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3ヶ月ぶりに外に出た


前文

 8月1日に、3カ月ぶりに外出したという話を書く。

 いや今かよっ!!!!!!!!

 ――って思ったかもしれないが、それは俺が一番思っている。すぐに書こうと思っていたのだが、全国のニートに9割方とりついている妖怪の『メンドクサイ』のせいで1カ月も後回しにしてしまった。
 関係ないが、先延ばし癖が強いと人生詰む。まだ詰んでない奴は気を付けられたし。



背景

 さて、話を1か月前戻そう。
 8月1日に俺は外に出た訳だが、冒頭に言ったように最後に外出してから3ヶ月もの間が開いていた。つまり5月以前が最後だったわけだ。レシートを確認した時はビックリした。そう言えばあんま外出てないなって思っていたが、確認すると4月22日が最後。『マジで廃人じゃんコイツ・・・・・・』って我ながら思いました。(ちなみにその日は月曜日)
 一応弁解しておくと、外に出れない程にはオワコン人間な訳では無い。(限界クソニートではある)

 では何故俺は外に出なかったのか?
 それは外に出る理由が無かったからだ。限界ニートは外に出る理由がない限り外には出ないのだ。

 こうなると気になるのが、こいつが8月1日に外出を決意した理由である。
 まぁ、その理由は単純だ。
 欲しい物があったから。それだけである。
 あと、全く外に出なかった訳では無い。ゴミ出しや自転車の空気入れなどは行っていた。しかし、ゴミ捨て場も自転車を置いてある場所も滅茶苦茶近かった。
 だから俺は3カ月以上もの間、半径10メートル以内で生活していた――っぽい。

 ・・・・・・えっ、マジ?
 いや、マジで。本当にそうっぽい。この事実に気付いた時、驚愕どころか戦慄したね。
 『3カ月半径10メートル以内で暮らす』ってちょっとしたギネスじゃん。ヤバいだろ。

 ・・・・・・やっぱオワコンでは?


 ――と安西先生も仰られてるので、俺は希望を捨てずに生きて行こうと思う。たとえ『3カ月にわたって半径10メートル以内』でしか行動していなくても。諦めなければオワコンでは無いのだ。多分。

 とまぁ、そんな壮大な背景がありつつ俺は外に出ることにしたのだ、8月1日に。
 ・・・・・・いや、その時に書けよな。ほんっと。『鉄は熱いうちに打て』と言うことわざとは全くの無縁の人生だから仕方がない。いやまぁ、むしろ熱いうちに打たなかったからこそ、そのことわざの意味を心の底から実感しているとも言えるのだが。

 そんな、今はキンキンに冷えてしまっている鉄がドロッドロに熱かった8月1日に、夏の暑さが全盛期だった8月1日に、俺は自転車を漕ぎ出し、外界へと旅立つことにしたのである。8月1日に。

 まぁ、近くのコンビニにAmazonギフトカードを買いに出ただけなのだが(笑)

 ぶっちゃけイベントなんてものは無い。絶無だ。コンビニとスーパーに寄っただけなのだからさもありなん。この話は実は外に出る前の俺の状況を説明するだけで9割方終わってしまっている。ぶっちゃけ俺の廃人っぷりをアピールしたかっただけだ。つまりこれからの話はもう蛇足だということである。

外出


 その日はセミが鳴いていた。またトンボも飛んでいたし、アゲハ蝶もひらひらしていた。そして何よりも暑かった。
 空は青かったが、雲がいくつか浮かんでいたと記憶している。
 『セミが鳴いていた』と言ったが、実際に鳴いている場面を確かめた訳では無いので、誰かがセミの鳴き声を録音した音声をスピーカーで流している――という可能性も無きにしも非ず。

 ちなみに3カ月外に出てなくても運動機能はちゃんと機能した。筋トレしてたしな。自転車にも乗れたし、人と話すのは・・・・・・いや、話してねぇなぁ。レジの人が一方的に話すだけで。

 ・・・・・・まぁ、そんだけかな?
 さっきも言ったけど、ぶっちゃけ取り立てて言うようなことは何も無い。
 コンビニとスーパーに寄っただけでなんかイベントが発生する訳が無いからなぁ。
 でも俺というオワコン人間にとっては、外に出るという行為そのものがイベントなのである。なんせ3カ月間半径10メートルだからな!(しつこい)

 そういえば、なんか商品が高くなっている気がしたなぁ。
 今レシートを確認したところ、柿ピーやら、ポップコーンやらが軒並み10円値上がりしていた。ニートなんだから金が入ってこない訳で勘弁してほしいところだ。
 でも逆にコーラは10円下がっていた。

 ・・・・・・ん? どういうこと?

 つまり『円安だから、国内生産品は高くなるし、外資企業の製品は安くなる』ってこと?  それともたまたま?? 経済に疎いからよく分からん。
 まぁ、どうでもいいか。
 
 あっ、そうそう。ガリガリ君のメロンソーダ味を買ってみたのだが、これが結構美味かった。ガリガリ君が好きなら買ってみるといい。(もう売って無いかもだが)でも本当はスイカバーを買いたかったんだよなぁ。ぶっちゃけスイカバーの方が美味いと個人的には思う。つーかガリガリ君って後味がアレな気がする。まぁ、果糖ブドウ糖液糖を使った物は大体後味がアレだが。
 あっ、やべ。スイカバー喰うの忘れてた・・・・・・俺は夏には毎年喰ってたのに・・・・・・(多分)
 ま、いっか。かき氷も、夏祭りも、海に行くのも、甲子園出場も、浴衣を着た好きな子と並んで打ち上げ花火を見ることだってしていないのだ。

 今更スイカバーの一つや二つどうでもいい!

 ニートの人生は忘れ物で構成されている。正直俺の人生ってつまらな過ぎる。今度生まれ変わる時には、人生をもっとエンジョイしたいものである。世界的に見れば恵まれている事は重々承知しているがな。それでもやっぱり『つまらない!』と大声で文句を言うことぐらいは許してほしい。

 あちーなぁーとか言いながら、自宅に帰り、ミッションコンプリート。まぁ、まぁ、ぶっちゃけもう覚えてないけど、そんな感じだった気がする・・・・・・

 う~ん、本当に、




 ただ『一人のニートが買い物に出た』――というただそれだけだったなぁ~


 じゃあ、書くなよッッッッ!!!!!!!!!!

 いや、俺には”書かない”という選択肢はない。
 面白い記事を書くか、つまらない記事を書くか。そのどちらかである。そんな感じで開き直ってやって行きたい。

 そう言えばnoteに書く気満々で外に出たからデジカメを持って行ったんだった。そして写真を撮ったので、それを最後に掲載しておく。それでこの記事は終わりにしよう。


 ・・・・・・あぁ、そうそう。

 掲載する前に断っておきたいのだが、別に“いい写真”では無い。別に謙遜とかじゃなくて、視界に入れる時間さえ勿体ないレベルだとおいう事は神に誓って言っておく。
 というのも、俺のカメラの腕はチンカスだ。設定とかも全然よく分からない。
 でもそんな俺のカメラマンとしての腕がどうでも良くなるくらいに俺の持ってるデジカメはクソである。
 それが最大の問題だった。


クソデジカメ

 俺の持っているデジカメの糞な部分を説明する。
 ぶっちゃけどうでも良いだろうし、俺もどうでも良いのだが、一応しておく。

 ・稼働時間5分
 俺のデジカメは完全に充電してから大体5分くらいで使用できなくなる。(エヴァかな?)バッテリーが完全にお亡くなりになってる状態だ。そのうち爆発とかするかもしれない。でも充電ケーブルを繋いだままだと無限に起動できる。(やっぱエヴァだろ)

 ・特殊な起動方法。
 これは文章で説明するのは少し難しい。だけどがんばって説明するのでついてきてくれ。
 普通のデジカメは電源ボタンを押せば1秒とかからずに起動できる。
 当然だろう。起動に10秒かかるデジカメなんてゴミだ。シャッターチャンスはそんな”永遠”待ってはくれない。
 ・・・・・・じゃあ、俺のデジカメの起動にかかるまでの時間は?
 聞いて驚け、

 ――1分である。

 ・・・・・・ゴミとかそういう次元じゃねぇぞ?
 何故1分もかかるのか? 勿論、初期の仕様ではない。
 まず俺のデジカメは半分壊れている。落とした時にイカレ、素直に起動できなくなったのだ。起動ボタンを押しても『バリアエラー』とか言う謎の画面になるのだ。そして、その画面の際には一切の操作を受け付けない。
 ではその画面を変えたかったらどうすれば良いのか?
 解決策は実にシンプル。

 待てばいい。

 何故か待っていると自然と使えるようになる。
 だが気を付けなくてはならないのが、その待っている時にどこかしらのボタンを押すとカウントがまたゼロから始まる、という点だ。
 この起動シークエンスの事を、俺は個人的に『賽の河原システム』と呼んでいる。
 

 ・・・・・・まぁ、この二つの点が糞な点だ。(他にもあるが、それは些末である)
 勘の良い方はお気づきだろうが、この二つのデメリット、実はシナジーがある。
 使用時間5分というのは勿論、賽の河原システム中も消費される。
 つまり実質4分しか使えない。勿論電源を落とせば、もう一度『賽の河原システム』を一からやらねばならない。それを嫌って電源を付けっぱにすれば電池切れである・・・・・・つ、詰んでる。
 だからマジで数枚しか撮れない。しかもカスみたいなクオリティの写真を。外に居る時は設定をいじることもあんまできない。時間かかるしな。マジでゴミである。俺が今持っているのはコンパクトデジタルカメラなどでは無く、写真のとれるゴミだ。
 まぁ、詰んでるニートの愛用品としてはちょうどいいかもしれない。
 俺もnoteを書く事が出来るだけのゴミだ。(書けてない)
 はぁ・・・・・・。
 


写真

 前置きが長くなったが、以下が8月1日に撮った写真である。ご賞味ください。

このカラーコーン、何時撮ったのかまったく記憶にない・・・・・・怖



 ――全体的に暗っ!!

 いや、仕方ないのだ。さっき言ったように、設定を調節している時間なんて無いし、(撮ってるうちに電池切れしたのは言うまでも無い)外に居る以上、撮った後の写真の明るさなんてよくわからん。『晴れてるからホワイトバランス低めの方が良いでしょ』と思ってしまったのが運の尽きである。勿論、暗い場所に行って確認すれば良いが、電池切れすんだよ!移動している間によぉ!クソデジカメがよっ!!・・・・・・はぁ。
 編集ソフトで明るさをいじればいいが、妖怪メンドクサイ。

(おまけ)
 以下は、デジカメの中に残ってた10年前くらいの写真。賽の河原システムがまだ搭載されてなかった頃の奴だ。

ゴミが移りこんでいる点が逆に良い
ええやん

 


結び

 外でデジカメを使う際、
 そのデジカメが一秒で起動できる時、
 数時間電池が持つ時、
 思い出してほしい・・・・・・

 こんな『賽の河原システムが搭載された』クソデジカメで頑張って撮影しなければならないニートが居るという事を。

 外に行く際、
 自由に歩いている時、
 会社で仕事をしている時、
 思い出してほしい・・・・・・

 3カ月も半径10メートルから出なかったニートの事を。



 ・・・・・・。
 なんか、軽い気持ちで書き始めたけど、割とシリアスな結論に至ったなぁ(笑)



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