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ローカルリアリティーを生む「発信源」 ―余白から場所と人の関係性を編集するー

Followed by English translation

__analog/tool(アナログ ツール)は愛知県豊川市のセレクトショップ。厳選された洋服のセレクトと、店舗の2F でおこなう様々なアート・カルチャーの場の創造と発信など、ジャンルに囚われない独自の企画で常に人々を惹きつけ、地元を中心に全国からも注目を集めています。

店の誕生からもうすぐ20年となる analog/tool の在り方は、コルゲートハウスの設計者であり、先導的エネルギープラントエンジニアであった川合健二氏の歩んだ自主独立の生き方と重なるものを感じました。そこでオーナーの纐纈大さんに、「時代とジャンルを超えたコルゲートな生き方」として analog/tool の歩みと現在地、また絶えず新しいエネルギー で場を作り続ける纐纈さんの物事の見方や魅力に迫ってみました。


纐纈 大(こうけつ だい)

analog/tool 代表2005年より愛知県豊橋市にて洋服を中心としたセレクトショップをスタート。2018年〜豊川市新桜通町に移転。1Fは洋服と中心としたセレクトショップ、2F では写真や焼き物、アート、デザインなどの企画展示や飲食のポップアップ、音楽イベントをおこなうなど、カテゴリーやセレクトショップという場の枠を超えて様々な人の創造性や物事を日常と繋いでいる。

ジャンルや型に縛られず、そこから何かが生まれる「発信源」

__これまでの analog/tool の場を見させていただいた中で「発信源」=そこから何かが生まれる場所 (例えば母親の胎内や植物を育む土のような)、というイメージが浮かびます。川合健二氏が作ったコルゲートハウスも同じく、 唯一無二の「発信源」としてそこに在ることで、世界中のもの作りに携わる人に既成概念やジャンルを超えて技術やインスピレーションを与え、感化し続けています。

__私が初めて analog/tool を訪れたのは2010年頃、豊橋駅近くで営業していらした時で、洋服のセレクトショ ップを analog で、そしてそのすぐ隣の建物を tool として展示などをしていらっしゃいました。確かその時は写真家の河合智子さんの写真展をされていましたね。
(河合智子さん website  https://tomokokawai.net/)

纐纈 : tool という箱で最初にやった企画が河合智子さんの写真展でした。懐かしいです。今思えば、一番最初に最強な人の展示をやったんだなぁと思います。河合さんは今でこそドイツのベルリンを拠点に活躍する写真家ですが、当時は店のお客さんだったんです。すごく向上心の高いストロングな人でね、写真スタジオでバリバリ仕事をしつつ、ちょうど作品制作をしてきたいと考えている時に「tool という場で何かやってみません か?」と相談したことで写真展が実現しました。もう、めちゃくちゃかっこいい写真展でした。その後はドイツに渡り、ずっと作品制作と発表をしているすごい方ですね。

目の前の「その人にしかないもの」に導かれ、光をあてる

__あれから10数年になりますが継続してアートや写真、生活雑貨、本、音楽、食などを analog/tool 独自のキュレーションで場を届けていらっしゃるのは並大抵なエネルギーでは続かないと想像します。

纐纈 : 周りがいるから続いています。「続けなきゃいけない」という気持ちはホントに全然ないんです。企画展示の作家達はほとんど店のお客さんだったり、紹介だったりで、それぞれが他に仕事を持ちながら活動してきたような人です。彼ら彼女らとコミュニケーションを深めるうちに自然なかたちでモチベーションが高まり、企画・展示へと繋がっています。

展示スペースの2F にはキッチンもあり、気が付けば奥の部屋には収集した オブジェや本がたくさん並び、まるで僕の「家」のようだ、と言われることも多いですよ。よく考えると不特定多数の人が集う「家」って面白いですよね。ただ、それも”洋服をしっかり売る小売業である”というベースが先ずあり、そこが自分達の役割という軸はずっとあります。その軸があるからこその余白として、企画の場があります。セレクトショップでこんなに広い余白のスペースを持つ店を他に知りません(笑)

「生活」や「日常」との結びつきの中で

__洋服以外のアート、カルチャーの企画をするようになったきっかけはどういうものでしたか?

纐纈 : それは、個人的なことになりますが、お店を開けて5年目くらいの頃に結婚しまして、妻との暮らしが始まったことが大きいです。「生活」が人生に大きく入ってくるんです。そうすると、生活のしつらえものとして家具 や食器、身の回りのものへの意識が広がり、暮らしってそういうもので気配が生まれたり心地よくなったりすることを実感するようになりましたね。 

そういう生活の「物」として最初に出会ったのは今でもはっきり覚えていますがリサ・ラーソンのアザラシの置物だったんです。家具みたいに実用的なものではないんだけど、それをリアルな暮らしの場に置くことで生まれる事柄の面白さにハマりました。

その一個から始まり、また一個、 もう一個と集める内に気付いたらこうなっていました。(店の奥の部屋には纐纈さん独自の審美眼で選んだオブジェなどの物がたくさん並べられています。それらは有名無名問わず、プリミティブで普遍的な魅力と存在感を放つもの、民芸品、用途不明で形容の難しいものまで、縦横無尽なジャンルが多数。)そういうものとの出会いが「洋服」という枠を超えた場を作るきっかけになっています。

そこにしかないものを見つけ、自分の頭で考え、自分の手で作る

__お店の在り方全体についての考えも、これまで様々な変化があったのでしょうか?

纐纈 : 若い頃はめちゃくちゃトレンドを追っていました。東京や名古屋に負けたくない、という気持ちがすごく強くて。 海外の中でも一流と言われるブランドと取引きして商品を並べ、地方の拠点としてはそういうものが身近に 感じられる場所はないから「珍しいでしょ?」という思いもあり、そういう店作りをしていました。

そして、東京コレクションに出ていたものがここに集まるという状況になった時、「自分が作りたかった理想の店になるに違いない。」と想像しました。ところが、全然良いと思えなかったんです。これは「自分が考えてやったこと」というよりも、ビジネスとしてちゃんとお金を払えば送ってくれるものなのだと、ハッと気付きました。20年以上 前のスマホがない時代なら良かったかもしれません。誰もが一流ブランドにアクセス出来るし、何ならオンラインショップで既にこれを購入しました、という時代ですからね。

そんな頃に、コムデギャルソンが1年間の期限付きで運営していたゲリラショップを訪れ、そこで衝撃を受けたんです。黒い部屋に真っ黒なものしか置いてない、または民族衣装やフランスのワークウェアが素っ気なく置かれていたりして「何だこれ!?」ってめちゃくちゃジェラシーを感じたのを覚えています。でも、これは東京でやっているから通用する見せ方なのだと自分を諭し、そのことを担当の人に伝えると、「違う違う! それは違う!  東京・渋谷・青山・新宿の視点だからこういう見せ方になる。あなた豊橋でしょ? あなたの土地にしかないものを見つけて編集してください。」と、こう言われたんです。このことがものすごく良い経験になって今の analog/tool に繋がっています。

その後、地元のある陶芸家に出会って展示をしたり、本や雑貨を並べたりするようになりました。そうなると「対話」ということが大きく場に作用したり、洋服だけでは出会えなかったようなちょっと変わった人がたくさん店に入ってくるようになって。僕の中ではここが転機だったのだと思います。

余白が受け止める可能性とリアリティー。その場にある面白さを見る人と繋げる。

__そこから「場を作る」や「場を編集する」という姿勢にシフトされてきたのですね。analog/tool は生きた場所 であることで同時にメディアなのだと感じます。ここで過ごすこと、纐纈さんやスタッフと一緒にいることで生 まれる対話、情報、高揚感、名付けられないけれど確かにここにあるものの価値を体験を通して発信していますね。

纐纈 : 洋服をちゃんと販売して売り上げがあるのは前提ですが、物を売って完結するのではなく、「余白」みたいなところが欲しいと思っています。それから、緊張感とリラックスのバランスも必要です。そういうところから、その時に起こるリアルな交流を受け止め、俯瞰しながら編集している感覚です。

楕円が象徴するもの

__「余白」が創造性をかたちにする可能性のエネルギーだとするならば、コルゲートハウスが「楕円」であることが、纐纈さんが仰る「余白」を持つことと重なるのではと思います。正円ではなく「楕円」であることが、 不完全で不確かさをはらんだ形を「良し」とすること、だからこそ自律し、持続可能な強度があることの象徴として。

まちづくりは個人の場の力から

__纐纈さんから見て「今」という時代や街の空気はどう感じていらっしゃいますか?

纐纈 : 小商いがめちゃくちゃ街を作るようになったと感じます。人の存在がリアルに感じられる売り方、買い方。リアリティーがない状態で「つかまされる」ように物を買うよりも、近所の格好いい人から買いたいじゃないですか。そうやって個人戦で頑張る人が10年前よりも増えましたね。そういう人がフォーカスされる時代になったから盛り上がっているように感じらえるけれど、それでも大手の方がシェアはあります。でも、ひょっとしたらそういう人達が成立するっていうのを次世代の子供達が知り「僕もやってみたい!」っていう人が増えれば多分良い街になると思います。事実そういう声を聞きますよ。個々が場の力を上げていくことで総合的に街が活性化されていくはずです。

analog/tool 的「自給」の暮らし

__最後に、纐纈さんにとっての「自給」の暮らしといえばどんなことでしょうか?

纐纈 : 自給ということでいうと、最近はオリジナルブランドに力を入れています。20年来の友人が一宮でブランドを立ち上げたことがきっかけだったんですが、産業を自分側で行うようになったことは大きな変化です。作り手と売り手、買い手という関係がフラットなものであり、その中での価値の交換は誰にとっても「適正価格」であることを大切にしたいです。きちんと作る人がいて、人の温度を持ってきちん届け、買った人も本当に気に入ったものを長く大事に使う、これこそ持続可能な人と物の関係だと思います。

日常に溶け込む現場創造の仕掛け

__纐纈さんの生き方と考えがそのまま場となって呼吸をしているような analog/tool。ここに来る人は大抵、 纐纈さんと長話になります。纐纈さんの発する渦と魅力と共に、この場で過ごす内に「自分らしさ」の潜在エネルギーが刺激され、ワクワクしたり、「何かやろう!」という創作意欲が湧いたり、「自分の好きは何か?」 と自問したりと、満ち足りた気持ちになるのです。ひとつひとつの事柄に丁寧に向き合い、自分の考えを言語化する纐纈さん。

そんな纐纈さんが最近楽しそうに作っているもの、それは樹脂粘土のオブジェでした。 インタビューの最後に見せてくれたそれらは、なんとも自由でどこか可愛らしさと凛とした佇まいが漂う独自の世界を持った形。「そういうことか」と何故か妙に納得しました。(ぜひ店舗 2F で纐纈さんのオブジェ作品 に触れてみてください。)きっとこれからも analog/tool は、あるべき型に縛られずに、その人自身の内側か ら生み出されたもので場が作られ、発信され、やがてそれらが街の空気を先導していくことでしょう。

既成概念やジャンルを超え、人々を感化し続ける「発信源」。不確かさという「余白」を持って場を俯瞰し、自ら培った感性と信念で編集する纐纈さんの analog/tool と、川合健二氏のコルゲートハウスが何故か同じ魅力を発していると感じた理由はここだったのだと、お話を伺ってあらためて腑に落ちました。

analog/tool
住所 : 愛知県豊川市新桜町通 1-3-2
TEL : 0533-56-2818
OPEN : 11 時〜20 時
CLOSE : 火曜
http://analog-tool.com
Instagram : @analog_tool




"Source” that creating local reality -Editing relationships between places and people from the blank space


__analog/tool is a multi-brand store in Toyokawa City, Aichi Prefecture. The store's carefully selected clothing selection and the creation of various  culture venues on the second floor of the store always attracts people with its unique plans that are not bound by genres, and is attracting attention locally and from all over Japan.
 
It has been almost 20 years since the establishment of analog/tool, and we felt that the way of analog/tool overlaps with the independent way of life of Kenji Kawai, the designer of Corrugated House and a leading energy plant engineer. We asked the owner, Dai Koketsu, about the history of analog/tool and its current stage as a "Corrugated House like lifestyle that transcends time and genre," as well as about the fascination and perspective of Koketsu who continues to create new places with new energy.


Dai Koketsu

Store owner of analog/tool. He started a multi-brand store focusing on clothing in Toyohashi, Aichi in 2005, and moved to Toyokawa in 2018. 1F is a multi-brand store focusing on clothing, and the 2nd floor is for exhibitions of photography, pottery, art, design, and other projects, food and drink pop-ups, music events, and other events. He connects the creativity of various people and things with everyday life, transcending the boundaries of categories.

A "source of something” that is not bound by genres or styles


__I have been watching the analog/tool so far, the image of a "source"; a place where something is born ー like a mother's womb or the soil that nurtures plants ― comes to mind. Likewise, the Corrugated House created by Kenji Kawai is a unique "source" that continues to inspire and provide skills and inspiration beyond conventional concepts and genres to people involved in the art of making things all over the world.

__I first visited analog/tool around 2010 when it was located near Toyohashi Station. “analog” was a clothing boutique, and the building right next to it was used as “tool” for exhibitions. At that time, I remember there was a photo exhibition of Tomoko Kawai, a photographer.
 

Koketsu : The first exhibition I did in a place called "tool" was a photo exhibition of Tomoko Kawai's photographs. It brings back memories. Looking back on it now, I think it was the first exhibition of the most powerful person I ever did. Ms. Kawai is now a photographer based in Berlin, Germany, but at the time she was a customer of the store.

She is a very ambitious and strong person, and while working hard at her photography studio, she was thinking about creating her own works. I asked her if she would like to do something at "tool", and the photo exhibition was realized. It was a really cool exhibition. She is an amazing person who has been creating and exhibiting her works in Germany since then.

Guided by "what is unique to that person”in front of me and shine a light on him.

__It has been more than 10 years since then, and I imagine it takes a lot of energy to continue to provide a place for art, photography, lifestyle goods, books, music, food, and other items through analog/tool's unique curation.

Koketsu: I continue because I have people around me. I really don't feel that I have to continue. Most of the artists in the exhibitions are customers of the store or were introduced by others, and each of them has been creating art while holding other jobs. As we have deepened communication with them, their motivation has naturally increased, leading to the planning and exhibition.

The kitchen is on the second floor of the exhibition space, and I often hear people say that the back room looks like my “home” with its many objects and books that I have collected. Come to think of it, it is interesting to have a “home” where an unspecified number of people gather.

However, we have always been based on the principle that we are a store that sells clothes, and that is our role in this business. With that axis in place, there is a place for planning as an extra space. I don't know of any other store that has such a large extra space in it. - lol.
 

link to “life” and “everyday life”

__How did you start exhibiting art and culture other than clothing?

Koketsu : It is somewhat a personal matter, but I got married about five years after opening the store and started life with my wife. “Living” has become a large part of my life. I became more aware of furniture, tableware, and other things around me as furnishings for daily life, and I came to realize that these things make life more pleasant and comfortable.

The first “object"”I encountered that I still remember clearly was Lisa Larson's Seal figurine. It was not a practical object like a piece of furniture, but I was fascinated by the things that could be created by placing it in a real living space. I started with one piece, then another, then another, and the next thing I knew, here it is. ーIn the back room of the store, there are many objects that Koketsu has selected with his unique aesthetic sense.

The objects, both famous and unknown, range from primitive objects with universal appeal and presence to folk art and objects of unknown and difficult to describe uses. Encounters with such items have led to the creation of a place that transcends the boundaries of “clothing”.

Find something unique. Think with your mind, and make it with your own hands.

__Have there been various changes in your thoughts on the whole concept of what your store should be?

Koketsu : When I was young, I followed trends intensely. I had a strong feeling that I did not want to lose to Tokyo or Nagoya. I dealt with the best overseas brands and lined up their products, and since there was no place in this local area where one could feel such things closely, I thought, "Isn't that a rare thing? I wanted to create a store where people could feel familiar with such brands, and that is why I created it.

And when I found myself in a situation where the items from the Tokyo Collections were gathered here, I thought, "This must be the ideal store I wanted to create. I imagined that it would be the ideal shop I wanted to create. However, I didn't think it would be good at all. It was not my idea, but I realized that it was a business, and if I paid for it, they would send it to me. It would have been better if it had been over 20 years ago, before smartphones. Now, everyone can access the top brands, and if you want to buy something, you can buy it in an online store.

It was around this time that I visited a guerrilla store operated by Comme des Garcons for a temporary period of one year, and was shocked by what I saw. I remember feeling extremely jealous of the black room with only black items, ethnic costumes and French workwear, and thought to myself, "What the heck is this?
 
But I told myself that this was just the way things are shown in Tokyo, and when I told this to the person in charge, he said, "No, no, no, no! That's not true! This is the presentation from the eyes of Tokyo, Shibuya, Aoyama, and Shinjuku. You are from Toyohashi, right? Find something unique to your area and edit it. This was a very good experience that led me to analog/tool today.

Later, I met a local ceramic artist and held an exhibition of his work.  Also,  I I I started to display books and various other items. This led to a great deal of "dialogue" and many unusual people who I could not have met only through clothing came into the store. I think this was a turning point for me.


__Since that time, you have shifted to an attitude of “creating a space” or “editing a space”. I feel that analog/tool is a living space and a medium at the same time. Through the experience of spending time here and being with you and the staff, visitors are able to share dialogues, information, and excitement of something that cannot be named, but is certainly here.

Koketsu : While it is a matter of course to sell clothes and have sales, I would like to create a kind of "blank space" where we do not complete the sales process by just selling clothes. We also need a balance between tension and relaxation. From such a standpoint, I feel as if I am editing the site from a bird's eye view, taking in the real interactions that take place at that time.

What the ellipse symbolizes

__If "blank space" is the energy of possibility that can give shape to creativity, I think that the “elliptical”shape of the corrugated house overlaps with the "blank space" that you mentioned. Because it is an "ellipse" rather than a circle, it symbolizes that the imperfect and uncertain shape is "good" and that it has strength to be autonomous and sustainable.
 

Community development starts with the power of individual places.

__how do you feel about the “present” era and the atmosphere of the town?

Kouketsu : I feel that small business has become a very active role in the town's development. The way of selling and buying where the presence of people can be felt in a real way. Rather than buying something like "being tricked" with no realty, people would rather buy from a cool person in the neighborhood.
 
The number of people who are willing to work hard on their own personal initiative has increased over the past 10 years. It seems as if the market is booming now that these people are in the spotlight, but the major brands still have a larger share of the market.

However, if the children of the next generation learn that such people can make it, and if more people say, "I want to do it, too," it will probably be a good town. In reality, I hear such voices. By increasing the power of each individual place, the entire town will be revitalized.

analog/tool-like "self-sufficient" lifestyle

__In closing, what does "self-sufficient living" mean to you?

Koketsu : in terms of self-sufficiency, we have recently been working on our original brand, which started when a friend of mine who I have known for 20 years started his own brand in Ichinomiya, and it has been a big change to have the industry on our side. I want to respect that the relationship between makers, sellers, and buyers is a flat exchange of value at a “fair price” for everyone. I believe that this is a sustainable relationship between people and products.
 

A Site Creation Institution that Integrates into Everyday Life

__The analog/tool is a place where Kotetsu's way of life and ideas seem to breathe, and most people who come here have a long conversation with Koketsu. The vortex and charm of Koketsu's style will stimulate the potential energy of your " true self " and make you feel excited and motivated to create something new, to do something you like. and ask yourself, "What is it that I love?
 
Kouketsu is a person who approaches things with care and puts his thoughts into words. Recently, Kouketsu has been enjoying making clay sculptures. At the end of the interview, he showed us his unique world of shapes that seemed to have a free, somewhat cute, and dignified appearance.

I was strangely understood, "So that's how he is. -Please come to the 2nd floor of the store to see Koketsu's works.- I am sure that analog/tool will continue to create and communicate places with things produced from their own inner selves, without being bound to a certain style, and that they will eventually lead the street culture.
 
A "source " that transcends conventional concepts and genres, and continues to inspire people. I realized over again that this is the reason why I felt that Kokatsu's analog/tool, which is edited with the sensitivity and conviction he has cultivated, and Kenji Kawai's corrugated house somehow have the same appeal.
 

analog/tool
Address : 1-3-2 Shinsakura-machi-douri, Toyokawa-shi, Aichi
TEL : 0533-56-2818
OPEN : 11am - 8pm
CLOSE : Tuesdays
http://analog-tool.com
Instagram : @analog_tool


by FOOD FPREST

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