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子ども達に魅力を育てるために(考察編)

岩谷篤人氏との対話の中から、魅力的な人を育てるには、関わる大人の人としての度量が問われていることに気付かされる。子ども達にどう生きてほしいか?を考えると、結局ブーメランのように自分が問われてくる・・・


子どもが子どもでいられる時間

子どもが、何かを考えて意志を持ち、一見生意気にみえるときに

成長として捉えるのか・・・

統制して強制するのか・・・

大人が組織に属して管理される立場にいたり、または管理することを仕事としている場合、子ども達を同じように管理すれば育つと勘違いしている指導者は多い・・・

自分が管理されているから、効率化のために子ども達を管理していく

親や大人が正しい情報探しに熱をあげて、人より有利に効率的に行動させようと、学校、塾、習い事で管理して、スポーツですら管理して効率よく鍛えてもらうことを望んでいる傾向がある

子どもが考えて失敗したり、仲間とずる賢いこととかを考えて、心を育てる時間はどこにあるのか?

以前に、NASAの採用条件が変わった記事を読んだことがある

NASAでは、 以前は国で最高の学校を最高の成績で卒業したエリートを採用することに重点がを置いていました。

しかし、 そういう人材が必ずしもユニークな問題解決力をもつとは限らないことがわかり、 小児期と思春期に手を使ってユニークな遊びや作業をした経歴を持つ卒業生の獲得を優先し始めました。

子どものときにものをつくり、 遊んだ経歴に特徴のある人が、 「自己肯定感」が高く、 問題解決をいちばん得意とする人だったのです。

子どもが宿題や習い事、 塾などに時間をとられ、 親が用意したプチプチシートで厳重に包まれていては、 子どもが成長する機会は永遠に訪れません。

「子どもでいられる自由な時間」が好奇心や想像力を豊かにするのです。


論理的思考のみで、物事を考えようとすればするほど、当たり前のことしか生み出せなくなる・・・

物事の捉え方

物事の見方

子どもの思考

子どもの心

・・・etc

物事の捉え方次第で、大人も子どもも伸ばせる力がある

footballというカオスな状態で、瞬時に相手のこと、味方のこと、自分のことを考えていく

本来footballは、子ども達の色んな能力を伸ばしてくれる最高のスポーツ


指導者が問われている

子どもが育つには親以外に信頼できる大人の存在が不可欠であり、むしろ親に頼っていた幼児〜低学年を過ぎれば、どんな生き方を魅せてくれている大人が関わってくれているのかの方が重要になってくる

それを担っているのがスポーツの指導者であり、日本の社会制度において、スポーツ指導者の人を育てているという役割の意味合いはますます大きくなっている

その時に、指導者が管理者のような大人なら、工業製品のように品質は高くみえるけど、個性のある魅力的な人は育つのか?

指導者が魅力的な大人として、毎日を生きているのかが問われている

そして、それは目にあらわれる

毎日何を大事にして生きているのか?

どういうことを思って生きているのか?

どういう覚悟を持って生きているのか?

たとえ、ひとりでもやる覚悟を持っているのか?

・・・etc

そういう毎日の心構え、生き様が、必ず目に宿る

目つき、目力、目の奥の光・・・

その目を通して子ども達は、指導していること以上に多くのことを掴み、成長していく

岩谷篤人氏が前に話していたこと

話さないと信頼してもらえないのは、本当に信頼される人にはなれていない・・・

何も話さなくても、この人は信頼できる、この人の話を聞いてみたい、そういうオーラーをまとえるような覚悟を持って生きていく

子ども達にどう生きてほしいか?を考えると、結局ブーメランのように自分が問われてくる

自分は、どう生きるのか?

いつか会えなくなったときに・・・

あの人は何かいい目をしている人だったと思い出されるような生き方をしたいと改めて思う


岩谷篤人氏との対話。考えるようにさせるためには、喋らせないといけない。そういう地道な努力はすぐに結果はでてこないし・・・半年続けて・・・1年続けて・・・2年続けて・・・少しづつ生意気になってくるというか・・・生意気になってきたというのは、自分の考えが出てきているということ・・・



問いを投げかけるのは、相手の考えを知るためでもあり、話に食いつかせるためでもあります。でも、岩谷篤人氏が問いを投げかけるのは・・・

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岩谷篤人氏についての参考記事

野洲はまるで今年の川崎フロンターレを先取りするようなパフォーマンスを見せていた。両SBを高く上げ、CBの間にアンカーが落ちてビルドアップを開始。選手同士の距離を短く保ち相手を自陣に押し込むと、高い位置から厳しい守備で奪い 再びハイテンポのパス回しを始める。岩谷が求めたのは、足もとの技術だけではない。「世界最速のプレスバック」と号令をかけ続け機敏な守備も加味していた。

「こういう守備を実現するには、こんな繋ぎが必要なんや。それをJFA関係者やJリーグの監督たちに見てもらって、将来の参考にして欲しかった」(岩谷)

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*考察編では、岩谷篤人氏の指導の奥にある意図を導き考察し、できる限り伝わるように筆者の言葉で記載しています。

育成のための指導力を伸ばしたい!

子ども達のプレーを変えたい!

football を変えたい!

そんな志を抱いた指導者の一助になれば幸いです。


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