ミラクルフルーツの特徴・食べ方
ミラクルフルーツ (miracle fruit) は、果物それ自体は甘くないが、次に食べた物を甘く感じさせる特徴を持つ。
ミラクルベリー (miraculous berry)、”奇跡のフルーツ” とも呼ばれる
1725年、探検家のデ・マルシェにより原産地である西アフリカで発見された。
デ・マルシェは現地の人々が食事の前にこの果物を採って噛んでいる事から、ミラクルフルーツの存在に気付いたという。
ミラクルフルーツの木は常緑樹で、コーヒー豆ほどの大きさの小さな赤い果実を実らせる。
木は現地では6m以上にもなるが、他所で栽培されたものは多くの場合1.5mにも満たない。
花は白く、何ヶ月もの期間にわたり開花している。果実は年に2回、雨季の後に収穫可能である。
ミラクルフルーツの実自体は甘くないが、数本の炭化水素鎖を持つ特殊な糖タンパク質であるミラクリンを含んでいる。
この実を食べると、ミラクリン分子が舌の味蕾(みらい)に結合し、次に食べた苦味や酸味のある食べ物(レモンやライムなど)および薬剤を甘く感じさせる。
この効果は30分から2時間程度持続する。ミラクリン自体は甘味料ではなく、感じる甘味は後続の食べ物に左右される。
昔から原生している現地の人々には、すっぱい食べ物を食べるときにミラクルフルーツが利用されていました。
ミラクルフルーツは世界に数種類ある味覚修飾植物の一つで、すっぱい食べ物を甘く感じさせる効果があります。同様の効果を持つものにはマレーシア原産のクルグリコがあります。その他の味覚修飾植物では日本でもなじみの深い甘い味を感じさせなくするギムネマ。水を甘く感じさせマレーシア原産のストロジンなどがあります。
味は舌にある「味蕾(みらい)」という部分で感じますが、ミラクルフルーツに含まれるアミノ酸成分(ミラクリン)が舌の上でですっぱい成分とくっつく事で甘みとして脳に信号を送るため本当の味はすっぱいのに甘く感じます。
酸味以外の味に変化はありません。舌を麻痺させるわけでも、酸味を無くすわけではないので、酸味は弱まりますが感じます。
★食べ方★
ミラクルフルーツを口の中に入れる
種と実を分けるように口の中全体で1-2分転がし種だけを出す
すっぱいものを 食べてみましょう
※舐める部分にムラがあると効果が出る場所もムラになります。※種には害はありませんが噛んでしまうと苦味があります。