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ゴキブリがエモい夏をキモい夏に変える。
ゴキブリさえいなければ、もしかしたら夏は一番いい季節なのかもしれないと思います。澄み切った青空、そこに浮かぶ入道雲、鳴り止まない蝉の声、風鈴の音、蚊取り線香の匂い、祭りのかき氷。陳腐な表現になりますが、これらはいわゆる「エモい」の代名詞ともいえます。見るたび、聞くたび、嗅ぐたび、味わうたび、触れるたび、良い意味で胸が苦しくなります。僕の場合、幼少期を思い出して泣きそうになります。
でもGが現れたら、THE END. エモさやらノスタルジーやらは全て無に帰すのです。最悪です。真っ白の壁、そこを這う醜い黒、鳴り止まない足音、ゴキジェットの匂い、仰向けになった死骸。キモいです。悪い意味で胸が苦しくなります。
以上、ゴキブリがエモい夏をキモい夏に変える、でした。