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体系化していない枝葉のことに即答をするな

以下のような統計がある




上記のようなグラフを見たときに、
「生鮮食品」はネットショップで売るのは辞めておこう、
となる人がいるが、そうとは限らない

そう思って参入しない事業者がニーズ以上に多く、
自分たちの売上規模を達成させるには
十分である可能性がある

初速に重要なのは市場規模÷競合数であるし、
相当なシェア争いをしない限り、
というか力相応一番によって部分的な下剋上を狙う新興ブランドにとって、
大局的な予想は当てにならない

統計を使って賢く勝ちにいって
自分の戦略に変な期待をするのではなく、
基本を徹底すればある程度行くんだから、
と、基本の<To Do>に落とし込めるよう、
今の自分に厳しくしておくべきだ

ただし、事業者にとってのよくある間違いを記しておく

・EC利用者割合が少ないから辞めておく
→関係ない、企業単位で見れば、目標達成に向けて踏襲できる作戦があるかもしれない、また、市場動向(推移)を確認しておくべきである

・モールで検索結果が多いから、もしくはクリック単価が高いから偉い(凄い)キーワード
→まず、検索結果の商品数が多いのは、競合が多いだけである、競合数は多くて良いとはならない、非常におかしいが、Webマーケティング会社や大手モールの担当者ですら平気で間違えているため、なおさら不思議である。せめて検索ボリュームと、上位の競合商品のレベル感である

・検索結果に〇〇がないから、うちの〇〇は売れない
→良い目立ち方をするか、悪い目立ち方をするかで評価は逆になる、良いか悪いかは感覚的な判断になるが、例え失敗しても無駄なクリック課金にいたらない広告はわざわざ禁止する必要も無い
そもそも最初から、自社の商品を探す人が検索すると思ったキーワードであるなら、自社商品がどこかの競合商品の下位互換的な位置づけでない限り、出すべきである
競合商品の下位互換という評価については、価格÷量等のスペックについてもそうだが、自社のターゲットの視点で評価するように注意すべきである
(購買要因を軸とした評価に近い)

書いていて思ったのだが、
上記の問題の根本は、個々にあるのでは無い

一言で言いたいことは、
何かしらの体系化がされているものに
判断を下すべきである

体系化が難しいなら、先人の知恵、専門家の知恵を借りるしかない

また、体系化しなければ、先人や専門学校の知恵を借りることに対しても運任せになる

そのため、多くの場合で体系化された知識を借りる際の評価は難しいのは確かである。

その専門家の専門体系の外で判断をせざるを得ない(専門分野でなく、人間性や勘で選ぶ等)

ギャンブルに聞こえるかもしれないが、いずれも最初から何かしらのギャンブルの話である。

専門でない分野を中途半端に調べ、上記のような間違えた判断を、「しょうもない箇所」で行っていることが最悪である。

戦いには、シンプルさ、大胆さが必要である
「少しずつ貯金を切り崩すように分散的に色んなことを頑張る」ということこそが、ギャンブルよりむしろほぼ負け確定の宝くじである

無知の知とは、よく言ったものである

(1)専門分野は体系化させること(広い意味の体系化であり、論理として展開できることを前提としない)

(2)専門でない分野は体系化していないため、
専門分野の枠組みを超えた軸で
体系のレンタルの判断をする
(ここは当然に怖い勝負である)

(3)専門分野でない分野で体系化を試みる、もしくは、判断をくだすことは、最悪である

簡単に言えば、体系化が上手くて、
勘が鋭く、運が良くて、買い物上手であれば、
有利なのは当たり前である

3つ目については、
専門外のことを専門外と認め、
知らないものを知らないと言うだけである

専門分野の拡張や、深堀は悪いことでは無いし、
専門分野というのは、自分で拡張したくなる

しかし、専門分野と言うための拡張はおかしい
専門分野を突き詰めるためであるべきであって、知ってないと恥ずかしい、マウントを取りたい、というスライドは無知の無知である

ただでさえ社内の人間、部下であっても、
他人に頼るというのは不安で難しいことだが、
注意喚起をしておきたい


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