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シュートマトリクスから見る現代フットボール 〜実践編〜

さて、前回はシュートマトリクスの下準備を終えました。ここからは実際のデータを打ち込んでみましょう。前回の記事はこちらから↓


早速開始

まずはEUROの方が最初に開幕したので、EUROのデータの打ち込みからやっていきます。

前提ですが、データはOpta analystかFotMobをソースにしましょう。Optaは試合後にシュートマップがTwitterで出ますし、FotMobはデフォルトでシュートマップがあります(ない試合もありますが、大きいコンペティションはあります)。という感じでシュートマップをネット等から見つけて、それぞれのシュートがどのZoneに当てはまるかをみて打ち込みを行います。

図1

各節のゴールデータを打ち込んでみます。図1はEURO2024 GS第1節のゴールデータです。これを元にまずはゴールマトリクスが完成します。↓

図2

このようにして第1節時点でのゴールマトリクスが完成します。
Zoneカウント・ゴールマトリクス・ゴールエリア別割合に関しては色付けをして、視覚的にどこでゴールが決まっているのかを理解できます。

図3

それと同時に、ゴールマップと呼ばれるものも節ごとに作っておきましょう。これで数値だけでなくゴールが決まった位置がより詳細に分かりますね。(ペナルティエリア内にある斜めの線については 〜考察編〜 で説明します)


シュートマトリクスは?

図4

シュートマトリクスも同様にZone毎の数値を打ち込みます。
ここでも色付けを施すことで視覚的にどのZoneでのシュートが多いのかが分かりますね。といっても、普通はZone3,6が多くなるので傾向の変化は微々たるものになります。

図5

シュートマトリクスは図5のようになります。
(色付けがなかったり、マトリクスの位置は 〜準備編〜で提示したものと違っていますがご了承ください。あくまで例としてご覧ください。)

ゴールマップを作ったようにシュートマップも作っても良いのですが、流石に作りのが面倒なこともあるので今回は省きました。きっと、プログラミングとかを駆使すればデータさえ準備して作れるとは思いますが、現時点でその技術がないので省略します。作ってみても面白いかも。少ないデータであれば、今回のゴールマップのようにTacticalistaのボードで作ることもできますが、おけるオブジェクト数が100くらいだったので制限があります。


こんな感じでデータベースの作成とマトリクスの完成。これを節ごとに更新することで、そのチームあるいは大会でのシュート・ゴールの傾向を見ることもできそうです。
↓の投稿にはスレッドがあり、節ごとに更新されています。辿ってみてみると節ごとの変化も見て取れそうです。


また、今回のEUROとCopa Americaではチーム毎のマトリクスも作成しました。これは次の 〜考察編〜 で紹介したいと思います。さらに、同時進行でJクラブのマトリクスの作成も進めています。これもどこかで紹介したい。




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