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哀しみのMDコンポ

前回の記事で登場したフロッピーディスク(FD)が「懐かしい!」ということになりまして、そこから派生して決定した今回のテーマが

「懐かしのアレ」


FDネタを出してしまったので、さて困った。
懐かしいもので、しかもネタになるもの…。
仕方ない。ここはまた同級生に助けてもらうとしよう。


――時を遡ること約17年前。僕が小学校高学年だった頃。
当時、同級生の一部(といっても、僕を含め6人しかいなかったんですが)の間でアーティストのGLAYが流行ってたんですね。CDなんかも貸し借りが盛んでした。
ある時、1人の女子から情報がもたらされました。
「どうやらGLAYが深夜にラジオをやっているらしい」と。
当然、僕も聴きたいわけです。というよりは、みんなの話題についていきたいという思いのほうが強かったかもしれません。
だがしかし、そこは小学生。そんなに遅くまで起きてはいられません。
そもそも、20時くらいには強制的に寝かされてたので、ハードルが高い…。
そこで、親にねだったのがMDコンポでした。
まぁ、それがどんなものかもよくわかっていなかったような気もしますが、とりあえず時間を設定しておけば録音ができ、後でいつでも聴くことができる。なんて画期的なんだろう、と魅力的な存在だったことはたしかです。

そこから交渉すること数か月。
なんとかブツを手に入れることができました。
ところが、子どもの間の流行は火が付くのも早ければ萎むのもあっという間で、僕が意気揚々とプレゼントをゲットした頃には既にブームが去っていました。
なんと悲しいことか!
それでも、意地でラジオを録音したり、時にはリアルタイムでこっそり視聴したりしてました。
幸いにも、そこからMDウォークマンなどの普及もあり、MDへの録音機能が役に立ったので、宝の持ち腐れになることは何とか免れました。

そして、平成もいよいよ終わりを迎えようとしている2018年現在。
ラジオアプリに代表されるradikoでは近年タイムフリー機能が追加され、1週間以内であればいつでも番組視聴が可能となりました。
頑張って起きている必要も、録音失敗の恐怖に怯えることもないわけですね。
いやはや、何とも便利な世の中になりました。

ラジオを聴きたいがために奔走していた当時の自分へ。
あと20年もすればラジオ配信する側になるんだぞ?(ツイキャス)
……なんて言ってもきっと信じないだろうなぁ。

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