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相手は取れると思うからこそ隙がうまれる・・・ギリギリが見切れることこそ武器になる(対話編)

岩谷篤人氏との対話。サッカーでは速さが大事だという。物理的なフィジカルの速さではなく、何の早さが大事なのか?そのためには、相手を見切れることを磨く必要がある・・・


何の早さが大事なのか?


相手とやるからには・・・

物理的に速いかどうか以上に、相手よりも早いかどうかが大事

幾らフィジカルの速さがあっても

相手に先にボールに触れていては、そのスピードは無意味になってしまう・・・

相手より先にボールに触る早さ

それに負けなかったら絶対に負けない

ドリブルは、ボールが脚から離れたときに、相手が触るよりも先にボールを触れば奪われない

パスは、相手が触るより先に味方が触るかどうか?

相手が触りにくく、味方が先に触れる場所に出しているかどうか?それをわかっていれば、マークが付いていてもパスは通る


どんな体勢でも先に触れるかどうか?

もしもそれができていたなら、負けはない

ゴールができなくて、勝てないことはあるかもしれないけど・・・負けることはない

相手と競う競技は、早さが勝負を分ける

その局面において、相手より早いかどうかに拘ってほしい

ただ速いだけではなく、相手よりも早いかどうか



相手は取れると思うからこそ隙がうまれる


こいつは上手いと評価が高まるのは

相手よりもギリギリ早く触る選手

ギリギリということは、相手は取れると思って足を出したということ・・・

その一歩が判断ミスとなり

相手が守っていた背後を盗めるチャンスが生まれる

相手に取れると思わせるからこそ、相手は足を出す

相手は取れないと思っていたら、足も出さずに背後を守ることに専念する

ボールをさらして、相手は取れると思うからこそ、相手は食いつく

取れそうだけど取れないパスを通すからこそ、相手は食いつく


そのギリギリのところで、相手を見切った技術を出せる選手になる

相手が食いつく、ギリギリが見切れる選手は恐い選手になっていく



ギリギリを見切るというのは?

ボクシングで右のパンチが出てきたときに、右のガードがあく・・・

でも、右のパンチを見切れずに、大きく交わしている選手には、相手を倒すパンチは出せない・・・

右のパンチを見切って、数mmの最小限でギリギリで交わすからこそ

反撃のパンチが相手の隙を捕らえる

そこを狙えるのが世界チャンピオンになるボクサー

喧嘩なら見切れていなくても、強引に殴りにいける力があれば、倒せるのかもしれないけど・・・


どこを目指すのか?

ギリギリを見切ることを磨いているのかどうか?

相手のパンチを恐れない

相手との距離感

強い心と冷静な目

相手の脚を冷静に観察している

脳の予測の閃き

こう反応するなと、相手を予測する

その経験を積んできたからこその自信

ボクシングの世界チャンピオンを目指してほしい


本当に引っかけないのは難しい・・・

だからこそ上手いと言われるようになる

それをできる選手やチームを目指していく


相手がブロックを組んで、落ちてきて挟み込んで取ろうと狙っているけど

最小限に交わして、相手の背後をとる


大きくしか交わせていないのは、相手を見切れていないということ・・・

最小限に交わすことが見切れているということ

相手を食いつかせるからこそ生まれる、ギリギリの隙を突ける能力を磨く


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岩谷篤人氏との対話。育成年代がドリブル練習をしていく重要性を常々話してくれています。抜くことをドリブルと思い込んでいては、本来育成すべきことを見落としてしまいます。ドリブル練習をしていく本当の目的は・・

岩谷篤人氏の指導の中で、「1タッチ目が気にいらない・・・」高校生の指導・・・中学生の指導・・・小学生の指導・・・年代に関わらず、必ず聞く言葉。その真意を考察していくと・・・

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岩谷篤人氏についての参考記事

野洲はまるで今年の川崎フロンターレを先取りするようなパフォーマンスを見せていた。両SBを高く上げ、CBの間にアンカーが落ちてビルドアップを開始。選手同士の距離を短く保ち相手を自陣に押し込むと、高い位置から厳しい守備で奪い 再びハイテンポのパス回しを始める。岩谷が求めたのは、足もとの技術だけではない。「世界最速のプレスバック」と号令をかけ続け機敏な守備も加味していた。

「こういう守備を実現するには、こんな繋ぎが必要なんや。それをJFA関係者やJリーグの監督たちに見てもらって、将来の参考にして欲しかった」(岩谷)

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*対話編では、岩谷篤人氏と指導について対話をする中で、岩谷氏の言葉・思考をできる限り忠実に文章化しています。

育成のための指導力を伸ばしたい!

子ども達のプレーを変えたい!

football を変えたい!

そんな志を抱いた指導者の一助になれば幸いです。

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