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第二話:世の中の大きな波に乗る船(店舗)を作れ
前回の記事は暑苦しいことを書いた
はっきり言って私は、
良いものを作ろうとする意思がないことには、
大嫌いである。
それはともかく、
今回お伝えすることは、
良いものを作ろうとしない人にも重要な話である
食品EC事業を立ち上げるとき、トレンドは無視せよ
トレンド、というのは、
乗ったほうが良さそうであるが、
私が言っているトレンドというのは、
「大きな波」にスタメン入りしていない波のことを言う
一過性のブームである可能性が高いものだ
例えば、
タピオカが流行って、
タピオカ専門店に会社の命運をかけなくても良い
無視した方が、本質的なことに集中ができる
ここは、
衣→食→住に時流が浸透する原則から言えば、
アパレルには適応できないことかもしれない
食品業界にとって重要な大きな波
1.2.2.1 顧客がワガママになる(市場の成熟)
1.2.2.2 働き手が不足していく
1.2.2.3 コスパタイパ潔癖が進む
1.2.2.4 物価が高騰する
1.2.2.5 ボーダレス化が進む
他にもたくさんあるが、
私が意思決定において使用頻度の高い5つを取り上げた
1.2.2.1 顧客がワガママになる(市場の成熟)
市場が成熟すると、顧客は購買に慣れる
より、自分のスタイルが確立され、細分化されてくる
顧客が「自分のために用意された」商品を選ぶ傾向が強くなるということである
「母の日 ギフトにおすすめのセット」
よりも
「70代の母におすすめの母の日専用ギフトセット(お花付き)」
の方が、売りやすくなるということである
また、売場設計においても、
ストレスを感じないような設計、工夫がより一段と必要になる
ECの売場設計で1つ典型的な例を紹介すると、
顧客は「提案をして欲しい」が「一覧も見せて欲しい」のである
とんでもないわがままであるが、
顧客をわがままにさせた方が、有利に決まっている
このあたりは、以下の記事にも通ずることがあるだろう
1.2.2.2 働き手が不足していく
働き手が不足することは10年後も変わらないことだ。
働き手が不足するため、
正社員をたくさん確保することは非常に苦しいことだ。
専門家の利用、フリーランスの活用、ツールの利用を駆使し、
食品の中小企業でも1社員あたり年間1500万円の粗利は稼げるようにしておきたい。
食品の観点からも、以下の3点が望ましい
・OEMを活用できる製品
・発送外注しやすい常温、冷凍商品(賞味期限が長い商品)
・高付加価値型の商品(1.2.2.4 物価が高騰するで述べる)
1.2.2.3 コスパタイパ潔癖が進む
働き手は不足しているが、
物価高騰や家族のあり方の変容から、
共働き家庭は増えている
また、一人暮らしの社会人も日夜ネットサーフィンに忙しい
コスパ、タイパ、潔癖がどんどん進む
ソーシャルディスタンスなどの言葉があるが、
コロナによるブームではなく、
人との距離を取りたい流れ、WEBで完結させたい流れは、
いつか起こる予定だった流れであり、
コロナによって早まっただけである
切られている、
小分けにされている、
温めるだけで良い、
などの食品は売りやすい
1.2.2.4 物価が高騰する
円安はブームでも、
物価が高騰すること流れは、10年後も起こっているだろう
そのため、高付加価値型商品を販売するべきだ
高付加価値型商品のヒントはすでにある
・細分化したニーズに対して「自分ごと化」された商品
例)誕生日専用ギフト商品、お酒好きの父に贈る〇〇
・コスパタイパ潔癖に刺さる商品
例)小分けにされて個包装で手が汚れない商品
また、高く売るための努力は他にもたくさんある
・原価が安いからと言って安く売らない(適正価格を狙う)
・適切なキャッチコピーを活用する
・適切な売場を用意する
・適切な客層に集客を行う(配分の問題も含む)
・適切な媒体で集客を行う(配分の問題も含む)
・適切なタイミングに集客を行う(配分の問題も含む)
・適切なLTV最大化施策を行う
1.2.2.5 ボーダレス化が進む
世界中がインターネットで接続され、
特定の産業が「中抜き」と言われどんどん消滅し、
移住者、観光客はどんどん増え、
「境界線」が薄まりつつある
「超えるところ」と「守るところ」を
明確にするべきだ
全国販売、海外販売、海外現地工場の建設、
超えるメリットもあれば、
独自性が保存されるメリットもある
以下の記事にも記載している
都心への一極集中のニュースが多いが、
だからこそ地域性は強みである
土地に根付いた個性、強みを活用すべきである
まとめ
これまでに紹介した大きな流れに乗れるような大きな船を
用意すべきである
次回予告、5分でできる To Do
第三話 食品EC事業のロードマップを敷せ
<To Do><〇〇専用の〇〇という自社商品を1つ考え、名前だけ決める>