見ていてくださいね」というセリフは、WING決勝前のセリフとシンクロしている感があってとても良いです。

灯織3

灯織4

悔いを残さないようにしような

「なんだか、見透かされてるみたいで恥ずかしいですけど...
 ありがとうございます」
照れながらお礼言う灯織かわいい~~~~~~。

灯織の思うようにやってこい 

最初は怪訝な反応でしたが、意図を説明するとちゃんと納得してくれます。ここもネガティブだったり、焦りがある状態だと曲解されたりしそうですが、灯織が良い方向に成長しているということが分かるコミュですね。

歩む先には理想の自分

WING優勝したことで、仕事が増えてきた灯織。初期実装のカードは大抵WING編と重ね合わせて読めますが、灯織はそれが特に顕著ですね。

「何かを好きになりたいと言っていたな、今はどうだ?」
「今は...たくさんのものを好きになれました」
理想のアイドルに少しでも近づけたという自負と共に周囲への感謝を伝えてくれる灯織。WING優勝後の「夢の続きはどこまでも」でも灯織自身「少しだけ自分を好きになれた」と言っていますが、自分を好きになれたからこそ余裕が持てて、周りの人たちのことを「好き」だと自信をもって言えるようになったんだろうな。

私自身、自己嫌悪が強い方なので「きっと私は最初から、自分のことを好きになりたかったんだなって、気付きました」っていうのは刺さりすぎてヤバいし、それを認められるようになった灯織の強さが眩しくて大好きなセリフです。

[蒼い輝き]見つけたもの

ダウンロード (37)

目を閉じていた灯織が目を見開いた瞬間に、ステージがぱっと明るくなる演出がカッコいいです。漫画の集中線のように勢いが表現されているのが真乃やめぐるのイラストと違う点ですね。マイクのコードも躍動感を演出するのに一役買ってるんですが、冷静に考えるとめっちゃ危険だなこれ。

「幸福に満ちる」でもらった誕生石の髪飾りを灯織は凄く大事にしてくれてるんだろうな、と考えると嬉しくなってしまいます。
髪飾りを探す際、好きなものを見つけられなかった灯織がプロデューサーの推薦したものを見て、気になるものを見つけたように、アイドル活動を通して好きなものを見つけられた、もっと言うと自分や他人を好きになれる自分を見つけられた、というのが「見つけたもの」ということなのかな。

おわりに

今回感想を書いてて、初期カードを今読み返すという企画、ノクチルなど最近のシナリオとの繋がりを感じたり、関連させて読めるという利点があるということに気付きました。やっぱり最初読んだときとは違う読み味があって面白い。
もうちょっと定期的に更新したいという思いはあるのですが、この2週間くらいはシャニのアイドルが使う念能力について友人と真剣に考えてプレゼンし合ったりしていたのでまあしょうがないです(言い訳)。次はまた1週間後とかに出せればと思います。

次回読むカードは
・【金色の元気いっぱいガール】八宮めぐる
です。


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