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初集合研修を終えて 〜都市経営プロスクール@北九州小倉〜 その1

添田・田川に前泊し、旧友を訪ねた後に小倉に入りました。筑豊の山々の谷間をぬって走る電車の車窓からは、あれはボタ山かななどの小さな丘なども観ることが出来て、風情を感じました。
さて、小倉駅を降りて都市経営プロフェッショナルスクールの開校式会場へ。集合時間を間違えて遅刻してしまったのは先が思いやられる・・。


はじめましての皆様だらけ

今回の研修の仲間は60人ぐらいで4つの班に分かれて、同じ班の皆さんとは事前のオンラインミーティングで何度かやり取りはしているものの、緊張はないのですが、コミュニケーションの取り方はぎこちなく、遠慮がち。
一通りの挨拶や事務説明の後は、早速各班でのフィールドワークにむけた打ち合わせ&コーチ陣からのレクチャーを受けました。

事前にネットや書籍で小倉の街のことを調べてたとはいえ、ただ街をあるき、フィールドで何を観て、感じ取るかは、問題意識あるいはアンテナの立て方で変わってくるので、ぼーっと歩いちゃいけない。

コーチ陣からは、「そんなことも知らないの、調べてないの?」と呆れられる程の準備不足。気を抜いてました。反省から入った研修でした。

こういうハジメマシテの集まりには、なるべく早く会場に来て、ご挨拶は先にして、心のウォーミングアップが必須だと、反省のスタート。お名前も知らない皆さんと、いきなりディスカッションは。。まぁ、それを防ぐための事前オンラインMTGでのライフプランの発表だったのですが、そこもサボっていたことを深く反省。(あとから書いてアップしたけど、忙しいみなさんがわざわざみることはない)

そんなこんなで、全くの新しい研修や地域や日頃の仕事とは違う皆さんと違うやり方で取り組むプロジェクト、刺激になります。

フィールドワーク@小倉の街

私の所属するC班は、さらに3つのグループに分かれ、主に見るべきエリアを割り振って、商店街、リバーサイド、テナントその他の形でまちにダイブ

私は蛇見さん、石垣さんというはじめましての方と(みなさんはじめましてなのだが)、特定のエリアというよりは、路地裏やまちの素顔が垣間見える場所を探して、ぶらぶらと歩くため、まちに繰り出しました。

小林さんの写真活用m(_ _)m

ここでは、C班・街ブラチームの歩いた場所を報告する形にします。

旦過市場

まずは研修会場前の旦過市場。小倉のまちの台所。火事があったことでも有名で、写真の入口からアーケードを歩いていくと、生鮮食品を中心に地元の食材を使った飲食店が間口小さく並んでいました。間口が小さいのは全国の商店街と同じく間口の広さで商店街の共益費などが課されるので、間口が狭く奥に長いが市場等の基本。旦過市場もその要素はありました。また火事のあった場所はオープンスペースになり、青空市場として仮設プレハブで営業していました。

旦過青空市場を横目に旦過市場を離れて路地に入ると昭和の文字が目に飛び込んできました。こういう劇場が残る(まだやっていける)のはニーズがあるのか、物好きな劇場オーナーがいるのかなと思いつつ、壁のポスター等はインド映画やステージなど、〇〇市民会館などでやっていそうなマイナーかつピンク(エロ)じゃない。
行政の支援が入っているのかなぁ、旦過市場との関係性はどうなんだろうなぁと思いつつ、中に足を踏み入れる勇気はなく、魚町方面へ。

魚町は商店街フィールドワーク、今回の一つのワードであったリノベーションまちづくりの中心、日本のリノベーションの聖地というばしょなので一番の興味をもっていた。

魚町サンロード

1番目の率直な感想は、「えっ!どういうこと?
昼間だから人通りがないのか、暑いからアーケードのない通りは人が少ないのか・・・。。中心となるビル、中屋ビルの1階はほとんどが空き店舗。いくつか営業している店もありましたが、活気はない。
たまたま店舗の前にいた女性に声を掛けると、レンタルスペースとして提供されている場で、占いをされていた。以前は店舗はあったのらしい話をうかがったが、「?」はぬぐえなかった。
(後日談であるが、研修終了後、遠矢さんのお店に伺い、ビルが取り壊されることが決まり、店舗に通知があって引っ越していったそう。ここはもうちょっと深い話があったので、別途どこかで)

このあと、何度か夜、昼と同じ場所を歩いて、人通りや店舗の状況など観察したが、私自身はサンロードに゙関しては、賑わっているという印象は最後まで持てませんでした。

日本で初めて国から特区指定を受けて、公道を公園的に活用など、オープンカフェ的な通りが屋台的なにぎわいを期待していた。

船場広場

公民連携的な視点でいうと、分かりやすいのが行政の持つ公共財産・公園を民間が活用するといいうところで、商店街から小倉城向けにあるき広場に着きました。

オープンないい空間にベンチが置いてあるものの人が座りたくなるような感じがしない。キッチンカーが2台ありましたが、1台は営業しておらず、営業しているキッチンカーの方に話を聞いてみると、夏場は暑くてあまり人が滞留しないらしい。冬場はクリスマスマスイベントなどもあり、夏よりは人が集まるとのこと。もったいない感はあるのですが、近くに川沿いの眺めのがよくて涼める場所、隣には商店街、そしてデパート井筒屋があり、屋外でこの場所で時間を過ごす価値が相対的に低いのかも知れない。

ちなみに、写真は撮りませんでしたが、夜歩いてみると浮浪者ポイ型が数人ベンチなどに寝そべっていたので(危険を感じるレベルではない)、そういう方々も昼間は暑くていられないのだろう。

旧長崎街道(室町)

川をわたって小倉城方向に進むが、城のある方でなく海に近い方の橋をわたって室町というエリアに行ってみました。
インスタグラムでこのエリアからの投稿が多いらしいとの直前リサーチにより歩いてみたのですが、人通りは少なく店らしい店も空いていなくて、空振りかと思っていたら、ここがもともとは小倉の中心だったらしい証左を発見。

このあと入る角打ちの店の方に教えてもらったのですが、もともとは小倉駅もここにあり、昔はここが中心だったとのこと。そして海の方(埋め立て)のあたりは住友金属の工場があり、たくさんの人が行き交っていた。
当然、戦前、明治・江戸も街道と名のつく通り、にぎわいはあったのでしょう。道幅広いし。アスファルトの舗装面と街路面タイルのバランスがおもしろいですけど。

角打ち・林田酒店

角打ちは北九州が発祥の地ということで、ここを切り口に街を考えてもいいんじゃないかと、「角打ち」をGoogleマップで打ち込み店を探してみて、いくつか上がってきた候補の中で近くで、評価が高く、口コミで、「おばあちゃんが対応してくれる」との書き込みをみて、ダイブしてみました。
途中、風俗街の横を通りまして、こういうエリアもきちんとあるんだなと、認識できたことも学びで(^^)、ストリップなのかソープなのかは次のフィールドワークにしたいと思いました。

4時から開店にもかかわらず、3時半頃行った我々に親切に対応してもらいました。そこはもう評判通りの看板娘がいて、「まずビール2本ぐらい抜こか!」とそこからこのエリアの話、お酒の話、小倉の商店街のはなし、火事の話、角打ちの話、ヤクザや風俗店のお話など30分ほど、カウンターでおしゃべり(ヒアリング)させてもらいました。いやぁ、他のグループには申し訳ないですが、暑い中歩いてきて、頂いたビールは最高に美味かったです。また、フランスで賞を頂いたというお日本酒もいただき、素敵な時間を過ごすことが出来ました。

フィールでワークでの気づきは、角打ちの店主のように街のストーリーテラーが何人もいて、この人に会いに行くを打ち出すともっと面白いコンテンツになりそうだと感じたこと。小倉には遠矢さんはじめ、アーティスト、ミュージシャン、カツアゲ文化の番人のような人、ヤクザからカタギになった人、泥臭さとエコシティのバランスをいい感じでとって洗練されすぎない魅力の打ち出し方があっても面白と思いました。

ハード整備事業やリノベーションも第2フェーズということなので、居場所つくり、空間づくりはサービス産業に振っていくのか、福岡の衛生都市としてのスタンスをとっていくのか、小倉だけでなく文字や若松、下関まで含めたエリアで考えていかないといけないと考えます。
したがって、もっと北九州の歴史と文化、現場を何度もみてひきつづきウォッチし、通い続けることで自分の住む地域へのヒントや仕組みの構造を考えます。

ぶらぶら班のおおよその足取り

長くなったので、プロスクールとしての下記の見出しは、別途にします。

プレゼンテーション

  • 集合知の難しさ

  • 聞くということ

  • 発表ではない、主張だ



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