ウェールズサッカー協会のコーチング理論(初級編)
■はじめに
第一回目の記事はほとんど世に情報が出ていない、ウェールズサッカー協会のUEFAライセンスで学ぶコーチング理論についてです。有名どころでは、ティエリ アンリ、ミケル アルテタを始めとする元有名選手が多数UEFA Pro licenceを、現役選手だとピーター クラウチや今年の7月にはマイケル エッシェンがUEFA Bライセンスを取得しました。ウェールズサッカー協会のコーチングライセンスの質の高さは、選手間や業界内では有名になってきています。他の国では使われない独特の用語などもありますし、情報自体が貴重なので良いコンテンツを提供できるかと思います。読者様がこの記事を読んで、日頃のコーチング現場で活用してくれたら、非常に幸いです。
■本題に入る前に
ウェールズサッカー協会のC級ライセンス(日本サッカー協会C級と同等)を取得するにあたって、必ず身につけなければいけない基本的なコーチング理論があります。このウェールズサッカー協会が作成した独自のコーチング理論は、当たり前のことが書かれているので、「なんだ、こんなもんか。簡単、基本中の基本じゃん。そんなの知ってる」など、思っている指導者が大勢いますが、この後のUEFA Bライセンスの取得の際にも使いますし、日頃の練習やプロクラブでのトレーニングの指導にも生かされるので軽視してはいけません。実際に、完璧にこのコーチング理論を覚えて、身につけている指導者は多くないと感じています。
今回は初級編。コーチングプロセス、言語化されたコーチング方法、コンディション・チャレンジ・ターゲットの3つについて説明していきます。
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