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指導者に必要な2つの能力(対話編)
岩谷篤人氏との対話。モチベーションを高める指導者と戦術を説明する指導者と、二人いればお互いの持ち味を出していいかもしれないけど・・・それで選手が本気で信頼して、話が伝わるのかどうか・・・
状況解説:岩谷篤人氏とU-18のフェスティバルを観戦している時に、選手が難しいことに向かうことが試合によってブレてしまう・・・真剣に伝える必要性についての対話
指導者の真剣さを伝えるために
1日目は、攻撃的なドリブルで仕掛けていたが、
2日目に厳しく来られてミスから失点して敗れると・・・
その後の試合は、1日目の感じと違い、ひっかけるのが怖くて逃げているプレーが多くなり、横パスや後ろ下げてとか、どうでもいいパスばかりが増えていく・・・試合終了後
何しにここまできた・・・
何のためにやっている・・・
上手くなる気あるのか・・・
大声で真剣に伝えていく
そのことがあるからこそ、3日目は最初から選手は難しいことにチャレンジしようとしているし、監督のコーチングも選手に響いている
今までなら「ファーストタッチ 落ち着いて」とか言っても、ほんまに聞こえているのかという選手のプレー・・・
今日は「逃げずに行かなあかん!プレスバック速く!」という声に、即座に選手が反応して伝わっていた
指導者に必要な2つの能力
指導者は、選手が「やらなあかん!」とやる気にさせる能力と
「どうやってやったらいい?」って選手が考えた時に、冷静にボールをこう触っていけとか、オフザボールの動きをこうすると相手は横向くからその視覚をつくんやとか・・・
冷静に具体的に戦術を伝える能力と
その2つの能力を持っていないといけない
自分の思いと心を伝染させる能力
それは怒っているのとは違う
最初聞いている人は怒っているように聞こえるかもしれないが・・・
この人は怒っているのではなくて、拘りを持ってもっと上手くなれと言っていると感じはじめる
「ほんまにそうや!俺もやらないといけない!」と思わせるには、
わざと大きな声を出さないといけない時もある。
それが選手に思い出せたり、やる気を出させたりする
ただでさえ、育成年代は、忘れたり・・・フラフラ他のことに惹きつけられるから・・・
でも、やる気になったら頑張ろうと思いだす
やる気になって「どうやって頑張る?」と行き当たった時に、戦術を伝える能力が必要になる
モチベーションを高める指導者と戦術を説明する指導者と、二人いればお互いの持ち味を出していいかもしれないけど・・・それで選手が本気で信頼して、話が伝わるのかどうか・・・
でも、ひとりが2面性を持っていたら、その人を信頼しているから伝わる
名将とよばれる人は、『やる気にさせる能力』と『自分の戦術を伝える能力』とその2面性を持っている
それを自分の中につくっていかないと、いい指導者にはなれない・・・
戦術を伝える能力があっても、難しいことにチャレンジするやる気を出させるために、怒ったりすることは必要になる
ただ怒ったり、体罰したりするのとは違って・・・
「俺はお前に対して真剣なんや」と伝えないといけない
岩谷篤人氏との対話。点数が入りにくいスポーツだから1点の重みも大きいし、攻撃していくのが、ものすごく難しいスポーツ。だからこそ、攻撃が鮮やかなチームが魅力的になっていく・・・
岩谷篤人氏の指導の中で、「1タッチ目が気にいらない・・・」高校生の指導・・・中学生の指導・・・小学生の指導・・・年代に関わらず、必ず聞く言葉。その真意を考察していくと・・・
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岩谷篤人氏についての参考記事
野洲はまるで今年の川崎フロンターレを先取りするようなパフォーマンスを見せていた。両SBを高く上げ、CBの間にアンカーが落ちてビルドアップを開始。選手同士の距離を短く保ち相手を自陣に押し込むと、高い位置から厳しい守備で奪い 再びハイテンポのパス回しを始める。岩谷が求めたのは、足もとの技術だけではない。「世界最速のプレスバック」と号令をかけ続け機敏な守備も加味していた。
「こういう守備を実現するには、こんな繋ぎが必要なんや。それをJFA関係者やJリーグの監督たちに見てもらって、将来の参考にして欲しかった」(岩谷)
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*対話編では、岩谷篤人氏と指導について対話をする中で、岩谷氏の言葉・思考をできる限り忠実に文章化しています。
育成のための指導力を伸ばしたい!
子ども達のプレーを変えたい!
football を変えたい!
そんな志を抱いた指導者の一助になれば幸いです。