Y.R流プレーの嗜み ~もしもプレーが楽しめるなら~
こんにちは。こんばんは。
おはようございます!
本日は今までの記事とはちょっと視点を変えて、サポーターとしての僕というよりは、指導者としてのアウトプットの割合が大きい記事になっているかと思う。
これまでもアウトプットの大枠としては指導者としての割合もなくはなかったが、マリノスを楽しむための自分なりのアウトプットのほうが比較的強かったので、今回はそういった視点とは少し異なるかと思う。
今回はぜひ「プレーを楽しんでいる方」に読んでいただけたらと思っている。
もちろん普段プレーしない方も観戦のひとつの視点にしてなればと思っているのでぜひ読んでいただきたい。(とりあえず皆さん読んでください😅🙏🙇)
内容を簡単に説明すると「これを意識すると少し見える景色が変わるのでは?」という僕なりの提案になる。
エンジョイフットボールなど日頃からフットボールを楽しんでいる方がよりフットボールが楽しくなるきっかけになることを願っています!
◆Y.R流 OFF基準
プレーが良くなれば勝手に楽しさがかけ算されていくのがフットボール。
ここからはプレーを良くするために意識すると良いことを紹介していく。
まず今後話を進めていく上で簡単に言葉の整理をする。
・OFF = ボールを持っていないとき
・ON = ボールが入るとき
まずはOFFの話をしようと思う。
OFFのときに意識するのは、「ONになったときにできるだけ実行するだけの状態にすること。」
基本的にONになりボールを持っているときに多くのことを考える余裕はないので、OFFのときにできるだけ次の行動を決めておく必要がある。
その状態にするための基準をここから述べていく。
・3交間の意識
まずはここでいう"3交間"について説明する。
3交間というのは、「ボールを出してくれる人、自分、目的地」の3つのことを言う。
最初の2つは読んで字のごとくであり、少し補足が必要なのは「目的地」である。
結論からいうと目的地は必ずしも人になるとは限らない。
ゴールになるかもしれないし、スペースになるかもしれないし、それはそのときの自分のポジションや状況次第と言わざるをえない。
状況次第ということは目的地が毎回同じになることはないので、その都度認識する必要がある。
つまり、目的地をどこにするかでそこに向かうプレーが変わるので"目的地の認識がプレー(行動)を決める"ということになる。
例えば、コントロールオリエンタード(方向づけされたファーストタッチ)。
マリノスでいうと、チアゴが横パスを受けてファーストタッチで相手をかわして前へ運んでいくあのプレー。
あのプレーもボールが来ていきなりやることはほぼ不可能に近い。
前方のスペースを認識した上で、相手守備者の立ち位置を把握すれば、カラダノムキを目的地に向けた状態で3交間を繋ぐ自分の立ちどころが決まる。立ちどころが決まればあとはボールが来たときにプレーを実行するだけというサイクルになるのだ。
立ちどころに関してはONのところで説明したいと思う。
目的地を認識に関しては以前の記事でも書いてるので、ぜひそちらも合わせて読んでいただきたい。
別の言い方をすると、「どういうプレーをしたいか」ではなく「"どこを目指して"どういうプレーをしたいか」を意識するといいということだ。
そう考えると、「このカラダノムキだとあそこに向かえなくないか?」という事象が出てくるはずだ。
「ボールをいいところに置こう!」とか「来たボールを何とかしよう!」では時系列でいうと、"今"だけに集中してしまうことになるので"未来"に繋がる"今"にすることを意識しましょう。
これらを基準としてまとめる。
◎OFF基準
・自分が向かいたい目的地を認識する。
・3交間を繋ぐ。
・カラダノムキを決定する。
ここまでは、ボールの動きでいうと「出し手→自分」までに意識してやっておくといいことを説明してきた。
日本にはこんな言葉がある。
"準備8割"
フットボールにおいても、とても大事な言葉だなぁと強く実感している。
今まで「いい準備をしたらいい」と言われてきた方もいると思うが、一概に「準備」といってもかなり抽象的だと感じていた。
そんな方に自分なりではあるが、準備に関して上記で参考になることがあれば幸いだ。
◆Y.R流 ON基準
ここからは実際に自分にボールが入るとき、ONの状態の説明をしていこうと思う。
ここではまず基準を先に述べたいと思う。
この基準はOFF基準ができた状態での行動の2割の部分になる。
◎ON基準
・立ちどころはボールを見逃せる位置。
・ボールが自分の前を通過しそうになったら止める。
・ボールに触るのは一番最後。
・なぜ立ちどころ?
なぜここまで立ちどころに拘るのか。
答えとしては、結果目的地に向かうときにボールが自分の前にある状態にしたいからだ。
そこでポイントとなるのが、
「ボールの軌道上に立たない」である。
軌道上に立つと基準にもある通りボールが自分の前を通過しないからだ。
そうなると止めたときに自分の前にボールがある状態にならない。
ボールは意思がなく正直である。
サッカーボールが球体である以上、転がった瞬間から転がった方向に向かう。外的な要因を抜きにすれば目的地に向かうまでに不規則に右往左往することはない。
裏を返せば、こちらが意思を持って蹴ればボールはその通りに転がってくれるのだ。
つまりボールの軌道さえ分かればボールの通る場所が見なくても分かるようになるので、ボールを見なくても止めることができ、ボールへの意識を減らすことができる。ボールへの意識が減らせればギリギリまで相手を見て判断することができる。
ちなみにボールは止める足が軌道上で待っていれば勝手に止まるので変に止めにいこうとしてはいけない。
止めにいくとボールに向かってしまっている状態なので目的地には向かえていない。
だが必ずしも自分の理想的なところに来るとは限らない。
そのときはボールを理想的な置きどころに移動させるよりも、来るボールに対して自分の立ちどころを修正するほうが目的地に向かう上で速く向かいやすく楽なのだ。
このときに目的地に向けたカラダノムキは変えてはいけない。
※イメージ図
大変粗い絵で申し訳ないがイメージは伝わっているはず…😅
◆簡単だから難しい
今回の記事は頭に入れて意識すればできるようになるものを抽出して書いてみた。
今まで何となくぼやかしていた部分を今できるレベルで言葉にしてみた感じだ。
皆さんにはどのくらい伝わっているだろうか。
これらを文字だけで表現するのはなかなか難しかった。
というのも感覚的な言葉だけで表現すればさほど難しいことではないからだ。
どれもやろうと思えば一言でまとまる。
しかしそれでは伝える側としてアウトプットできても読んでくださった方のインプットにはならない。
これは指導の現場でも同じことが言える。
だから、感覚レベルで簡単なことほど言葉にするのは難しかったりする。
分かりづらいところがあったら、ぜひエンジョイフットボールなどでご一緒することになったときなどに聞いていただけたらと思う😅
他にも表現の仕方など良いものがあれば積極的に取り入れていきたいのでぜひ感想を聞かせていただきたい🙏🙇
何でもお待ちしてます。
フットボールを楽しむ全ての皆さんに少しでも力になっていることを心から願っております⚽️