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【現地観戦記】第27回ちばぎんカップ

まえがき

Twitterやめて初のnote投稿です。これから時間みつけてぼちぼち記事書いていきます。

さて、日立台でのちばぎんカップ、個人的にはエスナイデル期に勝った試合以来のアウェイちばぎん。
行きがてらレイソルロードで自転車に接触したらしいワゴン車の女性ドライバーが警官相手にかなり興奮した様子で怒鳴り散らして息巻いてる姿を目撃。やはり柏は茨城に近い、そう思ったのだった。

三協フロンテア柏スタジアムに着いて、黄色いユニを着た人たちがスタジアムに溢れている光景を見て、日常が戻ってくるんだなぁという思いが過ぎった。もうすぐ新シーズンが開幕するんだなぁ(最高の週末ー

ウォーミングアップ〜試合前

メイン側の席について程なくGK陣に続いてジェフの選手たちが登場し、ウォーミングアップ開始。

パス練習のメイン側の組は左から見木、呉屋、鈴木、田口、矢口

昨季と違うメニューとして、ひし形に選手がそれぞれ立ってのパス交換、右足でコントロール→パス→動くを反時計まわり、左足でコントロール→パス→動くを時計回りで行うメニュー。両足を使う(利き足と逆足も使う)メニューだったのが印象的。意図をもってやってるのだと思った。

また、他クラブの選手紹介ムービーが見られるのはアウェイならでは。柏の背番号をカウントダウンしていくロングverのムービーが良かった。あと、この試合はマスク着用の上での声出し応援が解禁された試合。柏サポが高らかに歌うラルクのDriver's Highのチャントを初めて聞いた。世代ドンピシャなので耳に残る♪

前半開始

千葉は初期位置4-4-1-1、柏は中盤3センターの4-3-3。柏ボールからKO、いきなり千葉がハイプレス敢行。開始5分あたりで千葉のプレスのやり方、特徴が明らかに。
メイン側から見たジェフ右サイドのかたち、FWのインサイド規制から相手SBにボールが渡った時にSH末吉が奪いに行く勢いで圧力をかける前傾守備。SHの立ち位置はボランチのちょい前のハーフレーン、相手CBからの列越えの縦パスを牽制するポジションから、相手SBに渡った時に中のリンク(ボランチ脇)を切りながらプレス。
大外のレーンの相手WGにはSBもマンマーク気味に付く形で追撃。一旦初期位置にセットしてポジションを埋めてから監視対象の相手めがけて前に出ていく形はユンナイテッドのベースを踏襲していそうな感じ。ただ、前に出ていくアクション、強度は明らかに過去3シーズンには表立って無かったもの。
このやり方を相手によって変えるのかどうかは、シーズン始まってから見ようと思うが、昨季を知るジェフサポは開始早々から今季のチームの変化を感じ取ったはず。

先制点〜追加点〜柏の得点

ゲームは主にゾーン2で展開。ボールポゼッションは柏優勢。ボール保持する柏が千葉の陣形を押し下げるような長いボールを多用しなかったことと、千葉が重心を下げずに前から圧力をかけて柏の前進に対抗したことで、ハーフライン〜やや千葉陣あたりを主戦場にインテンシティの高いゲームを見せる。

すると、思わぬ形で先制点が。千葉のサイドチェンジから矢口が左サイド奥で片山とマッチアップ、ボールは奪われるもゴールマウスから出たGKまでボールが戻され、GKからのミスキックが柏CB立田に当たりルーキー小森のもとに転がる。左足ダイレクトシュートを選択した小森が無人のゴールへ正確に流し込んで千葉が先制。

2点目は千葉の前傾守備から柏後列のミスを誘発。結果的に失点に繋がるGKへのバックパスを選択したCB立田がボールを持ってルックアップした時点で、マンツーマン気味に圧力を受けた柏の最終ラインは、古賀を除き立田含めて千葉の前線に全員ロックされた状態。プレッシャーを受けていたのは柏GK佐々木も同様で、立田のバックパスを千葉の呉屋が佐々木の鼻先で掻っ攫って2点目を奪取。

しかしすぐに柏が1点を返す。
サイドで末吉と1対1になった小屋松が1度ボールを戻したあと、末吉と新井一耀の間のスペースを見逃さずボールを呼び込むスプリント。仙頭からのスルーパスを末吉に競り勝ちボールを受けるとマイナスに折り返しを細谷がシュート。1度は矢口がゴールカバーするも、柏新加入のプリンス山田に詰められ失点。僅かな隙も見逃さないあたりがJ1チームである。
その後、右サイドからマテウス・サビオのアウトサイドパスから再び決定機を作られるも2-1で前半終了。

後半開始〜同点

この日は6人交代可能のレギュレーションも両チーム交代なしで千葉ボールから後半スタート。
柏は前半よりも幅を使った攻撃を展開。すると後半6分、サイドチェンジから右サイドで矢口とのマッチアップになったマテウス・サビオがキープ、サポートにいったプリンス山田がフリーでスイッチ、矢口は1対2を強いられ山田にほぼフリーでのクロスを許し、中で細谷がドンピシャのヘッド。新井章太のこぼしたボールを逃さず詰めて同点。
サイド深い位置で1対2の局面を作られ、自由も時間も与えていてはやられてしまう。

勝ち越し〜試合終了

同点以降、前半より押し込まれる頻度が増える千葉だったが、自陣で奪回してからの効果的なボール前進で陣地回復するなどしっかり対抗。足の攣った矢口に代わり田中がIN。その後、謎のジャッジで呉屋にイエロー、からの柏ベンチ前のネルシーニョと呉屋が言い合いになる場面も。

勝ち越し点は後半24分。メイン側タッチライン際の攻防、スローインが続いたところで子守がクイックリスタートでスローインを見木に送り抜け出し成功。マイナスにボールを折り返すと、柏の処理が甘くなったところを呉屋が詰めて勝ち越し。

その後、両チーム交代選手を次々投入。
柏に際どい場面を複数作られるもAT4分危なげなく時計を進めて試合終了。

ちばぎんカップの勝利は4年ぶりだそうな

レビュー

GMや監督の発言からユンナイテッドからの決別か?小林監督が渡邉晋さんの片腕の印象もありポジショナル化か?といろいろ言われた小林体制のジェフ。ちばぎん見る限りごく普通のチームだと思った。

補強の動向を見ていて、私もTwitterやめる前のつぶやきではユンナイテッドから決別!と言っていた自分が恥かしい…
攻守の切り替えの速さと強さ、ポジションを守る立ち位置からの規律あるアクション守備、攻撃はクロス攻撃以外に目立った型は無かったけど、ユンナイテッドのレガシーを活かしていたような。
ハイプレスについても秩序や狙いがはっきりしてる分、エスナイデルの時のような兎に角ボールを追い回す印象も薄くジェフめっちゃハイプレスする!とはならないだろう。

個別に見ていくと、2ゴールあげた呉屋の存在感とタスクの多さが目立つ。プレスする、プレスバックもする、中盤に降りてきてのポストプレーもする、ハイボールも競る。仕事が多い上に当然稼働も多くなるだろうから、自ずと既に替えの効かない選手になりそう。

呉屋の相棒となる小森は噂に違わず即戦力級。冷静さと大胆さを備え、呉屋との相互作用も評価を高めそう。裏抜け狙いの動き出しでボールを引き出すFWの動きは昨季あまり無かったので、タイミングと精度が合えばゲームを作り流れを引き寄せるプレーの1つになり得る。
小森含め、末吉や見木、風間、高木、ブワニカあたりと駒は揃っているものの、呉屋がいないときにどうするのか問題が噴出する前に、チームとしてのソリューションを用意しておきたい気がする。

CH田口とアンドリューはいい意味でも悪い意味でも変わらない。ボールを持てば落ち着きをもたらす一方、守備時はもっと前にポジションしていてほしいと思うことも。彼らが後ろに引き過ぎて時折前後分断気味になってる場面はあまり良くないと思うのだが、どうだろう…

新加入の松田陸もレギュラーが妥当。カバリングも早くパスワークでもミスをしない。田中は脚を傷めてたっぽいが最後までプレーしたけど大丈夫かな?椿はドリブルで早速アピール。

矢口は固さが出たかな。もっと堂々とプレーできれば。ルーキーは出来を責めるより長い目で見るべき派。出場時間増えれば劇的に変わると期待。

新井章太、キャプテン鈴木、新井一耀にはピンチの場面が増えて苦しいシーズンになるかもだけど仕事をしてもらわねばならない。CB2人にはスピードが無いためボランチが抜かれると背後のスペースを消す動きがファーストチョイスになってる。前に出て潰すプレー(チャンが担っていたやつ)をどちらかで担うべきとも思うが…

そして、小林慶行監督である。
コメントを読むに突飛なことはせず着実にできることから積み上げていくアプローチをするのだろうという印象。試合後の選手コメントを読むと「楽しい」というワードの多さが目を引く。今季、金髪の選手の多さもある意味バロメーターなのでは。。選手が楽しんでプレーできてることはとてもポジティブ。やってる方が楽しくなければ見ている側も楽しめる訳がない。

プレシーズンマッチだから柏もベストではないのは当然のこと、千葉もベストではない。ベンチ入りしなかった実力者も早い段階でピッチに立つのではと思う。コーチ昇格の監督人事でオフが長かったとはいえ、新体制の最適解はまだ見つかってないはず。ベスト布陣を早く見つけてアップデートのサイクルに早く持ち込めれば、勿論結果を伴ってそうなれれば良いけど、どうだろう。。

開幕節はアウェイの長崎戦。
ポジティブな滑り出しがてきることを願ってます。
(おわり)

レイくんに会うのも久々



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