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33年ぶりのイギリス渡航⑧イギリスでは医者に診てもらうのがめちゃくちゃ大変

タイトルからして、不穏になって来たな…笑
(イギリスの受診事情についてのレポートではなくて申し訳ないのだが…)

さて、私は普段から少食なので、海外に出ると食事時にいつも悩む羽目になる。
どんなに美味しそうな料理でも、絶対的に量が多過ぎるのだ。だからレストランには入りたくても入れない…絶対食べ残すからだ。

宿に冷蔵庫とレンジなどを期待すると、私の予算では泊まれないようなお高めの宿か、逆にホステルやドミトリーなどのキッチン共用のやたら安い宿しか選べない、ということになる。
私にはどちらも無理なので、基本的に専用バスルームのある価格クラスのB&Bを選ぶわけだ(ビミョーな表現)

予算の削りどころは食事。
なので、イギリスでの食事は基本的にMHSmithとかのコンビニのMeal Deal£5.5などになる。

ミールディールとは、メイン(サンドイッチなど)+サイド(チキンナゲットみたいなスナック類か、パンケーキなどのスイーツ)+ドリンクの3点セットである。
色々選べて、まあ1,000円くらいならいっか…となるが、当たり外れが激烈なので(笑)次第に、まあハズレはあんまりなさそうな70ペンスの小袋に入ったパンと£1.5のカップサラダ(サラダと言いつつフルーツしか入ってない)と85ペンスの水、とかになっていく。

イギリス🇬🇧メシマズ伝説の一端は、こういう物を食べざるを得ないことから…なのではなかろうか。笑
私は嫌いじゃないけども。

↑のタイトル画像はウィットニーの目抜通りにあったスーパーの食品棚であるが、日本のインスタントラーメン(出前一丁の一食分が80ペンス=約150円)も売っている。けれど、麺だけ食べるのはノーサンキューだしそもそもキッチン付きの宿ではないから鍋がないし
マグカップで作るにはデカすぎる…

めちゃくちゃ悩みながら夕食を物色し、
結局フルーツしか入ってないパックサラダと、お湯を入れて作るカップのインスタントマカロニチーズを買った(これがまた、記載通りの時間では出来上がらんのだ…笑)

オックスフォードの駅構内のコンビニでクロスバンズの4個入りを買って来たので、朝飯はヨークシャーティーでそれを食べるつもり。

貧しい食生活は続くが、これはほぼ想定内であるので気にしない。
特急とローカル線を乗り間違えた、ということ以外は何もタイムロスをしていないことに大層満足して、次の朝を迎えた。

本日も晴天なり。清々しい
ハンボローステーション行きのステージコーチ。
時間的に、登校する小中学生も乗ってくる
ハンボロー駅 
こんなに小っちゃい無人駅だが、オックスフォード駅の隣の駅だ。ロンドンのパディントン駅まで行く特急(準急?)も停まる。
改札は無し、券売機だけがポツンと入り口にある。
右手が駅の入り口
あの辺に券売機があるが、
私はパスを持ってるのでスルーだ

本来の予定では、ここから隣のオックスフォードまで戻り、そこから北上するための別の列車に乗り換えることにしていた。
目的地の湖水地方(ウィンダミアの一つ手前、ケンダル)までは、オックスフォードからバーミンガムでまた乗り換え、さらにクルーでも乗り換えが必要で、そのルートで行くと5時間以上かかる。
その一つ一つが、違う鉄道会社の運行する路線である。

私は前々日の、遅延とキャンセルの嵐がどうしても忘れられなかった。上記の所要時間は、接続がすべて上手くいった場合、である。
どこかの路線や運行会社が突如遅延したりキャンセルしたりしたら、乗り継ぎは予定通りには行かない。結構面倒臭いことになる…(信号異常だの、運転手がいないので欠便します、なんてのもよくあるからだ)

Googleで別の経路を調べた。
もしや、一旦ロンドンのパディントン駅まで戻って、地下鉄でユーストン駅まで行き、そこから乗り換えなしの特急一本で行った方が早くて確実なのでは?

Googleの経路検索と、列車のアプリTrainlineを見比べてみる。
今の所、ユーストンから出るグラスゴー行きは問題無さそうである。
(こんな時にも、この駅には公共Wi-Fiなんか飛んでないので、レンタルWi-Fiにして良かった、と思った)

それでね、オックスフォードでは降りずにそのままパディントンまで戻ったわけ、私あったま良い〜とか思いながら(笑)。

余談だが、パスを持ってるのでハンボローでは券売機をスルーした私だが、パディントンに着いた時も改札がフルオープンになっていて、誰も私のパスを確認しなかった。
車内で検札も来なかった…
事実上、無賃乗車した格好だ(パスを誰にも見せる機会がなかったからね)
ええええ、良いのこれ?とか言いながら改札を出てしまったが、こんなザルだから無賃乗車しても良いと思うアホンダラが出てくるんだ…💢
無論検札が来てチケットがなければ買わされるか罰金だが、事実上見つからなければただで乗れちゃう状態(の放置)はよろしくない、と思ったぞ。

パディントンから地下鉄でちょいとユーストンへ…

さて。
一旦ロンドンへ戻るなんて、これこそブリットレイルパスを持っていなければ考えつかない(というか、それでなかったら無駄に高くなって馬鹿らしい)方法なんだけど、思った通り時間的には断然速かった。
乗り換えもないし停車駅も3つしかないから予定より1時間は早く目的地に到着できる見込みだ。
遅延もなし、素晴らしい。

ユーストンって、パディントンやキングスクロスと比べると地味な駅だなー🎶33年前もこんなだったっけ…?などと思いながら、駅前の信号🚥が変わったので軽やかに歩き出した、その時である…

くきゃっ

音がした。
いってえええええええええ‼️(アラはしたない)

段差が見えていたのでキャリーを迂回させ、上手に段差をパスしたぜと思ったら、不覚にも右足だけが引っかかり、その拍子に盛大に捻ってしまったのだ…

ヤバい。
何食わぬ顔でペースダウンしてそのまま歩いてみる…  
痛い。
何食わぬ顔が続けられない程度に痛いが、歩けないわけではない。


これは捻挫しちゃったかな…
しばらく様子見れば引く痛みかな…

判断が付かなかったが、ともかく駅は目の前だし、列車に乗ってしまえば動かなくて済む。
目的地では駅前でレンタカーを借りているので、そこからもさほど歩かなくて済む……

日本から加入して来た保険のことをチラッと考えた。
24時間メールで日本語対応してくれるが、多分、医者に診てもらうとしたらロンドンになるだろうと予想された。
……ここでそんなことに時間を費やすのは絶対イヤダ。
秒で医者に見てもらう選択肢は捨てた(←バカ)

捻挫なら手当の心得がある。
これはきっと捻挫だから、痛いのは最初の1日だけだ。
そう勝手に判断し、とにかくグラスゴー行きのプラットフォームへ向かい、列車に乗った。

だってさ…
怪我したところで、イギリスでは市民ですら、医者に診てもらうまでものすごく待たされるのが普通だ(と誰しもが言う)。
目的地で薬局を探して、湿布とサポーターでも買おう。うん、それでなんとかなる!
レンタカーを返却する3日後には、痛みも引いてるさ。


グラスゴー行きはかなり混雑してはいたが、ここから目的地のオクスンホルムまでは3時間半。
立って乗るのは流石に無理だ。
ちょっと冷や汗かき始めた。
入口入ってすぐの席は皆んながスルーしていたが、そこには予約無しの席を2席占領しているサラリーマンが座っていた。
そのサラリーマンは、通路側に座り、テーブルにパソコンを広げていた。窓側の席には鞄。
窓側の席に誰かが座ることを躊躇させるやり方だが、その時の私は(やった席みっけた)と思った…
その窓側の席って誰か来ます?でなかったら私座って良い?と食い気味に訊ねてサラリーマンを立たせ、席を獲得。

今になって思えば、やはり痛みでかなり切羽詰まっていたのかもしれない。まず日本語でなんて言うかなぞ考えず、英語が迸り出た(笑)

ちなみに列車内のWi-Fiはかなりダメダメだった。
パソコンを広げていたサラリーマンも、前席で同じようにパソコン使っていたお姉さんも、ため息ついてラップトップをバタンと閉じていた。
私のポケットWi-Fiもかなり繋がりにくかったから、アンテナ自体が鉄道をカバーしてないのか基地局自体が無いのか。
ケンダル駅の最寄りの薬局を探したかったが、Wi-Fiが💩なので調べることが出来なかった。

まぁ、しょーがない。

イギリスでは医者に診てもらうのがめちゃくちゃ大変、だから診てもらわなくていいという決断をしたのだから、あっちで薬局適当に探すさ、予定より1時間早く到着するんだしね。
その時の私は、痛みはあれどかなり楽観的だった。

でもね。
これ。
捻挫じゃあなかったんだ………

⑨へつづく


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