SRA加盟レストラン訪問記 〜KIGIから見る、レストランのあり方とは〜
溜池山王にある、SRA加盟店である『とれたて魚と野菜の小料理 KIGI』さん。(現在は6月まで休業中。)
入り口からお洒落な暖簾をくぐると、目の前にはガラス越しに竹などが整備されたお庭が広がっています。
全体的に、木々のぬくもりを感じる 素敵な空間です。
私がまず驚いた点は、席に着く前にありました。
それは、お店の中に「八百屋」があった事です。
(千葉県にある、柴海農園さんのお野菜たち。レストラン内に八百屋があるのは初めてでした。)
千葉県の、無農薬にこだわる農家さんから朝に採れたお野菜が売られていました。
中でも、スーパーでは見かけないようなお野菜を見つけて掘り出すのがとても楽しかったです。
他にも、このような新鮮な卵や、醤油の素となるもろみ、野菜ジュースなどの加工品を販売していました。
(スーパーとは違い、季節の食べ物を中心にあるのも魅力です)
そして、席についてから、もちろんお味を含めて感動した点は山ほどありました。
特にご紹介したいポイントとしては、
「従業員の方が全員当事者意識を持ってお料理や仕入れのこだわり、メッセージを伝えられる」ということです。
(メニューができた背景、おもてなしの心を一つ一つ説明していただきました。)
何故このような接客ができるのか考えた時、
KIGIを運営されているinnovation design代表の表さんが仰っていた事がリンクしました。
サステイナビリティをお店で推進していくにあたり、「上からやれと言っているからやる」のではなく、社員の方全員に対して当事者意識を持って、楽しみながら一緒に取り組みをするように工夫していたとの事です。
SRAのレーティング(お店のサステイナビリティを評価する項目)ごとに調べる内容を割り振り、調べた内容を皆に資料とともに発表する事までしていたそうです。
そうすることで、例えばコンポストをお店でみんなで行うにあたっても、何故それをやるのか?という理由を自分で考えられるようになります。
だからこそ、お客様にもメニュー内容だけでなく、そのメニューに込められている想いまで乗せて届けられるのだと思います。
長期化するコロナ禍で、レストランがさらに在り方や存在意義を考えることを求められているかと思います。
その中で、「生産者と消費者を距離なく美味しい方法で繋げられる場」として、生産者のこだわりが見えて、考えられる場作りに感動しました。
お店の再開は7月からの予定ですが、ぜひ私が感じた感動を、体験していただきたいです!