FA杯準決勝マンチェスターシティ対リヴァプール
今回はFA杯準決勝マンチェスターシティ対リヴァプールのレビューをやっていこうと思う。
まずは両チームのスタメン。(サブは交代選手のみ。)
初めに
両チームともにミッドウィークにCLをマンチェスターシティはアトレティコマドリーとリヴァプールはベンフィカと戦ってきた。シティはリヴァプールとアトレティコとの連戦だったため、メンバーを入れ替えざるを得なく、リヴァプールはベンフィカ戦でターンオーバーをすることができたので、ベストメンバーで臨めた一戦だった。
まず初めに注目しポイントは両チームのプレスのかけ方だ。前回のリーグ戦では、両チームともにプレスのやり方を変えていたが、それが今回はどうなのかということ。そしてそれによってどう攻撃をしてくるのかということ。それでは、まずシティから見ていこう。
マンチェスターシティ
シティは前回の試合からエデルソン、ウォーカー、ラポルト、ロドリ、デ・ブライネに変えて、ステフィン、ジンチェンコ、アケ、フェルナンジーニョ、グリーリッシュを入れて臨んだ。
この試合も前回の試合と同じようにベルナルドは中盤の少し降りたところからのプレーで4-2-3-1の形。
ボール保持の状況では、今回も大外を上手く使うようなボールの運び方。リヴァプールのプレスがよかったため、フェルナンジーニョがCB間に降りてきて3バックを作り、そこにベルナルドがサポートし、SBやWGにつけていた。右サイドはWGがジェズスのため、フィニッシャー的な役割で内にポジションをとるので、幅をSBがとる。左サイドはWG、SBどちらかが外をとるような形。
後半開始時にグリーリッシュとフォーデンのポジションを入れ替え、グリーリッシュが外側をとり、そこから仕掛けるようになったため、ジンチェンコのポジションは少し後ろで後方支援または、内側でのサポートが増えていた。そして、ジェズスとスターリングのポジションを入れ替え、裏への動き出しがうまく出るようになっていた。そのジェズスに代わって入ったマフレズが仕掛けて二点目の起点となった。
守備になるとスターリングとグリーリッシュが2トップのように並び、前からプレスをかけ、それに応じてベルナルドが前に出て来てトップしたようなところでファビーニョを見る形をとり、フェルナンジーニョも高い位置に出てインターセプトをするようにしていた。そこから後半は何度もチャンスを作ろうとしていた。そのフェルナンジーニョのところから一点目が生まれた。
リヴァプール
一方リヴァプールだか、前回の対戦からはマティプ、ヘンダーソン、ジョタに変えて、コナテ、ケイタ、ディアスを入れて臨んだ。
前回はWGがSBを見ていたため、CBにプレスをかけることはあまりなかったのだが、この試合では、いつも通りに前からプレスをかけることを選択。そのため、WGもCBにプレスをかけるようになっていた。WGがプレスをかけた際に頭越しのパスでシティがSBに出してきた際はSBやIHが出てプレスをかける。IHが出た際はWGがIHのポジションを埋め、SBが出た際は最終ラインがスライドをして、スペースを埋める。このような形を繰り返し、前からのプレスを行っていた。そして、マネのプレスがステフィンのミスを誘い2点目をゲット。
また、ベルナルドの所にボールが入るとチアゴがファビーニョの隣の所まで降りてバランスをとっており、ケイタが前に出てプレスをかけやすい状態だったので、積極的にプレスをかけていた。
ボールを持つと、相手が前からきていたのでチアゴがファビーニョの隣に並ぶような形をとり、プレス回避。チアゴがファビーニョの隣に並ぶことで右のジェズスがロバートソンとどちらを見ればよいのかがわからないような状態を作ることができ、そこからのボール運びがうまくいっていた。GKまでボールが下がった際に、CBにも出せない状態ではSBの所に出したり、相手SBの手間に落とすようなボールをけり、WG(主に右のサラーのとこ)でポイントを作っていた。
後半はシティ側がより一層前からプレスをかけてきたので、長いボールを相手SBの裏に落とすようにし攻めていた。
まとめ
この試合はリーグ戦とは違った結果となり、リヴァプールのプランがうまくはまった試合だったといえる。しかし、シティもメンバーが違ったものの最後の追い上げはさすがだったといえる。シティはリーグ、リヴァプールはまだ四冠の可能性もあるのんで楽しみだ。
試合結果
2022.4.16
マンチェスターシティ2-3リヴァプール
[得点者」
シティ:47'グリーリッシュ 90+1’ベルナルド
リヴァプール:9'コナテ 17’マネ 45’マネ
[交代]
シティ:83'ジェズス→マフレズ
リヴァプール:73'ケイタ→ヘンダーソン
85'マネ→フィルミーノ、ディアス→ジョタ
87'チアゴ→ジョーンズ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?