シャニマスのキャラの念能力に対する一考察
まえがき
この記事は、シャニマスのキャラクターが念能力を持ったらどんな能力なのか、を考案してみたものです。
世の中には様々な能力バトルがあり、それぞれ多様な名付けがあるとは思いますが、念能力の名付けはかなり独特ですが、それでいて懐が深いものになっています。
携帯する他人の運命のように独特な能力名に力の抜けたルビが振ってあるカッコいい名付けや、逆に遊戯王のようにめちゃめちゃ適当に付けてないか…?みたいな能力名(でも割りとキマってる)もあり、案外どんな名付けをしても「念能力」の範疇に収まっていく感じがあり、オタクの厨二病心を開放できるとても楽しいフォーマットだと思っています。
友人とこの話をするのが楽しく、またカッコいい能力名に対して丁度いいルビが思いついたとき、そのキャラクターにピッタリの能力が思いついた瞬間が本当に気持ちよく、わたしはしばらく前からシャニマスのキャラの念能力を考え続けていました。
……え?私ってこの遊び2年間もやってるんですか?なんとなく自分のツイート引っ張り出してみたんですけど、最古のツイートが2年前なの見てにわかに恐怖の感情が浮かんできました。頭の中の影山が「お前は2年間何やってたんだ!?」と問いかけてきます。
とりあえずこれはそういう記事です。一介のオタクが考えた黒歴史ノートを貼っておくので、共感性羞恥をねじ伏せ、ついてこれる奴だけついてきてください。それぞれのキャラクターの欄に、能力、能力や名付けの由来、戦闘やシーンの妄想の3つを書いていきます。目次を置いておくので気になる能力や好きなキャラの部分だけでも読んでもらえれば嬉しいです。
前提・世界観
私が念能力を考えたこの子たちは283プロのアイドル、ではありません。後述する天井社長とはづきさんの能力を組み合わせることで生まれた、謂わば偽物のアイドルたちです。天井社長は彼女たちのことを「虚像・幻想」という意味を込めて「IDOL」と呼びます。
この「IDOL」たちを作り出した天井社長とはづきさんは、別の世界線から来た平行世界の人間です。私の頭の中の妄想としては、こうして生まれた「IDOL」たちが、この世界でアイドルとして活躍する(しかも念能力をもっている)283プロの人たちを襲撃する、というプロットになっています。
この世界でアイドルとして活躍する人たちの念能力についてはこの記事を参照してください。
この記事に出てくる283プロのアイドルたちと、今記事に出てくる「IDOL」たちが戦ったら、というシチュエーションを前提として色んな妄想を垂れながしていくので、非常に込み入った内容であることにご注意下さい。
注意事項
細かい部分の設定は天井社長やはづきさんの欄で補足しようと思いますが、この「IDOL」の中には当たり前のように人を殺したりもするタイプの人たちもいるので、キャラ崩壊とかが地雷の方はブラウザバック推奨です。
また、参考文献の欄に能力名や中身の参考にした作品をまとめて載せておきます。ここに載っている作品についてはカジュアルにネタバレしていくので、ネタバレを喰らいたくない方もブラウザバック推奨です。
櫻木真乃【夢幻の翼】(変化形)
能力:念で作った翼を操作する。上空からの偵察、高空から羽を飛ばしての射撃が可能。地上戦においても強い膂力をもって戦闘を行える。
【天使の羽音】(操作系)
要請型の操作系能力。鳥類にエサなどの報酬を約束することで偵察等を依頼できる。
視覚や聴覚をリアルタイムで共有するわけではなく、真乃の元へ戻ってきた鳥から知覚した情報を受け取るため、情報にタイムラグがある、強制力が弱く、危険を感じると逃げてしまうこともあるなど、弱点は多いが要請型ということもあり数多くの鳥を操作できるのが強み。
由来:中距離〜遠距離での情報収集、上空からの支援攻撃、場合によっては近接戦闘もこなすと、かなりオールマイティに強力なキャラになりました。真乃はシンプルに強い能力が似合うと思います。 ベースは 【衛星蜻蛉】。翼を使った近接戦闘についてはX-MENのエンジェルをモデルにしているので、かなりフィジカル的にも強いイメージです。
「IDOL」の中でもかなり厄介な存在になるため、【未確認飛行少女】で遊撃手として動くあさひと真っ先にぶつかると思います。 ここの勝敗次第でどちらが制空権を取るかが決まってくるので、かなり重要なバウト。
純粋な戦闘能力ではあさひが勝るものの、真乃は【天使の羽音】であさひの能力を他の人に伝えたり、あさひと相性の悪い相手を増援として呼んでくるなど、戦術面で上回ってくると思うので、いかに短期決戦で勝負を決められるか、もしくは冬優子や愛依など、戦術面のサポートできる仲間と一緒に行動できる局面かどうかが勝負どころになってきそうです。
戦闘では負けたが戦略では上回り、苦手とする戦場にあさひを追い込むことに成功する、くらいが良い落とし所という気がします。その後の戦闘については摩美々とにちかの欄を参照。
風野灯織【真面目な身代わり】(特質系)
能力:具現化した砂時計を相手に触れさせることでかけられた念やダメージを砂時計が吸収、念やダメージの量に応じて砂時計に砂が溜まる。
吸い切ると砂が少しずつ落ちていき、灯織にかけられた念やダメージが少しずつ与えられ、砂が落ちきることで除念できる。
由来:『うえきの法則+』のクリーニング屋店長ナガラ。「砂時計に癒を加える力」で自分や他人の傷を引き受け、時間をかけてダメージを溶かしていくことができる。
能力名はMTGのカードが由来。「真面目な身代わり」という文字列があまりにも灯織に似合っていたため名付け、能力の中身もそこからの連想でした。
戦闘:雛菜の【砂糖漬けの火薬】への対抗策として、めぐる、美琴と共に対ノクチル戦に参加する。
八宮めぐる【太陽の韻律】(強化系)
能力:戦闘経過時間に比例してPOP(潜在オーラ量)とAOP(顕在オーラ量)を向上させる強化系能力。
「自分に敵対している相手の姿を視認している」「相手が自分の半径50m以内にいる」のどちらかの条件が満たされている間は戦闘中とみなされ、能力が継続する。
これらの条件が満たされずに283秒経過すると戦闘終了とみなされ、オーラ量の強化がリセットされる。
由来:『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム』の登場キャラ、“無限連鎖”のフィガロの能力である生命の舞踏。戦闘時間に比例して装備品への強化率を上昇させるスキル。作品の中でもフィガロはかなり強いキャラクターなため、めぐるも引きずられてかなり強いキャラ設定になっています。
ルビの部分は元々太陽の韻律という読みになっていました。この能力名はL@YERED WINGが出る「前」に考えていて、CDが出たときにめちゃめちゃビビりました。この日以降私は頭にアルミホイルを巻きながら念能力名を考えています。せっかくなので曲名に合わせようとこの名前になりました。
戦闘:能力によって戦闘可能時間が長く、長期戦や連戦で輝く。透の【9月1日】に閉じ込められても、透の速度についていける上に、透が負ければ戦闘時間を稼いで一気に能力が上がっためぐるが解き放たれることになり、逆に美琴が【9月1日】に捉えられてノクチルの他3人の相手をすることになっても問題ないくらいの戦闘力と自信を持っている。
月岡恋鐘【蛮勇引力】(放出系)
能力:当たったものを自分に引き寄せる念弾を放つ。念弾自体の破壊力は左程でもないが、引き寄せる力は鉄製の扉を歪ませたり、車を引きずったりするほどに強力。壁や地面など動かないものを撃つことで自分を引っ張らせて移動することも可能。自分の攻撃の力に引き寄せたもののスピードが乗るため高い破壊力を持つ。
由来:千早「『弓と矢』、再び」というSSに出てくる真美のスタンド「スタートスター・ジェミー」。私はこのSSシリーズが好きすぎるのでこの後何回もこの作品からの引用出てきます。許してください。
名前は万有引力のもじりで考えたんですが、いっっっっちばん気に入っています。恋鐘さんの魅力で相手を惹きつける感じと、でもちょっと危なっかしさもある感じを両方表現出来ていて、何回見返しても本当に気持ちがいいです。
戦闘:雛菜の【微笑みの爆弾】(雛菜の欄参照)は相手との間合いが大事な能力なので、恋鐘と雛菜はセットで運用するのが強力そうです。恋鐘、咲耶、果穂、雛菜、ルカは放クラの5人を襲撃するためのチームとなっていますが、咲耶・果穂→果穂、ルカ→樹里のマッチアップは決まっているので、恋鐘と雛菜の主な相手は智代子・凛世・夏葉になりそうです。
【蛮勇引力】はどちらかというと物がたくさんある方が映えますし、283プロの果穂の【果てなきエンドロール】も屋外だとイマイチ決まらないので、収録スタジオなど屋内での戦闘が良さそうです。
【蛮勇引力】による念弾を放ち、凛世の【惑もあぜる】でかわされたと思いきや後ろのセットやカメラを引き寄せて凛世たちを攻撃する、とかは能力バトルっぽくて良さそうです。
田中摩美々【泡沫の詩】(変化系)
能力:オーラをシャボン玉に変える。シャボン玉の中には音を閉じ込めておける。シャボン玉自体が円の性質を持ち、 索敵・牽制・陽動に使うことが出来る。
摩美々か、摩美々の指定した人物のオーラに触れる、もしくは摩美々が指を鳴らすことで破裂して音を再生する。上記の2つ以外でシャボン玉が割れることは無い。
【沈黙の季節】
シャボン玉から人の可聴域を超えた音を再生し、相手を攻撃する。気付かないうちに三半規管を攻撃されてバランス感覚を失う。
由来:能力名の読みは「うたかたのうた」で、ルビはリバイバルとバブルを組み合わせて「音を再上映する泡」というイメージで作っています。どちらも似た語感の言葉が繰り返されていてテンポが良く、【蛮勇引力】と【泡沫の詩】はどちらもお気に入りの名付けです。
【沈黙の季節】は詩という部分から連想して、自分の好きな詩人である牟礼慶子という人の詩のタイトル「見えない季節」「沈黙のありか」を組み合わせて作っています。
戦闘:相手を翻弄するのは得意だが、攻撃力不足の能力、開けた場所よりも閉所で活躍する。同じく閉所戦闘を得意とするにちかと組ませて、弱めのコマで強いコマを足止めできるとかなり戦術的に有利になりそう。
「IDOL」の真乃があさひに敗北した後、摩美々の【泡沫の詩】で愛依や冬優子の声を再現して、あさひを屋内におびき寄せて戦闘が始まっていきます。
あさひの【未確認飛行少女】の対策を考えると、屋内戦闘がいい気がします。「空中に退避できない」「屋外ほど自由な挙動が出来ない」場面にあさひを追い込んだ上で、「戦わない」ことが最大の対策であると思います。ワンピースで言うとモネとかピーカみたいな感じで、ルフィやゾロに勝てるわけではないものの、負けないように立ち回って時間を稼ぐイメージ。
摩美々は能力で「自分の足音」を別の場所で再生してあさひを騙そうとするんですけど、「衣擦れの音がしないっすよ」つってあさひは摩美々の方向にまっすぐ向かってきて、でもそこにあるのは「自分の足音と衣擦れの音」を再生している泡であり、摩美々が「化かし合いじゃ負ける気しないんですよね~」って言って欲しい。
三峰からは「戦わずに時間を稼いで」って指令を受けてる二人ですが、にちかはもちろん納得いってません。
摩美々「戦わないって言われたでしょ~」
にちか「戦いもせずに逃げ回ってろって言うんですか!?そんなに私、頼りなく見えますか?」
摩美々「ちょっと~、やらないとは言ってないじゃん~」
にちかが「い、いいんですか。摩美々さんも命令違反、ってことになるんですよ」
摩美々「確かに命令違反だよね~、二人とも社長に消されちゃうかも」
摩美々「…でも私~、悪い子ですから~」
って言いながら命令違反してくれ~~~~!!
チームまりあで発揮してたあさひへの保護者ポジションを、にちかに対してもゆるく発揮してくれると良いな~と思っています。
白瀬咲耶【幸福な王子】(具現化系)
能力:具現化したドックタグを破壊することをトリガーに、対象を蘇生させる。「対象の氏名、生年月日、性別、血液型、国籍を前もって打刻する」「能力発動時に咲耶が片目の視力を失う」「具現化できるドックタグは生涯通して二枚のみ」という三つの制約を課すことで蘇生という強力な能力を成立させている。
情報を打刻したドックタグは対象とリンクしており、対象が絶命した際にはドックタグにヒビが入る。
由来:そのまま童話「幸福な王子」。この話自体が咲耶さんに似合いすぎていて、思いついたときマジで天才だなと思いました。
ルビはパーフェクトクローザーをもじって何となくで作ったんですが、戦いには負けても咲耶さんがやりたかったことは完璧にこなしている、という感じが咲耶さんっぽくてとても良いと思っています。
戦闘:283プロの果穂と対決します。果穂の【果てなきエンドロール】での演劇対決を映えさせるのはこの人しかいない。ただ、三峰と摩美々の敗北に気づいた場合は、迷わずその二人の蘇生をしてしまうので、vs果穂は途中で負けてしまいます。その後は「IDOL」の果穂の欄を参照。
ということで【幸福な王子】の対象は田中摩美々と三峰結華です。咲耶は社長が「IDOL」を使い捨てるつもりと薄々気づいており、また存在自体があやふやで不安定な「IDOL」たちは「誰かに何かを託したい」という気持ちを潜在的に抱いています。それ故に敗北して消滅する「IDOL」の声を聞ける三峰と、その声を再現できる摩美々を「IDOL」たちの想いを託す先として蘇生先に選んでいます。
三峰結華【拡散する電波】(具現化系)
能力:ラジオを具現化し、あらゆる音を盗み聞きする。遠い場所や遠い過去を聞こうとするほどチューニングするのに多くの時間がかかる。
会話の日時や場所が正確にわかっているほど素早くチューニングが出来るが、本末転倒の感もある。
由来:三峰結華さんは1対1の戦闘が強いタイプというよりは、戦術とか戦略レベルで話を動かす人であって欲しいのでこういう能力になりました。
283プロの戦いに関する情報を集め、どんな能力なのかを盗み聞きし、「誰が」「誰を」「いつ」「どうやって」襲撃するのかといった作戦立案は全て三峰がやっているイメージです。
あくまで音による情報収集のため、浅倉透の【9月1日】や西城樹里の【君に届け】など、能力を把握しきれていない相手もおり、その辺りが「IDOL」たちの思惑を崩す切り札になっていきそうです。
戦闘:戦闘中は安全な場所に籠もって、各戦場を盗聴して状況把握に努めていると思うので倒すのは難しそう。突破口としては、樹里の【君に届け】や円香の【真実の色は】。音による攻撃が行える念能力であるため、この二人が戦闘している場所に対してはうかつに盗聴を仕掛けることが出来ませんし、うっかり盗聴してしまうと思わぬダメージを食らって戦闘不能になってしまいます。
樹里が倒す場合は、めぐるの【君と僕の架け橋】や透の【9月1日】などで三峰が「樹里がいないと認識していた戦場」にいきなり樹里が攻撃を仕掛けることによる敗北ですかね。このパターンの場合、樹里は三峰を攻撃しようと思っている訳ではなく、その戦場の誰かに奇襲をかけようとした際に意図せず三峰を倒してしまう、みたいな感じの展開が面白そうです。
円香が倒す場合は、あまりにも的確に戦力を分配してくる敵に対して違和感を抱き、筆談で打ち合わせた上で「283プロの誰かが裏切ってるんじゃないか」と口喧嘩を始め、三峰の悪意と好奇心を刺激して盗聴させ、ノクチル内の口喧嘩と見せかけてその尽くが三峰のコンプレックスを刺激するような内容であり、三峰がまずいと思ったときには致命傷を負ってる、みたいな展開がいいですね。その後【真実の色は】のデメリットで円香も大きなダメージを受けていて、相手の在り方と自分のそれが似通っていたことに対して「…最悪」ってつぶやいて欲しい。
幽谷霧子【咎人の抱擁】(強化系)
能力:新陳代謝を活性化させることで他者の回復を行う。霧子が直接肉体に触れることで発動する。代謝を異常に活性化させることで相手に悪性の腫瘍を発生させることもできる。
接触面積の大きさと、継続接触時間の長さによって効果が大きくなる。
能力の過剰使用、特に攻撃に能力を使用すると、体の一部が塩の結晶へと変化していってしまう。(罪の意識のあらわれ。これが制約としても機能している)皮膚の異常を隠すために体中に包帯や絆創膏を付けている。
由来:「ドリフターズ」の黒王さま。治癒と攻撃が一体化した残酷さは霧子の能力としてとてもイイ!
戦闘:触ると一発アウトになってしまいかねないので置きどころが難しい。霧子自身もオリジナルの「幽谷霧子」の人格を色濃く受け継いでいるため、人を傷つけることに対して積極的ではない。霧子自身の要望と三峰の配慮により、霧子の能力がどちらにも通りづらいシーズの攻略に回されている。
小宮果穂【仮面軽騎兵】(具現化)
能力:特撮をモチーフとしたヒーロースーツを具現化して纏う。イメージの修行が完成しきっていないため全身に纏うことが出来ず、頭、胴、腕、脚など一部分のみの装備を切り替えながら戦う。
スーツを纏った部分の能力が著しく強化される。脚力強化による恩恵が大きいことと、「足にしか纏えない」というミスリードのために脚部の具現化を主に使用している。
由来:特撮ヒーロっぽく「何かを纏う」能力にしたかったのでこういう形になりました。具現化とは言うものの強化系っぽい挙動です。
また、果穂は「これからの成長」に期待が持てる能力だと面白いなと思うので、少し不完全な形の能力です。これから成長し、全身にスーツを纏えるようになれば攻撃・防御・スピードの全てに優れた強能力になっていくと思われます。
戦闘:「IDOL」の咲耶に不本意な形で勝ってしまった283プロの果穂に対して攻撃を仕掛け、自分を「ヒーロー」、283プロの果穂を「ヴィラン」という立場にして戦うのとかが面白そう。
基本的に「IDOL」は本人、もしくは本人が所属するユニットとは戦わせないように配置してます。その理由としては上記の様に少し分かりづらくなってしまうという都合の部分と、「IDOL」の人格は「本人に成り変わる」という目的と念能力に残る意思の残滓から形作られており(天井社長の欄参照)、本人の言動や「IDOL」よりも本人のことを知っている仲間の言動に動揺しすぎてしまうと人格に歪みが出てしまう、という理屈の部分があります。
果穂の場合は「小宮果穂」と「特撮ヒーロー」という2つの対象を人格の参照元にしていること、そして移植された念能力である【仮面軽騎兵】と果穂の人格の相性が特別良いという2つの理由から、果穂や放クラの面々を目の前にしても人格が崩れにくいというところがあります。
園田智代子【相関する恋の指数】(放出系)
能力:能力範囲内にいる人間の関係性を矢印として視認することが出来る。
少女漫画における人物相関図を元にした能力。人物同士が恋愛に至る可能性をハートの大きさで可視化する。
周囲に何人の人がいて、相手がこちらに敵対しているのか、友好的なのか、相手同士はどういう関係性なのかを大まかに掴むことができる。
とはいえ「恋愛に至る可能性」は智代子の無意識による独断と偏見によって決められており、あまり信用できない。
矢印は対象を認識していない場合は現れない(能力範囲内でも、智代子の存在に気づいていない人から智代子に対する矢印は出ない)。
由来:『勇者のクズ』の二代目イシノオ。「人の相関図が見える」能力は読んでて唸ってしまった。この人の活躍シーンもうちょい見てみたかったところがある。
戦闘:凛世のサポート役。戦闘向けの能力ではないですが、狙いが大雑把で本体を狙われると脆い凛世と組ませれば、敵のいる方向への攻撃を強めたり、不意打ちをケアできるためかなり相性は良いと思っています。
凛世の【恋花】(凛世の欄参照)は本体が姿を見せずとも相手を攻撃できるので、智代子がアンティーカの前に姿を見せてから、凛世の【恋花】でアンティーカを攻撃することによって、【恋花】が智代子の能力であるかのように見せかけます。『HUNTER×HUNTER』の35巻でもオイト王妃にセットされた「虫を操作する能力」をビルが使っているかのように見せかける件がありましたが、ああいうイメージです。
そこからは本体である凛世の元にアンティーカが辿り着かないように、かつ【恋花】の能力範囲からは出ないように逃げ回ります。【相関する恋の指数】によって相手の攻撃や連携のタイミングを掴むことができる智代子を捕まえるのは難儀しますし、『魔人探偵脳噛ネウロ』の篚口結也も「追いながらにして追われる時 その敵は最ももろくなる」って言ってたので、逃げに徹する智代子を追うことに執着し隙を見せた相手を【恋花】で集中攻撃して欲しい。
西城樹里【負け犬の遠吠え】(放出系)
能力:カウンター型の念能力。自分が相手から受けたダメージをカウントし、相手に触れることをトリガーにしてカウントされたダメージを全て倍にして返す。
カウントはダメージを受けた瞬間から相手の頭上に浮かんでおり(樹里以外には不可視)、遠方から攻撃されてもこれを利用することで大体の方角や距離が分かる。
カウントは最大で3人分まで。カウントが3つある状態で更に別の対象からダメージを受けると古い順に削除されてしまう。操作系の能力で操作された対象からダメージを受けるとカウントは操作している本人に付く。(逆に言えば操作されている対象にダメージを返すことは出来ない)
由来:『インフィニット・デンドログラム』の主人公、レイ・スターリング。ダメージを吸収するスキルと、自身が受けた(吸収した)ダメージを倍にして返すスキルを持っています。自分はこの作品が好きすぎるので、能力の妄想をするとどうしてもこの作品の能力とかが頭に浮かんでしまいます。
戦闘:ダメージを受けないと始まらず、近接戦闘に持ち込まないとダメージを返せないため、かなり泥臭い戦闘になる(でも樹里ちゃんにはそれが似合う)。 遠距離攻撃なども1度受ければ居場所を常に特定できるため、近距離相手だけでなく、遠距離相手にもアドバンテージがある。
対283プロでは、【幽体力学】で独自の空間を利用して移動する美琴と戦うことになる。どこから攻撃してきても即座に反応できるのでかなり戦いづらいはず。
杜野凛世【恋花】(操作系)
能力:水を霧に変えて煙幕を張り、霧を氷の花びらに変えて攻撃する。能力の展開には大量の水が必要で、川や湖に手をつけて能力を発動する。制約により能力の使用中凛世は動けない。広範囲にわたって能力を展開出来るが、対象が遠距離であればあるほど精度が低く、無差別な攻撃になってしまう。
【落涙天球】
凛世の切り札。涙滴型の巨大な氷塊を雲に隠して生成し、敵の頭上から叩きつける大質量攻撃。スノードロップの花言葉は「あなたの死を望む」。アンティーカのサポートで凛世の元まで辿り着いた恋鐘が、【落涙天球】を一撃で破壊して凛世さんの目を見開かせるシーンは最高にかっこよかったですね。
由来:千早「『弓と矢』、再び」というSSに出てくる四条貴音のスタンド「恋花」。島全域を無差別に攻撃するなど、射程距離もスタンドパワーも大分異常なキャラだった。どんな感じだったか読み返そうとしたところ、2ちゃんねるの元スレが消滅していたため、このエピソードを読めるところが存在しなくてショックを受けている(他のエピソードは作者様のPixivで読むことができる)。読めるとこあったら教えて欲しい。
戦闘:アンティーカ全員をほぼ一人で殲滅しようとする。念能力の残滓による影響が強く、周囲への巻き添えや人への攻撃に躊躇がない。
基本的に凛世に任されている役目は恋鐘の【お天道様がみてる】の完封です。「IDOL」側が283プロを奇襲している都合上、恋鐘の能力が際限なく上がってしまいかねず、それでいて283プロの人数を減らしてから相手するのでは取り返しのつかないことになってしまうので、早い段階で恋鐘を倒しておく必要があります。
【お天道様がみてる】の弱点は根本的には素朴な強化系であることのため、遠距離から断続的に攻撃できる凛世が適任。凛世の本体の位置に至るまでの道のりを、アンティーカの4人がどうサポートできるかが要になっていきます。
攻撃にいち早く気づいた咲耶が摩美々達をかばい、咲耶の意図を察した摩美々が咲夜たちへ向かう氷の花びらを【幻の蝶】の熱で溶かして攻撃を凌ぎ、霧子が【白衣の天使】で怪我をした咲耶の傷を治癒しつつ、包帯で全員の急所を防御する、というお互いが瞬時に連携する感じのシーンはユニット単位の戦いの醍醐味ですね~。
個人的にジョジョ4部の「ハイウェイ・スター」戦がとても好きなので、康一くんみたいな感じで凛世の場所をスマートに特定していってくれると楽しいですね。三峰や咲耶によって、智代子がアンティーカを攻撃しているにしては攻撃が大雑把かつ広範囲すぎること、【恋花】は操作系だが智代子のカンの良さはまた別の能力と思われること、などから能力の入れ替えに気づいていきそうです。
三峰が【弱水溶性色素】を【恋花】に紛れさせて智代子に憑かせ、三峰だけに注目させることによって他の4人が凛世の元へ向かっていることに気づかせない、と言った形で凛世戦へ向かっていきたい。
有栖川夏葉【再演する演舞】(強化系)
能力:「攻撃をいつでも同じ動作で繰り出す」ことを制約とすることで威力を向上させる強化系能力。一年前、一ヶ月前、一週間前、一日前の自分が積み重ねてきた動作を再現する精密さと執念が必要とされる。
由来:『とある魔術の禁書目録』のレイヴィニア・バードウェイ。能力の中身はほとんどそのままです。
レイヴィニア・バードウェイって天性の才能をもった魔術師だと思われていた(思わせていた)んですけど、「いつでも同じ動作で同じ術式を取り扱う」ことを過去から延々と繰り返していて、完全に一致した『動作そのもの』を魔術的記号とすることで自身の魔術を強化していたんですね~。このエピソードが本当に好きすぎて、夏葉さんの能力としても似合いすぎていて最高です。
戦闘:真乃によってあさひと引き離された冬優子と愛依を、小糸と共に相手します。冬優子の【月の裏側】によって間合いをコントロールされると近距離一本の夏葉は不利になってしまうので、夏葉は弓、ブーメラン、棒術など格闘戦より間合いを広く持てる武器の修練を積んできています。武器は小糸の【秘密のおもちゃ箱】で適宜状況に合ったものを用意してもらうことによって臨機応変に戦う事ができます。
大崎甘奈【崩れゆく未来】(具現化系)
能力:致死性の細菌を具現化する。細菌は宿主のオーラをエネルギー源に活動し、毒素を出すことで体組織を液状化させ、宿主は発熱、激痛の後数時間で死に至る。オーラが無くなると活動を停止し、オーラに触れると活動を再開する。
酸素や日光に弱く、生物の体内に居なければすぐに死滅してしまうため、甘奈が携帯している培養液の入った遮光瓶の中に具現化し、注射器を使って対象に感染させる。
甜花の【無関係な死】、千雪の【泣き喚く音楽隊】で操作する対象に感染させて運用する。2人が操作した対象が敗北しても、接触することが出来れば【崩れゆく未来】によって死に至る。
命こそが人を苦しめる原因なので、死を与えることによって皆を救おうと考えている。死後の肉体を弄ぶ甜花や、人を生かしたまま苦しめる千雪らを嫌悪しているが、甘奈とこの2人が組むととんでもない数の人を救える(殺せる)ので、嫌々ながら一緒にいる。
由来:最初に謝罪がしたいんですけど、アルストロメリアに関しては私の「アルストロメリアにはとびっきり残虐に人を殺して欲しい」という願望が出すぎてて、大分狂った能力に狂ったキャラ設定になってます。その辺りをお目溢ししながら見ていただけると幸いです。
そして由来としては、『インフィニット・デンドログラム』の"国絶やし"キャンディ・カーネイジです。状況に合わせた細菌を培養し、増殖させることで様々な大規模攻撃を引き起こすテロリストの能力が元になっています。アイドルにテロリストの能力を渡すな。
戦闘:甘奈自身は戦闘を行わず、甜花の【無関係な死】で操られた死体や、千雪の【泣き喚く音楽隊】で操られた人々に【崩れゆく未来】を感染させることで、彼らの体液に触れた人への間接的な攻撃を狙っています。【崩れゆく未来】に感染している能力者は、オーラを使うほどに体を蝕まれるので、能力の使用そのものを制限することができます。
ある程度283プロの能力を把握している三峰が、一番警戒しているのはイルミネの3人です。人数を集めれば【空の贈り物】で多人数の相手でも傷つけずに制圧できる真乃や、灯織の【ふたりの距離の概算】による能力コピーはただでさえ何をしてくるのか予想がつかない上に、めぐるの【君と僕の架け橋】による移動で有利にマッチアップした戦場に二人を連れてこられたら全てが台無しです。
そのため、アルストロメリアの3人はイルミネの優しさに付け込んで一つの戦場にイルミネの3人を釘付けにするよう指令を受けています。千雪の【泣き喚く音楽隊】で操られている一般人を見捨てられないだろうし、イルミネの誰か一人にでも【崩れゆく未来】を感染させられれば(めぐるがベスト)、他の二人も別の戦場に向かうわけにはいかなくなるでしょう、
大崎甜花【無関係な死】(操作系)
能力:生物の死骸に具現化したアンテナ(具現化できるののは一つまで)を埋め込み、甜花の手元のコントローラーで操作する。
操作範囲が広く甜花が遠くにいても操作出来るが、遠くから操作する場合は情報の確保の為にカメラやマイクを取り付ける必要がある。
小動物で偵察を行い、相手に合わせて人間の死体を使った不意打ちや大型動物を使った正面戦闘を行う。死体の戦闘力は鮮度の高さや素材の戦闘力にも左右される。
生も死も単なる状態の変化と捉えており、そのどちらにも大した価値を感じていない。死ぬだけで人が救われると思い込む甘奈を小馬鹿にしつつも、その純粋さに愛おしさを感じている。
【虐殺比率】
操作している対象が生命(少なくともネズミや小鳥以上の体躯を持つもの)を殺害した数をカウントし、その数に応じてオーラ量が増える。この数には対象が生前に殺害した分も含める。
由来:甜花の能力はゲーム由来にしたいと思い、その頃流行っていた『クラフトピア』というゲームをもとに、死体を操る操作系の能力ということで「デス」という単語を加えて作っています。
また、アルストロメリア3人の能力名は「パンデモニウム」(ミルトン著『失楽園』に出てくる悪魔の都市)「ユートピア」「エデン」など、何かしらの理想郷をモチーフにし、そこからの堕落を表現した能力名になっていて、これはかなり戦うアルストロメリアの表現としてよく出来ているのではないかと一生自画自賛しています。自画自賛ってセンスあるルビ振ったらそれだけで能力名いけそうですね。
戦闘:千雪さんが操る一般人に紛れてイルミネを狙う。攻撃、もしくは至近距離で撃破されることで【崩れゆく未来】の感染も狙っていく。ワールドトリガー読んでる方なら、ガロプラのヨミみたいな厄介さで戦ってくると思ってくだされば大体合ってます。
桑山千雪【泣き喚く音楽隊】(操作系)
能力:千雪の作りだした念糸を人間の四肢に取り付け、マリオネットのようにして操作する。念糸は長さに対して強度と操作の精度が反比例していくのであまり遠距離から操作することは出来ず、千雪はアルストロメリアで唯一前線で戦うタイプ。
念糸から流したオーラによって対象を強化・操作するため、念糸を切られたり、操作を振り切られたりしない一般人を多数操作して戦闘する。千雪は肉体の限界を無視して動かされる人間の悲鳴を心地よく感じているが、死こそが人間の救いだと考える甘奈や、死者を操る方が合理的と考える甜花らには評判が悪い。
由来:これに関しては「理想郷」をモチーフにするという縛りと、ボカロ曲の「ツギハギスタッカート」を見て何となく「ツギハギ」というカタカナをサンプリングしておいたことによる組み合わせです。ざっくり作った割にはかなりイメージが膨らむネーミングになってくれたので嬉しいです。
戦闘:戦闘に関しては、『六花の勇者』6巻のテグネウです。…これで分かる人がいたら握手しましょう。まぁこれに関しては『僕のヒーローアカデミア』のディクテイターとか、『チェーンソーマン』の「すげ~ワルの敵が使ってくるヤツ」とか、枚挙に暇がない感じはしますね。
大崎甜花・桑山千雪 【人生美味礼賛】(特質系)
能力:大崎甜花と桑山千雪の相互協力(ジョイント)型能力。発動した時点で術者は死亡する。この能力を甜花と千雪の二人が発動しており、かつ甘奈が死亡している場合に能力が発動し、甘奈を蘇生させる。 蘇生は ①甘奈の肉体を生命活動可能な状態まで修復する。 ②二人のオーラ、念能力を甘奈の肉体に譲渡する。 ③オーラを消費し、2人の中にある”大崎甘奈”へのイメージを元にした仮想人格を甘奈の肉体にインストールする という3つの段階を踏んで行われる。 能力の仕様上、復活するのは甘奈とは似て非なる別人であるが、千雪や甜花との記憶は【人生美味礼賛】によって引き継がれ、かつ肉体自体は甘奈のものであるため、過去の記憶のフラッシュバックも頻繁に起きる。新しい人格はアイデンティティの混乱に襲われること必至だが、甜花と千雪にそういった事情を前もって配慮するような精神性は期待できない。
由来:咲耶の欄で書いたように、「IDOL」は人に何かを託そうとするという性質がありますが、この2人のこれは「甘奈が生き残るのが一番面白そう」という部分でだけ気が合う2人の自分勝手な自己満足です。あやふやな人格をさらにあやふやな形で蘇生しているので、2人の知る甘奈そのものが蘇生されるわけではないという点も2人の知ったことではありませんでした。
私には「いい感じに自分勝手な人間を見ると救われた気分になる」という性質があり(上記の読み切りの先生はそのすごく上手な言語化だったので興味があれば読んでみてください)、この2人がこんな感じなのもそういった私の託しによるものです。
アマナ 【虐殺比率・過剰演算】(強化系)
能力:【人生美味礼賛】によって、アマナには2人の念能力と、肉体に紐づいた甘奈の念能力で計3つの念能力が宿ったが、2人の能力はそれぞれ本人の性格、性質と深く結びついた能力であり、かつ自分を"大崎甘奈"だと思うことができないアマナには【崩れゆく未来】を引き継ぐことが出来なかった。 3人のオーラと念能力は混ざり合い、アマナに残ったのは【虐殺比率】よりもオーラの強化効率が高まった【虐殺比率・過剰演算】と、そこに記録された3人分の殺害カウントのみ。この3人を結びつけていた唯一の絆は”人を殺すこと”だった。
由来:私の性癖は、「とんでもなく追い詰められた人間が、それでも自分の生を肯定する」というところにあるので、甘奈はその追い詰められ適性もあって、めちゃめちゃ追い詰めたくなってしまいます(そしてその後救いも得て欲しい)。
また、こういう追い詰められたキャラが何もかんも無茶苦茶にしようとするときに、めちゃめちゃ強いキャラクターとして顕現してくるのも大好きです。上記2つのの性癖は『異世界迷宮の最深部をめざそう』という作品に植え付けられたので、興味があれば読んでみてください。
とにかく、ここまで来たアマナにとっては社長も「IDOL」も成り代わりもどうでも良くなっているので、社長の一番の敵としてラストを飾ることになります。すげ~楽しそう。
戦いを終えたあとのアマナのどこかに、甜花と千雪のような身勝手な強さと、生きることの肯定があれば最高です。このSSってどこで読めますか?
芹沢あさひ 【神々の指紋】(特質系)
能力:あさひが手のひらで触れているもの(生物は不可)を透明にする。透明な武器を使うことで間合いの管理や対応を困難にさせる。メロレオンのような認識阻害の能力のため凝や円での探知は出来ず、武器の発した音なども認識されない。
由来:『うえきの法則』の福地翼の作品『サイケまたしても』に出てくるDr.ミュウトン。透明化(スケルトール)という透明化能力を持ち、自分の姿ではなく自分の武器を透明にすることで相手に対応させない戦闘を行っていた。これを見て「透明化にそういう使い方が!」とワクワクしながら読んでました。『Fate/staynight』のセイバーが使う風王結界や、『ONEPIECE』のスケスケの実の能力者、アブロサムのような能力の使い方ですね。
戦闘:透や円香と共に【久遠性少女症候群】を操る大崎甘奈の攻略を担う。三峰の【拡散する電波】では能力の全貌を明らかにできなかったため、3人の能力によって甘奈の能力の弱点を探りつつ撃破を狙う。
あさひの担当は「武器を隠した状態での不意打ち」。甘奈の「変化を否定する」能力はその対象が見えていなくても発動するのかを検証しつつ不意打ちします。単純に戦闘力も高いため、不意打ちが失敗した場合は戦闘を継続しつつ、透の直感操作や円香の火力押し付けが成功しやすいように甘奈の注意を引き付けます。
黛冬優子【穴あき財布】(具現化系)
能力:自分が相手にダメージを与える度、相手が自分にダメージを与える度にポイントが貯まり、ポイントを消費することでそれに応じた武器を具現化することが出来る
【死亡保険】
あさひ、冬優子、愛依の相互協力(ジョイント)型能力。3名の内いずれかが死亡した場合に、冬優子の【穴あき財布】のポイントを大量にチャージする。
冬優子が死亡した場合はポイントのチャージされた【穴あき財布】が2名のうちいずれかに譲渡される。
由来:どちらも『Apex Legends』というゲームのキャラやスキルが名前の由来です。【遊戯王】くらい力の抜けた名付けをやってみたくて安易に付けた名前です。
能力の中身はゲームからも来ているのですが、どちらかというと渋谷凛「アイドルサバイバルin仮想現実」というSSのシリーズの神谷奈緒の能力を最初はイメージしていました。
戦闘:愛依と共に、甜花・千雪を甘奈から引き離すことを目的としています。基本的に【祝砲】と相性の良い愛依が甜花の相手をしているため、千雪とのマッチアップになりそう。千雪の【1円オークション】を相手にすると結構な読み合いを要求されそうですが、冬優子ならきちんと頭脳戦を立ち回ってくれそう。さらに【穴あき財布】の限られたポイントの中でどんなものを具現化するか、というフックもあって見応えがありそう。
和泉愛依【灰被り姫】(操作系)
能力:錫杖を使って灰を操作する。灰を広範囲に広げることで索敵や目くらましをする、灰を固めて武器を作る、灰の温度を操作する、などが可能で応用性の高い能力。
由来:『炎炎ノ消防隊』の優一郎黒野。弱者をいたぶることに愉悦を感じる真正のクズ。それでいてめちゃめちゃ強いからとてもたちが悪い。もう薄々分かってるかもしれませんが私はクズが好きです。
戦闘:【祝砲】のような操作系に近い能力は『HUNTER×HUNTER』の世界において、というかどんな能力系バトルにおいても非常に危険。その点愛依は灰による煙幕で【祝砲】の狙いをそらし、近距離戦に持ち込めるのでかなり有利になりそう。
やっぱり甜花ちゃんのいい意味で他力本願なところが勝敗の分かれ目であって欲しいので、あさひ・透・円香の3人に襲われている甘奈を甜花が【祝砲】で撃ち抜き、周りが「!?」となっている間に、「甜花ちゃんが何をして欲しいのか」を理解した甘奈が愛依の操作する灰を全て固定してしまう、とかで敗北して欲しいです。
私は『流れ星が消えるまでのジャーニー』で甘奈の看病をする甜花がおかゆを作る際、レトルトのおかゆを使うところがとても好きなんです。普通のポンコツキャラだったら、おかゆを手作りしようとして焦がしてしまうとか、塩と間違えて砂糖を入れてしまうところですが、ここでレトルトに頼ることのできる、という辺りが自分をわかっている感じや、いい意味でのプライドの無さがあり、甜花ちゃんの非常に好きなポイントなので、この戦闘でも「まさか3対1の状況で戦っている妹に助けを求めたりはしない」という「IDOL」たちの思考の間隙を突いて欲しいですね~~~。
浅倉透【偽りの天啓】(特質系)
能力:自分に触れた相手の直観を操作する。「後ろから攻撃が来る」といった間違った直観を与えて混乱を与える。戦闘の熟練者であればあるほど自分の直観に騙されやすく、効果が高い。
由来:春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」というSSに出てくる天海春香のスタンド「アイ・ウォント」。五感操作の能力を持っていたが、途中から六感操作の能力を手に入れる。五感操作っていうのはどの作品でも見る能力ですが、この相手の第六感を操作する能力っていうのが凄く新しくて楽しかったんですよね~。
戦闘:あさひ・円香と共に甘奈を襲撃。透の担当は「甘奈が認識していない攻撃は通るのか」の検証。あさひと連携しつつ、円香の【錆びついた銃弾】を通すタイミングを図る。
樋口円香【錆びついた銃弾】(具現化系)
能力:円香のオーラを貯蓄しておける弾丸を具現化する。弾丸の具現化数は最大6つ。一発の弾丸に込められるMOPは20000程度でそれ以上は弾丸が持たない。
劣化なしでオーラを貯蓄でき、それを一撃で放てる銃弾を作るための制約として円香は自身のMOP(最大容量)とAOP(顕在オーラ量)、そしてオーラの自然回復量を大きく制限しているため、弾丸一つのチャージに一週間ほどの時間がかかる。
弾丸を発射せずに破壊することで弾丸に込めたオーラを受け取ることも可能(MOPから溢れた分は消失する)。円香はノクチルの3人に一発ずつ弾丸を渡しており、実際の戦闘で円香が使える弾数は3発。弾丸を放つ度に拳銃の方が壊れるため、小糸に拳銃の予備を収納してもらっている。
由来:あんまり無い。強いて言えば円香には「使い勝手の良くない能力」を渡したいという願望があり、その辺からイメージを膨らませていった結果という感じです。
また、『偽物語』で斧乃木余接が使う『例外の方が多い規則(アンリミテッドルールブック)』のような「例外」「規則」でゆるく意味を対比させた感じの能力名がかなり好き(冬優子の【穴あき財布】も私の中でそれに近い)なので、そういったところから能力名が生まれているという感じもしています。
戦闘:あさひ・透と共に甘奈を襲撃。円香の担当は「甘奈が否定できるエネルギーの総量には限界があるのかどうか」の検証。
甘奈に警戒心を植え付けるため、出会い頭で一発弾丸を放ったタイミングで【久遠性少女症候群】にエネルギーを止められ、
円香(…本当に止めた。どんな化け物なの?)
甘奈(何なの、この火力…っ!?)
ってお互いにお互いの能力の規格外さに驚いていて欲しいですね~。実力者同士が戦ったときの、お互いがお互いの強さに対して内心で驚愕してる、みたいなシーンが私はとても好きです。
福丸小糸【秘密のおもちゃ箱】(具現化系)
能力:【4次元マンション】や【不思議で便利な大風呂敷】のような収納系の念能力。形状は子供用のジュエリーBOX。
10秒間触れ続けることで対象を箱の中に保存でき、箱に入れたものは入れた瞬間から時間が止まる。
真正面から突っ込んでばかりの雛菜や浅倉をサポートするために食料・武器・雑貨等々あらゆるものを収納している。
由来:作中でも複数人見られる収納系の念能力です。小糸は他の3人をサポートできる能力を持っていてほしく、また円香の【錆びついた銃弾】がある関係上、武器を用意できる能力が必要そうだったという部分から生まれています。
戦闘:夏葉と共に、冬優子と愛依の足止めを担う。夏葉へ武器を供給しつつ、愛依を相手しなければいけないのでとても忙しい。冬優子も愛依も相手に触れることが条件のため、基本的には遠距離武器で牽制を狙っていく。
また、愛依の【交差する世界】は影が重要になってくるので、いくらでも光源や光を遮るものを用意できる小糸は愛依の攻撃をうまくいなせると考えています。愛依に触れられた瞬間に愛依の体に細い糸をくくりつけ、小糸の影に質量を与えた瞬間に愛依自身にもその質量を押し付けるといったシーンが見えます。
市川雛菜【微笑みの爆弾】(放出系)
能力:殴ったものにハートの印を付ける。ハートは雛菜から10メートル以上離れると爆発を起こしダメージを与える。雛菜が付けたハートには繋がりがあり、別のハートが爆発すると他の全てのハートも連鎖して爆発する。
由来:『うえきの法則+』、デムニエル・ソイソースの 「かつおぶし」に「爆」を加える能力。殴った対象に魚型の爆弾を付与し、10メートル以上離れるか、他の爆弾が爆発するかのどちらかで爆発する。
雛菜は笑顔で相手を爆殺して欲しいので、雛菜の能力は爆発能力になりました。雛菜のバトルを想像しようとすると絶対に爆弾魔になってしまうんですが、「何で?」と聞かれても自分でもよく分からないです。
戦闘:爆発系の能力って概ね「近距離では自分を巻き込んでしまうために爆発させられない」と見切られて距離を詰められて負けるイメージなので、距離を操作できる恋鐘と組ませています。
まだ雛菜の能力がバレていない段階で、智代子の【超舌技巧】によって火薬の匂いを嗅ぎつけられ、「雛菜ちゃんから離れちゃダメっ!」って能力とその対策を看破されて「へ~~?バレるの早すぎ~~~」って言いながらも全然動揺せずに戦ったり、凛世の【惑もあぜる】に相手されて真正面から殴りつけようとするも、ありえない関節の曲がり方によってかわされ、逆に関節を決められたりといった展開なんかがありそうですね~。
七草にちか【負荷価値】(変化形)
能力:自身のオーラに強力な粘着力を持たせる。効果範囲は10メートル以内。その範囲内であれば粘着力のオンオフはにちか次第。直接的な戦闘力は低く、不意打ちやトラップなど、意識外からの攻撃で相手に物体をくっつけ、機動力を削ぎ、飛び道具でトドメを刺すスタイル。性質上開けた屋外などでは真価を発揮出来ず、屋内など入り組んだ場所での戦闘を得意とする。
由来:ヒソカの下位互換みたいな感じになっているのですが、能力を一つに集中した分、射程や持続性は結構高いイメージです。「負荷価値」はにちかに付いてくる様々な「付加価値」が彼女にとって「負荷」になっていそうなところから付けた感じです。
戦闘:摩美々と一緒にあさひの時間稼ぎをするにちかですが、「絶対に勝てない」「時間を稼ぐだけでいい」と言われると「そうですよね!才能のないあたしがあさひさんに勝てるわけないですもんね!!」とか言いながらイライラしてそう。あさひがずっと屋内でくすぶっているイメージもわかないので、にちかの「戦って、勝って、自分の価値を証明したい」という願望が二人の敗北につながってほしい。摩美々はそのにちかの燻った気持ちを「時間稼ぎだけって言われたでしょ~」とかたしなめつつも、「でも…悪くないんじゃないかな~」とかいって肯定して、二人で正面切って戦った上で敗北して欲しいですね~。
負けた後は2人とも割りと清々しい顔してて欲しいです。それでいて摩美々は咲耶の【幸福な王子】で蘇生するので、「自分も死ぬつもりだったのに、結果的ににちかを1人で死なせてしまった」ことに対して苦悩していって欲しいです(邪悪)。
緋田美琴【焼ける残像】(特質系)
能力:時間を1秒『先取り』する特質系の能力。能力を発動すると美琴は『1秒後の美琴』になる。具体的には能力が発動した瞬間に1秒後に美琴がいるべき位置に移動し(そのため相手には短距離の瞬間移動に見える)、かつ『1秒後の美琴』はこれからの1秒の間、何が起こるのか予め知っている。
連続で発動することもできるが、複数回の発動は美琴の精神と肉体に大きな負担を与える。美琴が安定して発動出来るのは3秒まで。
由来:千早「『弓と矢』、再び」というSSに出てくる玲音のスタンド「アクセルレーション」。能力説明はほとんど美琴と同じ。
戦闘:灯織、めぐると共に対ノクチル。めぐると同じく、透に1対1を強要されても、3対1を強要されてもどちらでもこなせる素の戦闘力の高さを持っている。円香が【真実の色は】を使って攻撃しようとしても、あまり響かなそう。めぐるも美琴も空中戦が得意なタイプではないので、小糸の【やがて月に至る】は重要なポジションを担いそうだが、それはそれで投石とかでも結構な威力を出せそうなのでやっぱり正面から戦って勝つ以外の道がなさそう。
斑鳩ルカ【希シ独善的狂奏曲】(放出系)
能力:夜空のような色合の金属でできた檻で、自分と相手を閉じ込める。内から外への干渉は一切無効化するが、外から内への干渉を防ぐ機能は無い。また、一度展開すると再展開には一時間のクールタイムが必要。
一対一の状況を作ったり、固まっている敵に対して不意打ち気味に展開したりといった行動が必要であり、運用のハードルは高い。ルカ曰く「ゴミみたいな能力」。
【絵空ゴト彗星】
【希シ独善的狂奏曲】の中を周回している彗星。1910年の飛来の際、尾の部分に猛毒があり、全生物が窒息死するというデマが広がって大パニックを起こしたハレー彗星をモデルにした能力。
【絵空ゴト彗星】の尾からはシアン化水素(青酸ガス)が大量に放出されており、数十秒で【希シ独善的狂奏曲(トリカゴ)】内に充満(内から外へは干渉出来ないためガスが溜まり続ける)し、頭痛・めまいを誘発。数分もすれば嘔吐・ひきつけ・呼吸困難などを引き起こして死亡する。ルカ自身は特注のガスマスクを使って中毒症状を防いでいる。
由来:『インフィニット・デンドログラム』のラングのエンブリオ、【疾走彗星 ハレー】。割りとそのまま。鳥かごに対象と自分を閉じ込める能力といい、毒で攻撃する感じといいルカにかなりマッチしている気がする。
能力名は「死」と「視」を連想させつつ、ルカの気持ちを希死にまとめたく無かったのでカタカナを使ってぼかしていった。にちかの「夜よこノ窓は塗らないデ」とかのカタカナやひらがな、漢字が入り交じるテイストにも少し影響されている。
また、本家のナックルの【天上不知唯我独損】のようなカタカナ四文字でルビを振る感じにも影響されている。
戦闘:呼吸を制限できる能力のため、声で攻撃する樹里の【君に届け】の対策として最上。逆にここまで対策されると初撃に全力を込めて一撃で倒す方向にシフトしてもおかしくないため、「外からの攻撃を素通しする」という部分を利用して、恋鐘の【蛮勇引力】で的はずれなところを攻撃していると見せかけて流れ弾を樹里にぶつけ、引っ張って樹里の体勢を崩すことによってその初撃を外させるなどの小細工が必要かも。
天井努【極彩色の棺】(操作系)
能力:「IDOL」たちの肉体を形作っている能力。基本的には人形を自分で手作りし、その人形に「対象を攻撃する」「本体を守る」など目的を与えることで人形を動かすだけの能力だった。与えられる目的は一つだけであり、目的を果たすと人形に戻り、また複雑すぎる目的は理解できないなど、一々目的を与えなければいけない使い勝手の悪い能力だった。
はづきと組み、人形に念能力を付与すると、「念能力に残る残留思念」と「目的」が混じり合うことによって人形に仮想人格のようなものが芽生え、より複雑な「目的」を理解できるようになり、自分で考え、行動するといった自律性が見られるようになった。
「IDOL」たちに「283プロの面々に成り代わる」という目的を与えたのは、この世界に彼女たちの痕跡(インタビュー記事やライブ映像など)が多く残っていて、彼女たちの人格を形作りやすいこと、またこの世界に対する影響力が高いことから。
【数多の星が枯れる時】(特質系)
自身が動かしている「IDOL」が消滅した際、その人格が持っていた念能力を引き継ぐ能力。ほぼベンジャミンの【星を継ぐもの】。
由来:アイドルマスターシリーズのゲームやアニメのタイトルから。
能力の中身は「283プロのアイドル同士で戦わせてみたい」という私の欲望に理屈をつけるためにできているので、はづきさん共々かなり私の都合でできています。
戦闘:「IDOL」たちは皆天井社長の能力によって形作られているため、天井に逆らうと能力の解除により消滅させられてしまう(ただし自身で能力を解除した場合は【数多の星が枯れる時】を使用することが出来ない)。
とはいえ、念能力に残る残留思念の影響が色濃く残った「IDOL」もおり、そういう「IDOL」は天井社長に心から服従している訳ではないので、命令を曲解したり、余計な遠回りをしたりして反抗してくることもある。天井も目的を達成しないうちに「IDOL」たちを消滅させていてもしょうがないので、多少の命令違反には目をつぶっている。
三峰、摩美々、アマナ、あさひにはそれぞれ誰かの「死後強まる念」によるプロテクトがかかっており、天井社長が能力を解除した後も存在し続けることが可能になっている。283プロで戦闘可能なメンバーと、残った4人の「IDOL」たちで、他の「IDOL」たちの能力を引き継いだ天井と戦うのがラストバトルになる。
七草はづき【終焉の音色】(具現化系)
能力:自分が殺害した対象の能力を具現化したメモ帳にストックしておくことが可能。念能力がメモされたページを破り、対象がそのページを飲み込むことでストックした念能力を他人に譲渡することができる。
「ストックされた能力を自身が使うことはできない」「既に念能力を持っている場合は念能力を受け取れない」という制約が付けられており、かつ念能力を譲渡された対象は、念能力に染み付いた残留思念によって人格が歪んでしまうリスクを背負わなければならない。
由来:天井社長と同じく都合の部分が大きい。やっぱり裏ボスははづきさんでしょ、という偏見がある。
戦闘:しない。社長を裏から動かしておいて、社長が負けそうになると社長の能力をストックした上で闇に消える感じのキャラクター。「…次はもっとうまくやりますね~」って言い残して消える。
参考文献
【アニメ・漫画】
『うえきの法則+』
『炎炎ノ消防隊』
『サイケまたしても』
『チェンソーマン』
『とある魔術の禁書目録』
『Fate/staynight』
『僕のヒーローアカデミア』
『魔人探偵脳噛ネウロ』
『勇者のクズ』
『六花の勇者』
【小説】
『異世界迷宮の最深部をめざそう』
『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム』
【SS作品】
千早「『弓と矢』、再び」
渋谷凛「アイドルサバイバルin仮想現実」
【映画】
『X-MEN:アポカリプス』
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