嫌いって何だ

最近聞いた「嫌いなものにこそ、その人の本質が現れる」的な内容。どこかの面接でそういう理由で質問が飛んできたそうだ。あれ結構的を得てる気がする。譲れないもの的なのがわかる。でもこれが分かってくるのは大分成熟してからな気もする。となると子供は、「自分の嫌いなものって何だ」というのを学ぶべきなのかもしれない。

そこから、嫌うことと傷つけることは違うって事に繋がる。嫌うことは本能で、ある種仕方のないことかもしれない。でも傷つけることは理性で歯止めをかけられる。じゃあどうしたら傷つくねんというのが次のステップになる。直接と間接。直接がダメなのはほとんど全員が知ってる。そういう教育を受けているから。じゃあ間接はどうか。例えば第三者への吐き出し。本人に知られなければ傷つけることはないかもしれない。そういう視点だとSNSのブロック機能も同様だ。もっと視野を広げると、ネットでの有名人に対する誹謗中傷もそうかもしれない。ここら辺の所謂グレーゾーンはあまり触れられないような気もする。

全部に当てはまるのが、本人は知らなければ傷つかないという点だ。知ってしまった時を考えて言わないように、やらないようにというのは些か強引かもしれない。吐き出すことで彼らのメンタルヘルスが保たれている場合もあるだろう。

ここまで話してから、これらの是非をディベートさせたい。トロッコ問題よりよっぽど難解で、価値があるんじゃなかろうか。でも直接すぎてあまり良くないのかな。正解はない。ただ教育者としては、なるべく人を傷つけるような人になってほしくないというのが本音だろう。でもそんな綺麗事だけでは生きていけないのが世の中であるということも知っている。

傷つける方が傷つくより楽で安全だ。楽で安全な方に流れてしまうのは人間だもの致し方ない部分もある。でもちょっと心に余裕がある時。知ったら傷つけるかもしれないという「もし」を考えて、自制できるような大人になってほしい。相手と自分の立場を置き換えて考えられるようになってほしい。これくらいは教育でどうにかできる範疇だと信じたい。

チームビルディングを行う上で、避けては通れない人間関係の問題。他者への嫌いが表面化しなくなった昨今、この問題に対してどう向き合い、どう解決に導くのかというのは益々重要になると思う。

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少し趣旨を外れるがサッカーについても少し書きたい。パーソナリティについてだ。選手のパーソナリティはパフォーマンスにどれほどの影響を与えているのか。何となく予想を立ててみてほしい。

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さて、答えは約10〜15%だと言われている。これを聞いて多いと思うか少ないと思うかは、人それぞれだろう。

僕は以前、元日本代表の人に
「この人性格悪いなって人いましたか」
と聞いた事がある。

答えは「そんなやつは上にあがってこないから、居なかったよ。大抵そういうやつは、上手くても下で燻ってる」だった。

その時は「ああ、プロの世界の本当のトップオブトップのちょっとした差を埋めるのは、性格なのかもな」と感じたことは記憶に新しい。

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