見出し画像

欧州から日本の食品を思う

2022年以来欧州旅、フランス、イタリアへ

ヨーロッパでは、ふたつの大きな食品の展示会、ドイツANUGAとパリSIALが隔年、交互に開催されます。今年は、久しぶりにSIALに行ってきました。今年で60周年を迎えるSIAL、5日間の会期中、世界205ヶ国、約28万5千人の来場があるという、巨大見本市です。

今は、ロシア上空飛べないため、羽田からシャルル・ド・ゴール空港まで北極圏周りで14時間もかかります。高いお金と時間をかけていくからと、関西人は、SIALの後、パリから南下。ディジョンからリヨンへ。そしてアルプスを越えて(格安バスに乗ってトンネルで抜けます)イタリアはトリノを目指し、フランクフルトから帰って来るという昭和の新婚旅行のようなコースで回ってきました。

色が違うねん!コンテ。ちょっとだけくださいと言ったら、金は要らないぜと、太っ腹兄さん  ディジョンの市場です。

確かに高いんですが、、

ご想像と通り、物価は高い。クロワッサンは、パン屋さんで1.5~3€くらいでしょうか。食費だけでなく、エネルギーコストに税金に、日本と同様、皆搾り取られている状況のなか、皆節約モードの様子で、SIALが発表している統計にも表れています。安いブランドやPBにスイッチする、ディスカウンターを利用する、また外食行く際は、スペシャルオファーを利用したり、品数を減らしたりなど、購買行動を変えているというデータが発表されています。

日本にも店があるメゾンカイザーのサンドイッチ 悲しいかな具が違う!

今回、改めて気づいたのは、肉野菜の素材はもとより、パン、ハムやチーズの加工品は、日本でいつも食べているものに比べたら、質は高い。単価で考えれば、値打ちがあります。日本にも提携店があるメゾンカイザー、ハムとコンテチーズのサンドは、5.70ユーロ、日本円で1,000円相当ですが、ハムも風味あり、コンテ、それからパンの粉の風味も違う、価値ある千円です。

海老、ひいか、あぶらめみたいな魚 で天才的アクアパッツアをつくる
それぞれ100gずつ買って、7ユーロくらい、安い!

素材、単価で考えれば、日本の方が高いかも


トリノにある欧州最大の市場へ行きました。素材や、単価で考えれば、ほんと安くて質がいいです。対面で買うチーズ、ハムは、値打ちがあります。日本のスーパーに並ぶ、パック詰めされたものとは、似て非なるもの。
逆を言えば、安くてそれなりの味に加工する日本の技術は、素晴らしい。日本人の嗜好(志向)がそうさせたのか、嗜好を変えていったのか。インフレという状況で、もう一度見直して唸っているところです。

こちらも見てください。お値打ちを考える米国編です。


いいなと思ったら応援しよう!