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【トッテナム戦備忘録】僕がスタジアムに行く理由

全朝倉のnoteファンの皆様、長らくお待たせいたしました。気づけば最後の更新から9カ月がたち、時の流れの速さには生まれてこの方驚かせられっぱなしです。

今回は久しぶりですが、ほぼ自分用の備忘録です。10月6日のスパーズ戦の大逆転劇を目撃した翌日にこの文章を綴っています。あんなものを見せられたら、こちらとしても何もせずただあの感動が時間とともに風化していくことに甘んじることはできませんよね。僕は文章を書くことが少し好きなので、今回の感動をこの場に少しでも長く冷凍保存できたらと思っています。あくまで自分用です。期待しているような文章ではないかもしれませんが、悪しからず。

長々と書き連ねるつもりもないので結論から言うと、あの試合には僕がサッカー観戦に惚れこんだ理由、そして特にスタジアムに足を運ぶ理由が詰まっていました。僕は別に専門家でもなんでもないので、あのドラマの裏で繰り広げられていた戦術的な駆け引きにはまだ到底理解が追いつきません。しかし、あの日のAmex Stadiumの芝生の上には僕がサッカーに求める、期待するものが確かにありました。

スタジアムの熱や2階席にいても伝わってくる選手たちの気迫は言うまでもなく。同じ目的(勝利)をあそこまで高い解像度で共有できる集団の一員になれる機会は、日常生活ではほぼありません。それだけに、やはりスポーツというものには他とは違う何か特別なものを感じざるを得ません。

初めて会った隣の席の老夫婦と飛び跳ねて喜んだり、後ろの座席の強面のおっさんとハイタッチをしたり。見た目も言語も文化も異なる人と心が通う瞬間は何度味わっても飽きるものではありません。端から見ればインスタントかもしれませんが、決してチープだとは思いません。共有する目的の解像度が高いからこそ、共感の純度が抜群に高くなります。耳が痛くなるほどのチャントや、3万人を超える人間の喜怒哀楽、それほどまでに人を夢中にさせる舞台に自分と同じ日本人が立っていること。それらすべてに自らの五感で触れ、自らで消化してみてほしいと恐縮ながら思うわけであります。

結果、何を感じて価値を見出すかどうかは人それぞれです。僕と同じ熱量で同じものを感じろとは口が裂けても言えません。しかしながら、大勢の人から支持を集めるものには必ず理由があります。それを万人にもれなく伝えることができる言葉を見つけるのが僕の人生の目標の一つですが、今はまだそのスタート地点をうろうろしているだけです。

だから観に行ってほしいんです。あなた自身に足を運んでほしいんです。朝倉が言葉を見つけるのはいつになるかわからないし、見つかる保証だってありません。そもそもそんなことは不可能なのかもしれないし。あなたに時間があるうちに、是非そこにしかないものを観に行ってください。イギリスに行けとは言いません。地元のチームのスタジアムだって最高です。とにかく現地に足を運んで自分自身でその全貌と対峙してみてください。

偉そうなことを言いました。苛立ちを覚えた方も少なくないかと思います。それでもここまで強い言葉で、無秩序な文章で現地観戦を勧めた人間が一人いた事実だけは、頭の片隅に置いてもらえると幸甚です。

つまらない文章になってしまいました。ここまで付き合ってくれた方々、お時間をいただき大変恐縮です。


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