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福田村事件を観てきました

地元で起きた事件

この映画は姉からのLINEで知りました。
「地元でこんな事あったんだね……」

映画の舞台は地元です。大学を卒業してすぐに家を出て一人暮らしを始めた私。実家に帰ることはあっても地元の友達に会うなんてことは無く、地元愛があんまりないタイプです。

でも、自分が経験したことの記憶力だけは無駄に良い私。「福田村事件」の映画の記事を読んで、母から聞いた話を思い出しました。

それは小学高学年か中学の頃に「同和問題」の映像をみたのがきっかけでした。体育館に集合して全校生徒でみたように記憶しています。部落差別をしないようにという内容の映像でした。その映像をみて、私はもやっとした気持ちを帰宅後すぐに母にぶつけました。そういう身分の人達がいる場所をぼんやりでも知ってしまったら、差別の心が芽生えてしまうじゃないかと。

私の愚痴に対する母からのコメントは覚えていませんが「ここじゃないけど、朝鮮人と間違えて日本人を殺しちゃった大きな事件があったと聞いたことがある。でもその地域の人達は誰も詳しく話したがらない」と話してくれました。田舎特有の閉鎖的な考え方だなと感じたのを覚えています。

キネマ旬報シアター
お年寄りが多く鑑賞されてましたが、どんな感想だったんだろう。

目をそらしちゃいけない

子どもの頃に「同和問題」の映像をみてイラっとしたことと、「福田村事件」の映画をみて思ったことは真逆のことでした。知らなきゃならないことがある。目をそらしちゃいけないんだと強く思いました。

井浦新さんや田中麗奈さんが地元の地名を口にすることをくすぐったく感じてましたが、そんな気持ちは束の間。狂気へ向かう集団心理の描写にびくびくしながら、登場人物の行く先を見守ります。覚悟はしていましたが、かなりリアルな村の人達の心情。グサグサと突き刺さってきました。

政治思想が右だとか左だとか、そんなのどうでもよくて。
「朝鮮人じゃなきゃ殺さないのか!」のセリフにハッとさせられました。

前職で社会順守に関する仕事をしてました。なので、人権問題に関して日本は世界基準と比べてかなり遅れていることを感じてました。ジャニーズの事件も人権問題。移民や失踪した技能実習生の事件や事故も耳に入るようになりました。人権意識が低い日本。福田村事件の時から変わってないんじゃないか?と不安になります。

それじゃ自分は何ができるのか?
私は脚本家志望です。外国人労働者を扱った作品をコンクールに応募しました。一つは一次通過。もう一つは一次落ち。
もちろん自分の筆力が不十分だったから、この程度の結果なんです。でも、私はこのテーマを引き続き書いていきたいと思っています。


と、真面目な話をつらつらと書いてきましたが、これだけ言いたい。
…………東出さん、めっちゃセクシーだね!!!

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