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『数字』はウソをつかないが、ウソつきは『数字』を使う!【考察日記】数字のトリックを見破れ!〜データリテラシーのススメ

もしも本当に「数字が嘘をつかない」のなら
社会は透明性が高まり

政策やビジネスは
より公正で安心で効率的な社会になっているでしょう。


こんにちは
読書セラピストのタルイです。


突然ですが
私たちはビジネスや日常で
「数字は嘘をつかない」
という言葉をよく耳にします。


数字は感情や意見に
左右されない事実を示すものだと
思われがちです。

しかし
ちょっと待ってください。

それ、本当に正しいでしょうか?



「嘘つきは数字を使う」

これは、
数字そのものが正確でも

それをどう見せるかで
全く違う印象を
与えることができる

という意味です。

実際に、
私は飲食店コンサルタントの
仕事をしてますが


あるお店が「前年比で売上2倍!」
と誇らしげに言ったとしても


前年の数字が低ければ
その「2倍」の価値は

実際にはそれほど大きくない
ことも容易に推察できます。



数字は、普通は正確な情報を
伝えるものですが

人によっては数字を使って
事実をうまく隠したり

誤解を招くように使うことが
あるのです。


これを
「数字のトリック」
と言います。


では、
数字のトリックには
どんなものがあるのでしょうか?


ここからは数字を使って
巧みに「事実を歪める」
9つの手法をご紹介します。



◆嘘つきが使う『数字のトリック』9選


1.都合の良いデータだけを選ぶ「チェリーピッキング」

たとえば、
ネット等で見かける
「★★★★★ 5つ星!」のレビュー

これを見れば、
誰もがその商品を
高く評価している
と感じるかもしれません。


でも、もしかすると

悪い口コミは
すべて削除されている


かもしれないですよね。


このように、
都合の良いデータだけを
選んで見せるのが

「チェリーピッキング」
という手法です。




2. 平均値でごまかす

「この会社の社員の
平均年収は1,000万円!」


と言われたら
かなり魅力的に感じます。


ですが、
その高収入の一部は
社長
役員が稼いでいるもので


実際の社員たち

もっと低い年収だったとしたら


平均値データは時に
個々のデータの
ばらつきを隠してしまいます。



3. 比較対象を操作する

「他社より30%お得!」
なんていう広告もよく見かけますが

その「他社」が市場では
ほとんどシェアを持っていない
弱小企業だったらどうでしょう?

比較する対象をうまく選んで
印象を操作するのは

マーケティングで
よく使われる手法です。





4. 実数よりも「割合」を強調する

「前年比200%アップ!」と聞くと、
爆発的な成長を想像します

が、前年がたった1個しか
売れていなかったら

今年の売上が2個になった
だけかもしれません。


これは割合を強調しつつ
実際の数字を隠すことで

実態以上の成長を感じさせる
トリックです。



5.グラフの目盛りでごまかす

グラフやチャートの目盛りを 
巧妙に操作して

成長がより大きく
見えるようにする手法もあります。

目盛りを縮めたり、
拡大したりするだけで、

まったく違う印象を
与えることができるのです。


例えば
棒グラフの目盛りを狭めると

棒が太く見えて
あたかもデータの値が
大きいように見えてしまいます。

逆に、
目盛りを広げると
棒が細く見えて
あたかもデータの値が
小さいように見えてしまうのです。



6.時間軸を一部切り取る

株価チャートの
一部だけを切り取って

「急成長!」
と見せることもあります

これは長期的なトレンドを無視して
一瞬のデータだけを見せることで

実際よりも成長しているかのように
錯覚させる手法です。

株価チャート以外にも
売上推移
気温推移
感染者数推移
など

様々な場面で
時系列データが使われています。




7.小さな数字の積み重ね

「ポイント5倍キャンペーン!」

という言葉には
心が躍ることもあります


が、そのポイント自体が
1%の還元率だった場合

5倍にしても
実際の得られる額は
微々たるものです。


小さな数字を重ねて
あたかも大きなインパクトが
あるかのように見せるのも
よく使われるトリック

ポイント大好きな日本人さ
よくハマります。

https://www.j-cast.com/2019/02/17350487.html?p=all

8.基準を操作する

セールの広告で
「50%オフ!」と書かれていたとしても

元の基準価格を
意図的に高くしている
可能性もあります。


ダイエットサプリメントの広告には

平均10kg減量!
という驚きの文字が
目に飛び込んできます。

しかし、よく見ると、

その下には小さく
3ヶ月間、食事制限と
 運動を併用した場合

と書かれていたりもします。




論点のすり替え

ある政策を支持する理由に
「7割の人が支持している」
と言われても


その「7割」がどんな調査によるものか、
質問がどのように設定されていたかによって
大きく変わります。


数字の背景が不明確な場合
それは論点をすり替えた
データかもしれません。


でもまぁ、今回の内閣に限っては
その心配は杞憂かもしれません。





◆数字の裏側を見破るデータリテラシーのススメ

数字は、議論を強化する力強いツールです。


しかし、意図的に操作されると、逆に人を惑わせることもあります。だからこそ、批判的に考え、数字のトリックを見抜く力を持つことが大切です。以下のポイントに気をつけましょう。

1.データの出所を確認する
数字が信頼できる情報源から来ているかチェックしましょう。

2.背景を見る
数字だけでなく、その数字がどのような状況で得られたかを考えることが重要です。


3.平均と中央値を区別する
平均だけでなく、中央値も見て、全体の傾向を正しく把握しましょう。

4.関連性と原因を混同しない
二つの事象が同時に起こっても、一方が他方の原因とは限りません。

5.調査の範囲を確認する
調査対象の範囲やサンプルの大きさが結果に与える影響も考慮しましょう。


これらのポイントを意識することで
数字やデータをより正確に理解し
誤解を避けることができます。

データを見るときは
常に批判的な目を持つことが大切です。


現代社会は情報であふれかえっています。


ニュース、データ、統計

毎日のように目にする
これらの情報は

一見、事実を示しているように思えます。


しかし、その裏には
誤解を招くように意図された解釈や


意図的に強調された数字が
潜んでいることも少なくありません。

だからこそ、
私たちに必要なのは
「数字を読む力」ではないでしょうか。


この力を持つことで
ただ与えられた情報に
踊らされるのではなく

その背後にある本質を見抜き
賢く行動することができるのです。


情報に踊らされないための
武器を手に入れ

数字の裏に隠された真実を見抜く。


これは今を生きる私たちにとって
欠かせないスキルです。


数字は嘘をつかない。
しかし、嘘つきは数字を使う。


この言葉を心に留めて
賢く数字と向き合っていきたいです。




最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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