「シンプルでかっこいいネットショップ」は、わざわざ「売れないリスク」を背負う
皆さんからよくされる質問に、
「ページはシンプルな方が良くないか?」
があるが、これは大きな罠だ。
なぜかと言うと、
「シンプルにした方が良いという思想」を、PDCAの中で優先度を上げすぎると打ち手が無くなるからだ。
ポイントは、「必要な要素が揃っている」ことだ。
便利なのは、要素・構成・表現という3つに区切ることだ。
例えば、iPhoneに「画面がある」「カメラレンズが2つある」というのは、要素だ。
要素・・・パーツ
そして、「画面が表一面にある」「右サイドの上部に1.5cm程の長さで2mm浮き出るように電源ボタンがある」というのが、構成だ。
構成・・・位置と大きさ、枠取り
最後に、「全体真っ黒だ」「ボタンも本体も角は取れて丸みがある」、これが表現だ。
表現・・・色合い、ニュアンス、形、雰囲気、文字であればフォント、文書であれば口調
皆さんが困惑するのは、要素・構成・表現を混同して考えるからだ。
メルマガでもプレスリリースでもページでもパッケージでも何でもそうだ。
必ず、以下の順で確認しよう。
⓪使う人、ターゲットはどんな人で、その人に対してどうするのが目的か決める └興味を引けばOKなのか(メルマガの件名など) └カートに入れるボタンを押すのがそのページのゴールなのか └美味しい食べ方を理解してもらえればゴールなのか(同梱物等)
①必要な要素が包み込まれている状態を作る
②重複を削除し、⓪の目的に沿うよう、順番を決める(こちらは樹海に入りがちなので、うまく言っているページ等、お手本を元にするのが良い)
③表現の統一に注意し、デザインの専門家に依頼する(※ここも、自社の表現のテンプレが完成するまで有料集客に使うクリエイティブのデザインを自分たちでするのはおすすめできない。専門家に意図や考え方まで共有されていることがベストだ)
例えばシンプルで良い印象を与えるページは、
必要な要素を揃えながら、
良い構成と良い表現を
行っているのであって、
そこにもまだ足せていない必要な要素を追加すれば基本的に反響率は上がる。
あと、これもよくありがちなのが、
大手企業のECページとか、もう新規集客を行っていないページだ。
(全国の消費者からすれば)得体の知れない企業の新規集客用のページに、
要素が詰まっていないのは言語道断だ。
無口な営業マンが歩いてきて金を要求されて質問にも答えてくれないようなシーンを思い浮かべてみてほしい。
シンプルに見えて良いページは
必要なこと(要素)を分かりやすく(構成)明るく(表現)答えてくれる営業マンだ。
無口でかっこよいだけの営業マンをわざわざ雇わないだろう。
この、「必要なこと」というのは、売り手が思うよりよっぽど要求されているのが、食品ECの新規集客段階、ということだ。
なので、反響率が目標以上に上がるまでは、シンプル化から入るのは打ち手を無くす罠になる。
しっかり目的、要素から順に考えよう!