優しい手〜Gentle Hands

先日もお話ししましたが…つってもこの一つ前の記事で,そう,岡村ちゃんが日本のロックを完成させてしまったが故に,ジャパニーズロックの歴史は岡村ちゃん以前か岡村ちゃん以後しかない、という話の時に(いや,ビミョーに違うな…岡村ちゃんがジャパニーズロックを完成させてしまったのは確かにそうなんだけど)言いましたが,田島貴男ことのOriginal Loveが TENDREとコラボしてTHE名曲を発表したんですよ.
もう皆さん聴かはったと思うんですが(強引).

はい,もう一度貼っときますからまだお聴きになっていない方は何がなんでも今直ぐ聴いて欲しいです.だいたいからしてこれ,この二人がコラボして名曲じゃない曲って出来るのかっていうことなんですよね.
もうずっと聴いてます.
この曲,何が良いのかってまぁ全てがいいんですが,「今だからこそ」という面と「今からずっとこの先も」という面がもうほんとに絶妙なブレンドで成り立っているところだと考えるわけです(個人差あります).

田島貴男の書く曲って,僕が勝手に「スタンダードナンバー」と呼んでいるものがあってそれって何かというと例えば「接吻」だったりします.
もう日本中の誰もが知っているというぐらいの名曲なので説明不要だと思いますが,とりあえず貼っときます(オフィシャルのチャンネルにアップされていたものじゃないので心苦しいのですが).

これ,もう29年も前の曲なんですよね.因みに,これって「大人のキス」っていうドラマの主題歌で,このドラマもよく出来てて個人的にめちゃ好きなドラマでした.
この接吻も多くの人がカバーしているわけですが(まぁそういう意味でもスタンダードナンバー),直近だと田島貴男自身もOvallとのコラボで再演していて,これがまた色気ムンムンで何とも言えないというかカバーじゃなくてオリジナルじゃねぇかっていうぐらいの演奏なんですよ.このカバーほんま好き.いうことでこちらも貼っときますが.

「接吻」みたいに時間も世代も奏者も越えて演奏されるものがスタンダードナンバーだと勝手に言うておりますが,要するにそれってメロディー自体の美しさ,朽ち果てなさっていうのと,歌詞の普遍性が要因にあるんだと思ってて.
そういう意味で言うと,今回の「優しい手〜Gentle Hands」もそうなんだよなぁ,と思わざるを得ないわけです.

Woo Woo Gentle Hands
Woo Woo Gentle Hands

Big Issueがいくつも起きて 時代が回る
There’s No Futureと歌った彼も 今は老いて味ある
これから先も僕等はきっと混乱に学んで
今までのように繰り返し忘れないように伝えてゆく

愛を分けてあげて
君が助けてあげて
優しい手の先に未来はある
かならず

Woo Woo Gentle Hands
Woo Woo Gentle Hands

喜怒哀楽に悶えながらも 酸いも甘いも抱いて
歌うように愛したいだけ そして笑って
未来の絵を描いていたいんです
裸の王が奪いにやって来たら 止めよう

聴かせてよその声を(声を!)
いつでも必要(必要!)
選ぶなら(愛を!)
今すぐほら!

愛を分けてあげて
君が助けてあげて
優しい手の先に未来はある
かならず

チャレンジして
超える山の向こうに
涙の頬の跡に
もらった愛の上に
未来はある

恐れさせて
捩じ伏せる力に
声を上げる勇気
流れる血を止める
世界中の手
無数のGentle Hands

優しい手の先
注いだ愛の先
もらった愛の上に
未来はある
かならず
Original Love&TENDRE 「優しい手〜Gentle Hands」

歌詞が何を指しているか,田島貴男とTENDREが何を伝えようとしているかは,また聴く側の置かれている環境やこれまで背負って来たもの,背負わなかったもの,投げ出して来たもの,拾って来たもの,押し付けられたもの,押し付けて来たもの,今手の中にあるもの等々によって変わります.それでも僕はこの曲から限りない愛と希望を受け取ることが出来ました.
まぁしゃーない,とか,だってね…とか,今の時代だから…とかじゃないんだよな,せめて顔をあげた時に目の前に居る人ぐらいには(という言い方も良くないのだと重々承知でこの表現使いますが),自分の手から愛と優しさを注ぎ続けようぜ,と思います.そして自分はそれをし続けようと思います,思えます.
永瀬正敏じゃないですが,「愛だろ,愛っ」って言い続けることが生きていくこと,そしてそのゆっくりと,長く続く歩みのそばに,この曲はあるんだな…と考えています.
これ,Original Loveの新しいアルバムがめちゃ楽しみになってきましたね.

最後に,この曲のteaser動画として公開されていたものを貼っときます.めちゃ良い空気感の中でこの曲が生まれたんだなということが分かります.愛されてうみだされたものは多くの人から愛される,ということがよく分かります.そして,それを思う時に,曲じゃないんですが,この世に生ある全ての人は,そうなんじゃないかって考えるんですよ.皆,愛されて祝福されてこの世に生を受けたんですよね.だから互いに大切にされる存在であるのだし,ひとりひとりがそうあって欲しいと心から願います(ほんまね,メディアを通じて争ってる人,他人を貶めてる人とかみると暗鬱な気持ちになりますが,でもこの曲と風くんがいればまだまだ未来は明るいなって信じることが出来ますよ).

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