学びのつぶやきプロジェクト #1
どうも、主任やまもです。
幼稚園教諭をしたり、大学で講義をしたり、主任やまもの園内研究室を運営したりしています。
「学びのつぶやきプロジェクト」というのをゆるゆると進めております。新任の保育者や実習生に伝えたい言葉をツイートから探していく企画です。
最終的に冊子になればいいなと思っています。
今日から、集めたつぶやきにやまもの視点をプラスしてみます。「このつぶやきはココがミソだよね!」みたいなことです。
最終的にいろいろな人がこの解説を書いてくれれば面白いと思っています。
まあゆるゆるなので、ゆるゆるに考えています。
では、いきましょう。
学びのつぶやき解説
本日のつぶやきはこちら。
二つの視点で話します。
「保育者と子どもの関係性」と「子どもになめられる」についてです。
保育者と子どもの関係性
保育者と子どもの関係性は、保育者ではない人から見るよりも複雑です。
今はわからないですが、昔の学校は”教える側の教師”と”教えられる側の児童生徒”に完全に分かれていました。これは関係性が明らかです。先生の言うことは正しい!みたいな。(本当はどうだか…)
ですが、保育者と子どもはそうはいきません。
生活行動の面では、その関係性の傾向は強いです。トイレに行ったりチャックをしめたりなどの身支度、食事、手洗いうがいなどの「日常の動作」は、答えや見本があるものなので”教える側”と”教えられる側”があります。
一方で、学校の授業と違って、幼稚園や保育園の遊びには答えがありません。遊びは子どもが主人公(主体)だからです。
なので、遊びの場面では教える・教えられるの関係はありません。つぶやきにあるように「危険や周りを傷つける行為への配慮」は必要ですが、それ以上は大人があれこれ指示を出すものではないのです。
生活の場面での関係性と、遊びの場面での関係性が違います。
子どもになめられる
つぶやきにあった「子どもになめられる」という場面や関係は、保育者と子どもの信頼によると思います。
”信頼”とは抽象的ですが、要は子どもに共感したり、一緒にたくさん遊んだりしているか、ということです。
子どもはいい意味でも悪い意味でも、まだまだ単純です。
信頼を得るには、子どものたくさん話を聞いて、一緒に遊ぶ。これに限ります。
信頼があれば、子どもは話を聞いてくれます。
ですが、信頼だけでは解決しません。
信頼があっても子どもになめられることはある、ということです。
もう一つ大切なのは、正しいことを正しく伝えることです。
正しく伝える。これは真剣に、真面目に、丁寧にとも言えます。
何かを注意する時に保育者がニヤニヤヘラヘラしていると、子どもは「これはふざけていい場面。冗談。真剣ではない」と判断します。
正しく伝えて正しく聴いてもらうためには、子どもが気になるものがない落ち着いた静かな場所で、面白おかしくではなく真剣に、丁寧に伝えたいものです。口調をゆっくりにして、いつもと雰囲気を変えて一言一言を大事に伝えることもあります。一度シーンとした状態をつくることもします。矢継ぎ早に保育者が話すのではなく。間を置いて真剣さを伝えることも大事です。
ただ、やまも的には感情として怒るでも叱るでもないのが好きです。あくまで子ども側の気持ちや立場に寄り添いながら、です。
あとは、この時も上下の関係はないことは意識すべきです。
この”真剣に真面目に伝える”が一人の子どもやクラスの集団に対してできるようになることも、保育の専門性の一つかもしれないですね。
まとめ
実習生や新任の保育者に向けての文章にしたつもりでしたが、いかがでしたか。
おそらくまだまだ堅かったり、専門的な言葉を使っていたり、伝わりにくい部分があったと思います。精進します。
実習や新任の時に「保育の世界や保育現場っていいな」と思ってもらえる保育業界にしないといけなくて、その時期に「保育ってそんな簡単なもんじゃないから!!それが現実だから!!」と見せつけることの必要性はどのくらいあるのかな、と思っています。
ただ最近思うことがあって、
「保育者になって子どもと一緒にたくさん遊びたいです」
「子どもが好きです」
「絵が上手なので描いてあげたいです」
という志望動機で保育者になるのは大丈夫ですか?
昔の保育者のイメージってそうでしたが、今は子ども主体とか、保育記録とか、子どもの姿の読み取りとかドキュメンテーションとか。
学生が思っている仕事ではないのかもしれない、と考えるようになりました。採用試験の面接に参加したことがないので、最近はどんなことを志望動機にしているのでしょうか。気になる。
ではでは。また学びのつぶやき回、やります。
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