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犬と猿のFD交換日記

このマガジンのタイトルは「アラサーたちが童心にかえって交換日記してみた」ですが、実は僕にも交換日記に関する思い出があったりします。
初回のあとがきで書きそびれていたところに今回のテーマ!
(あゆこさん、ありがとうございます)

「幼い頃の記憶を辿ってみる」

幼い頃の記憶といえば、よくケンカをしていたことを思い出します。
相手は決まってお隣の幼なじみの女の子。
(お隣といっても田舎なのでわりと離れてはいましたが)
周囲公認の「犬猿の仲」でした。
今とは違って、考えなしに思ったことをすぐ口にするような子どもだったので、小さなケンカは数知れず。
ケンカしては仲直りをして…を繰り返していました。

そうした友好周期のうち、小学生時代の仲のいい時期にやっていたのが、
今では姿を消してしまったフロッピーディスクでの交換日記でした。
始まったきっかけは覚えていないのですが、wordに書きたいことをしたためて、次の日の朝、家からバスに乗るまでの間に相手に渡すというのがいつしか2人の間での習慣になっていたんですね。
内容はといえば、他愛のないことだったと思います。
その日にあった出来事だったり、クスリと笑えるようなネタを仕込んだり。少し書きづらいことを書くときには、白文字で文章を書いて隠し文字風にし、「読みたければ読んでね」みたいな工夫も2人の間で流行ってました。
まぁ、ドラッグすれば簡単に読めるのであまり意味はないんですけど(笑)
そうしたやり取りを「今日はどんなことを書いてきたんだろう」と毎回楽しみにしていたことが印象的です。

けれども、凪の後には大嵐がやってくる。
ある時、とある理由から大ゲンカが始まり、口すら利かない日々が始まりました。当然、FD交換日記も自然消滅。
今思えば、早急に収束できたような気もしますが、当時の僕らにとっては
お互いに譲れない部分があったりして、それもまた青春なのかなとも思います。
結局、ほとぼりが冷めた頃に彼女のほうから手紙を渡され、それに僕も返信する形で何とか仲直りをすることができました。

以上が第1次犬猿戦争にまつわるお話なのですが、実は、中2の頃から大人になるまでの長きに亘る第2次戦争もあったりします。
(そちらは「正義と悪の戦い」だったと今でも信じているんですが…
と言ったらまた怒られるかな)
高校からは進路が別々だったせいもあり、必然的に長期戦を強いられ……。
それから時が経つことおよそ9年。
偶然にも大学院で再会を果たし、ご飯に誘った席で「若気の至り」という
シンプルな結論が導かれたところで、無事に終戦となりました。

そんな青春の思い出のFDですが、劣化のせいなのか残念ながらデータが壊れて復元ができない状態で実家のどこかに眠っています。
もし、復元できるなら読んでみたいなぁ。
懐かしさと気恥ずかしさを肴に、久しぶりに2人で話がしたいものです。

ケンカするほど仲がいいって、強ち間違いではないのかもしれませんよ。

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