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【狂犬ツアー特別編!】木下×岡崎の欧州報告会 〜参加後の感想〜

一つ前のエントリーは、備忘録と木下さんと岡崎さんのnote記事のブックマーク的なものだったので、今回は私なりの感想を綴ってみます。 


懇親会のペアリングディナー焼き肉コース

当日は14時から16時までの2時間程度、報告会があり、その後参加者各自でチェックインおよび自由行動の時間がありました。私はやるべきいくつかの作業があったので、部屋でPCに向かっていました。オガールインは個室でシンプルなビジネスタイプの部屋。1階には大浴場もあったのですが、時間がなくまた次回に。

18時30分から、オガール内にある焼肉食堂おがわやさんで、美味しい焼肉に合わせたお酒のご紹介もしていただけるということで、乗り込みました。

今回のツアーの事務局も担当してらっしゃる小川さんからお肉の説明があり、お酒は秋田県の男鹿半島で、旧駅舎をリノベしてサケ造り+それを起点にまちづくりにも取り組む「稲とアガベ」という会社の齋藤翔太さんからお酒のこと、特にクラフトサケについて丁寧な説明がありました。いやぁ、どれも美味しすぎて、私のような呑兵衛にはソムリエ的な表現はできないので、是非みなさまで調べてまた現地でお試しください。私の中の日本酒の世界が広がりました。

参加された皆さん及び紫波町地元の方ともお酒を酌み交わし、楽しい時間を過ごしました。

街の変化と脱酸素+グリーンの流れ

ここはからは、感想といいますか刺激を頂いて感じたことをメモしてみます。報告会からのメッセージはパリはものすごいスピードで変化している。またこれからの街づくりのトレンドセッターとしての役割またはモデルの提示なのではないか。
パリ市長が変わって、居住空間で15分以内であらゆる住民の必要とするサービスに自動車なしでアクセスできる都市づくりを目指している。自転車あるいは徒歩による生活空間の設計。特に都市の大動脈となる道路空間、公共空間(公園・河川など)を大きく変化させている。

ガソリン車をEVに替えるというものでなく、ライフスタイルと密接に関連して移動媒体との付き合い方を大きく考えさせられる。10年以内には空飛ぶクルマ(ドローン)や自動運転が実用レベルまで行くとすると、道路や駐車場にスペースを割くこと、そもそも金銭的なコストをかけることも無いのかも知れない。

そういう意味では、ウォーカブルシティや自転車のまちづくり、はオランダ、デンマークなどではよく聞いてきたが、これからイノベーター的な要素の強かった歩くまちが、アーリーアダプター的フェーズに入り、加速的に進んでいき、アーリーマジョリティあたりまで来るのかも知れないと、感じました。

日本全国、ウォーカブルシティを標榜して道路整備や中心市街地の再開発等が行われていますが、もうちょっと本質的な部分、または街をつくる背骨と言いますかビジョンと言いますか、<こういう街をつくる>という哲学が必要だと改めて感じました。

誰がやるのかと考えると、政治家やまちづくりのプレーヤーを思い浮かべましたが、パリの事例が市長だけでは無いと思いますが、リーダーシップの発揮が要因であるとすれば、リーダー待望論です。

しかし、話はそれますが、山口周さんの9月23日のエントリーで、兵庫県知事の騒動から、リーダーシップについての記事にふれ、リーダーとフォロワーの関係があってこそのリーダーである。資質ある個人がリーダーとなるためには、我々市民側の意識も大きいという論で、なるほどパリ市長がもし大胆な政策実行できるのも、たどってきた歴史と住民意識が大きく関係しているのかもなと、考えました。

パリについて最後に、街の植樹が進んでいるということも合わわせて考えると、食と農、街の景観、ライフスタイルがすべて結びついていて、グリーンがキーワードだと感じました。

やんばるは、まぁ緑はたくさんあるので、そこから攻めて行くべきかなと、次の農村の生き残り戦略でつらつら書いてみます。

日本の地方(農村)生き残り戦略

木下さんと旅仲間の一行は、フランスのワインの産地である農村を廻られ、豊かな農村を実感したというレポートでした。豊かというのはクウォリティオブライフもそうだと思いますが、ストレートに儲かっているということ。

農家が自分たちで育てた葡萄を、自分たちの地域で醸造し、ワインとして生産し、販売まで。ブランド力、マーケティング力は一朝一夕でできるものでなく、産業革命以降のヨーロッパでの歴史の中でポジションを取り、キープしていることは、素晴らしい。真似できない。

日本でこういうことを再現できるのか。耕作面積が小さく、生産性が低い、JA等の各種団体との関係性など、日本独自の課題は色々とあるが、直販や自社ブランでうまく行っている地域や農家もあるにはあるので、やり方次第ではあるのだろう。

私も父が農業していたこともあり、また周りの親戚に農家も多いので、色々とやってみたいこともあるのだが、儲かる農業というところは、頭で考えるほど簡単ではないことを父の姿をみていてわかる。自然が相手なので。

植物工場的な機械化された、水耕栽培などもいくつも見てきたが、中長期的には、エネルギー効率や食料安全保障的にも疑問符や腹落ちしていない部分もあるので、ここも引き続き、ちきりんさん的にいうと思考のタナにおいておきます。

フランスで起こってるムーブメント、流れが数年後に世界のトレンドになるとしたら、農業の見直し、農から地域おこし・まちづくりは筋の良い切り口何だと改めて感じています。
書きながら、思い出しました。岡崎さんが紫波町でとりくむプロジェクトは農のあるプロジェクトでした。なんか結びつきました。

パリの思い出(30年前)

与太話程度なのですが、およそ30年ぐらい前に職場の人たちとパリに1週間ぐらいステイしました。お上りさん的な観光旅行の要素が強かったですが、団体旅行ではなく、自分たちでアレヤコレヤと行くとこ決めて、街を回りました。
行ったところは、凱旋門、エッフェル塔、オルセー美術館、ルーブル美術館、ベルサイユ宮殿、ノートルダム寺院、モンマルトルなどがパリと近郊。
バスで半日ぐらいかけてモンサンミッシェルにも行ったなあ。
忘れているけど。

パリでの珍道中は、スリの話、露天でカードゲームでお金を巻き上げられた話、英語で全く会話しないレストラン店員の話、英語でチケットを頼んでフランス語で返してくる駅員などなど。
宴会での酒の肴のようなネタはあるが、またいつか。

とにかく、プライドたかっ! ってのが当時の印象。
フランス旅行の前年にイタリア旅行してたので、イタリア人の気質と真逆だったので、余計に冷たい印象をもってました。

しかし、今回の旅の報告では、フランス人は観光客ウェルカムとなっているとのこと。行ってみたい。

ということで、また!

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