「読解力」は武器になる。 |大人の読解力トレーニング|本の要約がはじめの一歩
恥の多い生涯を送って来ました。
自分には、「てにをは」というものが、見当つかないのです。
どうも、あなたのキャリアを失敗させないコンサルタントのタルイです。
週イチでnote更新してます。
○○でお願いします。
○○をお願いします。
○○が美味しい。
○○は美味しい。
「てにをは」に代表される助詞の使い方には困ることが多いです。
解決策は本を多く読んで活字に触れることらしいです。
ですが、
この『行間ゆとり世代』ともいえる
私のnote記事を見てもらえば、ご理解いただけるでしょう。
私は活字がびっしり詰まった本が苦手なのです💦
とにかく子供の頃から
活字が多い本が苦手で
30歳手前まで本を読む習慣がなかったのです。
そんな私が読書習慣を持てるようになったのは
本を読むときに「ひらがなを読まない」ようにして
読む文字量を減らせたことにあります。
つまり文章から
「漢字」「カタカナ」「数字」「アルファベット」だけを読むことにしたのです。
これは小説とかエッセイで意味を理解するのは難しいです。
ただ、ビジネス書などはどれも形式が似てるので
やってみると意外なくらい読めてしまいます。
こうすると読書時間の大幅な時短になるのです。
「ひらがなを読むのをやめてみた」
まさに「やめる」のが得意な私らしい読書術!
ここ約20年ぐらいは、この読み方で習慣化しておりました。
と・こ・ろ・が!
この読書術が大問題なのだと、この本で知らされました ▼
《画像にタップするとamazonで購入できます》
2019年。あの日本中がざわざわした話題の本
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』
こちらは、その待望の続編です。
本書では、文章の文中で使われる
「と」「に」「のとき」「ならば」「だけ」
などを理解しないで
単語(キーワード)だけで意味を認識する読み方を
「AI読み」と名付けてます。
AIの文字認識の仕方らしいです。
そして
この読み方が読解力を低下させると警鐘しております。
どういうことか?
論より証拠です。
こちらは本書より問題文を引用しました・
▼こちらの2つの文章を読んでください。
A「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。」
B「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。」
もちろん、このように並べてみればAとBは違う内容だとわかります。
しかし
このAとBの文章からキーワードだけを抽出してAI読みすると...
[幕府、1639年、ポルトガル人、追放、大名、沿岸警備、命じた]
なんと!
AとBは同じ意味の文になってしまうのです。
もうお気づきですね
この「AI読み」とは
私の「ひらがなを読むのをやめてみた」リーディング法です😱
『AI読み』では、抽象的な概念を表した文章を正確に理解できないため、新しい知識を得ることができないのです
やっちまいました!
私はあなたを失敗させないコンサルタントですが
私はちょくちょく失敗してます😅
そして、さらなるショック...
あなたはご存知でしたか?
2018年の国際学習到達度調査(PISA)において、
日本の読解力は15位と前回調査時の8位から大幅に順位を落とした事実を!
※世界79ヵ国・地域の15歳の若者を対象に行われるPISA(ピザ・学習到達度調査)
いま日本の若い子の読解力がヤバいかもしれません。
ついでに私の読解力ヤバいかも知れません...
このままだとAIに負けます!
『人間失格』です。
生まれて、すみません。
ここからは、
私がAIに負けない大人に育つために
自ら学んだ本を紹介しながら解説していきます。
◆まずは体験版RST(リーディングスキルテスト)やってみた!
まずは自分の現状理解です。
前述した「AIに負けない子どもを育てる」には
著者:新井紀子さんが開発した
読解力を測るためのリーディングスキルテスト
RST体験版が掲載させれます。
全部で28問です。
ここで私が特にムズいと感じた問題を引用します。
●係り受け解析(文の基本構造を把握する力)
以下の文を読みなさい。
江戸時代の天皇と朝廷は、幕府に完全に統制され、財政的にも幕府に支えられていた。幕府は朝廷に3万石を与え、そのなかから皇族や公家は家格に応じた禄高を得ていた。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
公家は( )から家格に応じた禄高を得ていた。
①天皇 ②幕府 ③皇族 ④朝廷
●同義文判定(2文も意味が同一であるかどうかを判定する)
以下の文を読みなさい。
原子に含まれる電子の数と陽子の数は等しいので、原子は全体として電気的に中性である。
上記の文が表す内容と以下の文が表す内容は同じか。「同じである」「異なる」のうちから答えなさい。
原子は全体として電気的に中性なので、原子に含まれる電子の数と陽子の数は等しくなる。
①同じである ②異なる
●推論(文の意味を理解する力)
以下の文を読みなさい。
日本の面積は、約3800万haです。1990年から2010年の間、毎年世界全体で失われた森林の面積は、日本の面積の約18%にあたります。
上記の文に書かれたことが正しいとき、以下の文に書かれたことは正しいか。「正しい」、「まちがっている」、これだけからは「判断できない」のうちから答えなさい。
1990年から20年間に、日本の面積の3倍以上の森林が世界全体で失われた。
①正しい ②まちがっている ③判断できない
どうでしょう。わりと難しいですよね😅
答えは上から④②①です。
〈他の問題が気になった方へ〉
著者は本書の印税で
日本全国の幼稚園・保育園・小学校・中学校・高等学校のホームページを
無償提供することだそうです。
是非、お買い求めください・
えっ、 私の結果が気になりますか?
一応、全問正解です😤
ただし...
本書の説明文に「急いで答える必要がありません」とあったので
逆手に取って、まる二日かけて解答を3回も見直した結果です😚
...なんでしょう
この...試合に勝って、勝負に負けた感
「大人の読解力」の前に、
「大人の倫理力」が問われる結果となりました💧
本書の最終章「大人の読解力は上がらないのか?」において
読解力アップの指導をうけて博士号を取得させた方のレポートが掲載されてました。
やはり本はたくさん読めとのことです。
◆読解力トレーニングの王道は本の要約
▼私の読解力トレーニングにはこちらの本がたいへん参考になりました。
この本をおすすめする理由はシンプルです。
この本がたくさんの書籍の要約本だからです。
実に様々な本から要点を抜き出して「81個」にまとめられてます。
この81個の中から、私が実践して特に為になったのを紹介します。
●何を読むか決められないなら、目標設定からはじめよう
読む前に「どんな情報が知りたいのか?」
「何を得たいのか」などをはっきりさせることです。
前もって目的を設定して読むコツ
・【本のタイトルが目的】自分が知りたいことや悩んでいることは本のタイトルに集約しています。
・全部読む必要はなく必要な箇所だけ拾い読みする(ビジネス本限定)
●理解を深める読み方のコツは5W1Hを考えて読む
ニュース記事や論文・解説文等は
5W1Hに分解しながら読みとわかりやすい読めます。
「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」
と理解しながら読みます。
・まず文章は時系列と場所をちゃんと把握します。
「WHEN」「WHERE」です。
それから文節ごとに仕分けしながら読んでいきます。
・最初に探すのは「WHO」です。
主語を特定しなければ内容の正確な理解は不可能です
・次に探すのは「WHAT」で目的語です。
主語に働きかけるものや人・事象などです。
・そして「WHY」ーなぜーです。
理由を表している表記を探します。
・最後に「HOW」ーどのようにーです。
方法や手段です。
●内容がよくわからないのは図解を作って理解する
図にして理解することで理解度は格段に上向く。
ポイントはわからない時は頭だけで考えないで手を動かすべし
●騙されないようにするには「事実」かどうかチェックする
「外国と違って日本には美しい四季があり、食べ物の旬があるから日本人の味覚は豊かだ」
この文章は、筆者の「考え」と「事実」が混ざってます。
事実:日本に四季がありこと、食べ物に旬があること
考え:外国と違って
よく読んで、よく考えて「本当にそうなのか」と考えるクセをつける。
◆ここで、私の「読書日記」のやり方紹介します。
まず、大前提として目的を明確化させます。
私が読書日記の目的はアウトプットするため用であることです。
書き手(著者)⇒ 私 ⇒読み手(noteのフォロワー)の立ち位置
本のタイトルとキャッチコピーと目次から
著者の伝えたいことをイメージしておく
とりあえず一回は流し読みして
「テーマ(問題提起)」「著者の主張」「理由&根拠」「解決策」
この4つを簡単にメモします。
次にメモした箇所を集中的に読み込みます。
5W1Hを意識して読み進めます。
名著すぎて共感するところが多くて困った時は
ぐっとこらえてポイントを3つぐらいに絞るか
前後編か3部作にして複数回にわけて記事にしています。
▼[予告]詳しい書き方については次回の記事で解説します。
◆読解力とは「本質を見抜く力」
ここまで解説してきた「読解力」とは
「文章の意味を正しく解釈できる力」でした。
もちろん、間違いではありません。
ですが池上彰先生はこの本の中で
読解力の定義をさらに広義にとらえてました。
ファクトフルネス(FACTFULNESS)とは、
「データを基に世界を正しく見る習慣」を意味してます。
つまり
池上流ファクトフルネスとは「本質を見抜く力」のことでした。
これから社会人になる若者に向けて「大人の読解力」を解説してます。
池上さんが考える読解力とは
自分以外の他者や直面した状況などの
多岐にわたる『相手』のことを「正しく理解する力」
そして池上さんはこの読解力と忖度力は
似て非なるものと考えてます。
池上さんが考える「忖度力」とは、
例えば学校などで
「先生や出題者はどんな答えを求めているのか?」
と、相手に配慮することで、
その先にある「自分の目先の利益」を素早く見つける力
そして社会人に求められる読解力には
情緒的読解力⇒人間力・共感力
論理的読解力⇒相手の主張を理解する力
多角的なものの見方を身につける力
池上流ファクトフルネスな一例を取り上げます。
この記事の序文でお伝えした
2018年の「PISA(学習到達度調査)」で
日本の読解力の順位が前回2015年の8位(516点)から
15位(504点)に下がったというニュース。
池上さんによると
たしかに8位から15位と順位としては落ちているが
近い順位の国のスコアは日本の平均得点と統計的な有意差はないとのことです。
▼ネットでエビデンスらしいものを探したらこちらが出てきました
出典:https://www.freedu.jp/now/pisa-2/
こういった本質を見誤った報道がされてしまうのは
日本のメディアは文系の方が多く、
統計学における「有意差」という考えがないそうで
目に見える順位のみに着目して騒いでしまうとのことです。
ヤレヤレですね💧
また池上さんの「読解力を伸ばすための秘訣」はこちら
ものごとを理解するいちばんの秘訣は、「アウトプット(発信)を意識したインプット(情報収集)なのです。すなわち、なにごとも人に説明する前提で、問題意識を持って資料にあたり、深く理解する、ということです。
◆(まとめ) AIは「判断」できても「決断」できない。
最後にあなたに伝えなくていけない真実があります。
記事の冒頭で
「これからAIに負けない人材になるためには読解力が必要である」と書きました。
ですが...
すでにgoogle神が
人間の読解力を超えたAIを作ってしまいました😱
^
おぉ神よ!
なぜ神は、私たちを試練や困難に
会わせられるのか?
…と、まあ、嘆いても仕方ないけどね。
私は『読解力』の本当の価値は
AIに対抗することではないと考えます。
読解力の本当の価値は
池上彰さんもおっしゃるように
ものごとの本質を見抜けるようになることでしょう。
本質がわかるということは
このような勢いだけで凄そうなこと言ってる人に
騙されることがなくなります。
本質を見抜く力があれば、裸の王様にもならなくてすみます。
昨今は、間違っているのか・正しいのかよくわからない情報が
波のように押し寄せる毎日です。
だからこそ、自分で正しい答えを出す力が必要です。
社会では『読解力』こそ最大の武器です。
そもそも「AIに勝つ・負ける」って発想自体が本質ではないでしょう。
AIの判断力が、どんなに上がろうとも
最後に決断を下すのは人間です。
「読解力があれば武器になります」
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
みおいちさん。
私の本の要約のやり方をちょっと書いてみました。
参考になったら嬉しいです。
記事の感想はスキとコメントで教えていただけると嬉しいです。