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脱・美味しいだけ【食品通販で一番言いたいこと】

食品企業×通販ニッチだが、
日々の鬱憤を晴らすため、
同じようなテーマで書き続けようと思う。
食品で通販を出すなら、
脱・美味しいだけ」をいかに実践するか、
それにこだわっていただきたい。

日々、初めてお会いする食品企業の経営者が増える中で、
通販が実際に喜ばれている、もしくは有効な事業になりそうなパターンは以下がある。

  • 物価高騰、人件費も上がりがちだから、高粗利、高生産性を実現したい

  • BtoB(卸)に全社の業績を依存するから、業績のコントローラーとして直販部門のブーストとして使いたい

  • (飲食店に多い)人手不足だから、少ない人員で売上を作りたい

  • 新しいブランドを立ち上げるから、ブーストに使いたい

※もちろん企業によって重複するが、メインのきっかけとなったポイントで分けている。

とくに、1つ目の「高粗利、高生産性」を実現したいから通販を活用する場合、相性が良いのですが、 うまく使えていないところが多すぎる。
良くも悪くも「おいしい」ことに振り切り過ぎている。
だから、マーケティング「だけが」上手いところが売れていることは腹立たしい。
個性的な食品を適切に売れるようにしていただきたい。

イメージ画像に登録している参考サイトの紅茶房(べにさぼう)
はそういった通販事業を立ち上げられた焼き芋ブランドだ。

高粗利、高生産性を実現するために、必要なことを箇条書きにしてみる。

※高粗利にすることは高生産性にもつながることが多いが、例外もある。
※価値を上げる、というのは単なる表現で、実際には同じ値段で売ったとしても集客量を増やす。ただし、最初から安売りに走らないことをおすすめする。

  • (高生産性)コアとなる業務以外はとことん外注する

  • (高粗利)3Cから戦略を練り、「専門化」をして、価値を上げる

  • (高粗利)個包装対応(小袋対応)にして、価値を上げる

  • (高粗利)おしゃれなギフト対応をして、価値を上げる

  • (高粗利)食べ比べセットを用意して、価値を上げる

  • (高粗利)ギフト予算、自家用予算に配慮をして、価値を上げる

  • (高粗利)定期便、サブスクの買いやすさで価値を上げる

  • (高粗利)認知型広告を増やして流通量は限定することでプレミア価値を増やす

  • (高粗利)ぴったりサイズを選べるようにして、価値を上げる

  • (高生産性)WEB広告を使って集客量を増やす

  • (高生産性)WEB広告のターゲティング精度、PDCA精度を上げる

  • (高生産性)売場力(サイト・ページの構成等)を強化して、購入率を上げる

  • (高生産性)接客対応を強化して、リピート率を上げる

思いつきで書いたが、改善できる点は大量にある。
また、以下は、みなさんが取り組みがちだが効果は少ないレッドオーシャンだ。
ファンになってもらうために必要なことだが、
新規集客時点に効果が見られないことが多い。
とくに気をつけたい。

  • 地域性を活かす(地域性を活かす食品が全国にはたくさんある)

  • こだわりの製法で作る(ほとんどのユーザーは興味ありません)

  • こだわりの素材を活用する(ほとんどのユーザーは興味ありません)

  • 値下げする(質の低い客層が集まりますし、そしてこちらはファンは思ったよりも喜んでいません)

  • 大盛りにする

  • 受賞歴を出す(何かしらの実績を載せることは当たり前化しているので、モノに寄ります)


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